好感度の高い「そとづら」の磨き方
「『私は』を使わない」
「3回は相手をほめる」
マイナビウーマン
2013年11月24日(日)23:00
子どものころから、先生や両親に「外見より、内面を磨くことが大切」と
諭されてきた人は多いのではないでしょうか。
そして実際、その教えを大切にしている人も少なくないと思います。
では、「本当は、内面を磨くより、人に愛される“そとづら”を作ることのほうが大事だよ」と
言われたらどう思いますか?
「そとづらだけよくても愛されるはずがない!」と
反論したくなる人もいるでしょう。
しかし、ANA元チーフパーサービジネスコンサルタントで、
『人は「そとづら」が9割』の著者である三枝理枝子さんによると、
「そとづら」を磨くことで、
周囲のあなたへの評価はグンとアップするのだとか。
■
「そとづら」は、家に例えるなら「玄関」
三枝さんは、「そとづら」は家の玄関のようなものだといいます。
つまり、「そとづら」をよくすることは、相手を不快にさせないばかりか、
むしろ心地よくさせることで、心と心をつなぐ「おもてなし」に通じるという理論です。
「家族やごく親しい知人をのぞく、ほとんどの人との付き合いは、
玄関先で済んでいますよね? 人との付き合いは、
その“玄関先”がいかに気持ちよいものであるかが重要なんです。
なぜかというと、誰にとっても、初めて訪れるお宅というのは
期待と不安が入り混じっているものだから。
相手とよい関係を築きたいと思うなら、迎え入れる側は、
それなりの玄関にしておくことが必要です」(三枝さん)
■
「僕は」「私は」などの一人称代名詞を使うべからず!
どうすれば、相手に好感を持ってもらえる
「そとづら」を作ることができるのでしょうか。
「たとえば、相手との会話で、“私は”という言葉をなるべく使わないことも有効。
“私はこう思う”“私はこれが好き”というように
自分を主張しすぎると、相手は聞いていて疲れてしまいます。
逆に、“○○さんは……”と相手を主語に会話を進めていけば、
相手もよりしっかりと話に耳を傾けてくれるものです」(三枝さん)
「そとづら力」は、以下の項目でもチェックできる!
・同じ人に二度目以降会うとき、前回と同じ服装はしない
・見ず知らずの人でも、目が合ったら(あやしくない程度に)ほほ笑むようにしている
・出会ってから別れるまでに最低3回は相手のことをほめる
・たとえつまらない話でも興味がありそうに耳を傾け、盛り上がることができる
・自分の悪口を言っている人のこともほめられる
・叱られても「ありがとうございます」が言える
・どれほどの大ピンチであっても、自信満々の表情を作れる
・人がミスしたときや恥ずかしい思いをしているとき、ナイスフォローができる
・ごちそうになったら「ごちそうさま」だけではなく、「おいしかったです」の一言を添えている
・別れるときは、相手が完全に見えなくなるまで見送っている
■
「そとづら」をよくするためには、ゆるく生きることも大切
三枝さんによると、「そとづら」がいいと思われるためには、
鈍感であることも役立つのだとか。
「他人の欠点や嫌な部分に疎いと、人の悪口に同調することもないですよね。
『泰然自若』といった感じでゆる~く生きていると、そとづらがよい人に見えますよ」(三枝さん)
横柄な態度の人を前にしても笑顔でいられる人は、悪い評価を受けることはなさそうです。
あなたがもしとても敏感で、他人のマイナス要素にいち早く気付く人であったら、
全然気付いていない素ぶりをするだけでも、
「そとづら」がよく見えて、みんなが
あなたのそばにいたいと思うようになるかもしれません。
これは早速、実践してみる価値がありそうですね。
三枝理枝子
青山学院大学文学部英米文学科卒業。
ANA(全日本空輸)に入社後、国内線、国際線チーフパーサーを務める。
現在は、最上級のサービス、ホスピタリティを人や
組織に定着させる「ホスピタリティマネジメントコンサルタント」として活動。
著書に、「空の上で本当にあった心温まる物語」(あさ出版)、
「リアルな場ですぐに役立つ 最上級のマナーBOOK」(メディアファクトリー)ほか。
(OFFICE-SANGA)
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/bizskills/mynaviwomen-1183346.htmlより