大学の授業にかかわる話題

授業日誌・キャリア・学びのスキルについて

風が吹けば桶屋が儲かる

2013年12月10日 17時21分01秒 | 学習支援・研究
風が吹けば桶屋が儲かる

「風が吹けば桶屋が儲かる」とは、
ある事象の発生により、
一見すると全く関係が無いと思われる所・物事に
影響が及ぶことの喩えである。
 また現代では、その論証に用いられる例が突飛である故に、
「可能性の低い因果関係を無理矢理つなげて出来たこじつけの理論・言いぐさ」を
指すことも多い。


写真:桶の職人

「風が吹けば箱屋が儲かる」「大風が吹けば桶屋が喜ぶ」などの異形がある。

江戸時代の浮世草子『世間学者気質(かたぎ)』巻三(無跡散人著、明和5年、1768年)が初出である。
ただしここでは、「桶」のかわりに「箱」であり、「風が吹けば箱屋が儲かる」などの成句の形では書かれていない。
また、『東海道中膝栗毛』二編下(享和3年、1803年)に現れるのも有名で、ここでも「箱」になっている。 
 
― 無跡散人『世間学者気質』の慣用句辞典によると
①大風で土ぼこりが立つ
②土ぼこりが目に入って、盲人が増える
③盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
④三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
⑤ネコが減ればネズミが増える
⑥ネズミは桶を囓る
⑦桶の需要が増え桶屋が儲かる

俗説
一部の俗説では、「桶」は「棺桶」の意味で、何らかの理由で死者が増え、
棺桶の需要が増えるとも言われる。
風で火災が延焼し焼死者が増える、
海や山が荒れて遭難者が出るなど、諸説ある。
しかし、先述したとおり、「桶」より「箱」が古い形である。
 ほかにもいくつか俗説がある。
また、冗談や大喜利として新説が考え出されることもある。
これらの背景には、オリジナルの因果関係が突拍子もないこと自体のほか、
盲人が三味線を弾くこと、三味線に猫皮が使われることなど、
当時の文化に関する知識が必要とされることがある。

北海道オホーツク海沿岸、特に紋別市, 網走市には桶屋が多く、
三味線とは全く関係のない話が伝わっている。
北風により流氷が接岸する。
特に夜間には急激に気温が下がり、室内でも氷点下の気温となる。
漬物桶、風呂桶、漁具の桶が凍結し、破壊される。
桶の需要が増え桶屋が儲かる


絵:『富嶽三十六景』

先後関係と因果関係/連鎖
現象/法則/相乗効果
演繹/思考実験/実証主義
バタフライ効果
ドミノ理論

「ウィキ」より
今週のビジネス実務総論で取り上げた話題です。
http://blog.goo.ne.jp/mirukikukaku/e/8304b3246cd8db0a23eccf7fa234888d

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学生の人間的資質と可能性を伸ばすキャリア形成・就職支援

2013年12月10日 17時03分12秒 | キャリア支援
大学生活のすべてを通して主体性を醸成し、
次代を生き抜く「自己成長力」を高める。

【学生の人間的資質と可能性を伸ばすキャリア形成・就職支援】
龍谷大学
制作 :東洋経済企画広告制作チーム

リーマンショック後の就職氷河期に比べると
大学生の就職率は改善しつつあるが、
雇用情勢は依然として厳しく、
文部科学省は平成23年度の大学設置基準改正から
「就業力の育成」を大学に求めている。
あらためて大学の人材輩出機関としての役割が問われる中、
学生の主体性を重視する「キャリア形成・就職支援」に取り組む龍谷大学に迫った。


写真:プレゼンをする学生

教育の質保証や就業力の育成、
大学が担う社会的役割とは


雇用情勢の悪化や人材の質低下に対する懸念を背景に、
文部科学省は平成23年度の大学設置基準改正で
「就業力の育成」を大学に義務付けた。
就業力とは「学生が卒業後自らの素質を向上させ、
社会的・職業的自立を図るために必要な能力」を指す。
今後、大学は専門分野に関する知識・技能の教授とともに、
社会的・職業的自立に必要な資質能力の育成にも重きを置く必要がある。
教育課程を通じた人材育成と社会への質保証、
多様なニーズに対応した就職支援など
大学が担う役割は一層大きくなってきている。

キャリア教育の面からも
自律的・主体的な学生を育成する龍谷大学


現代のキャリア教育では、就職するための力ではなく
社会人として必要となる「社会人基礎力」と
高い成長意欲に基づく「主体的に行動できる力」の育成が課題になっている。
龍谷大学は新たな社会的・時代的要請に応える大学を目指すべく
策定した「第5次長期計画」の中で、
「自律的・主体的な学生の育成」を掲げており、
正課に加えキャリア教育の面からも、
さまざまな施策に取り組んでいる。
キャリアセンターの改修計画もそのひとつで、
学生・教職員・卒業生らが自由に交流できる多目的スペースを新設する。
ここでは、学生が進路に関するテーマで自発的に勉強会を企画したり、
教員やキャリアカウンセラー、卒業生、
就職活動を経験した上級生と意見を交わしながら
学生自身の考え方を深めるといった活用方法が想定されている。
大学が指導するのではなく、学生とともに考え、
学生の主体的な行動を後押しするというスタンスだ。
ゼミを担当する教員がキャリアセンターの資料やデータを活用して
キャリア形成の授業を行うなど、
日々の教育と連携した支援も可能になるという。
また、外から室内の活動の様子が一目で分かるように
建物を「見える化」し、大学全体の活性化を図る。
就職支援のためだけの場所ではなく、
大学生活を通して自律性・主体性を育む場所に生まれ変わろうとしている。

多様な体験を積みながら豊かな人間関係を築き、
人間的資質を磨く



グラフ:インターンシップ参加者の推移

龍谷大学はキャリア形成支援において、
学生と社会との接点づくりを重視する。
インターンシップでは、短期就業体験型、
大学独自の協定先企業で実施する協定型、海外型、長期プロジェクト型、
学部の専門性を生かして実施するアカデミック型の5種類を提供し、
今年度は700人以上の学生が参加している。

中でも「協定型」は、就業体験の前後に20回を超える
事前事後学習
が設けられているのが大きな特徴だ。
授業は少人数のワークショップ形式で、
キャリア教育に精通した専任教員が担当。
コミュニケーション能力を鍛えるプログラムを中心に構成されている。
授業の中では、学長やキャリアセンター長が学生に
龍谷大学の歴史や建学の精神について深く教え、
社会へ出るにあたって龍谷大学の学生としての自覚を強く促す。

インターンシップは職業観を養うだけではなく、
現在大学で学んでいることや建学の精神の意味を再確認するうえでも
非常に意義深いことだという。
キャリアセンター事務部長の伊勢戸康氏はこう語る。

「本学の学風のもとで育まれる、多様なものを受け容れ、
ほかを思いやる心は、学生の強みのひとつです。
このような素養は、グローバル化社会において、
本質的に必要な力だと考えます」

龍谷大学は学生の人間的資質を涵養するうえで、
正課外活動もキャリア形成支援の一環と位置付ける。
スポーツ・文化系のクラブ・サークル以外にも、
キャリアセンターのスタッフとともにキャリア支援行事をサポートする「キャリアサポーター」、
学生の多様な取り組みや卒業生の活躍をWEBマガジンで紹介する「学生広報スタッフ」など、
さまざまな学生主体の運営団体があり、
人間的成長の場として、入学時から学生に積極的な活用を促している。

就職活動状況を100%把握するシステムで、
多様化する学生の志向に合わせた支援を実施


入学時からの正課・正課外活動を通じた多面的なキャリア形成で
人間的資質を高めるとともに、学生が持つ可能性を
最大限に生かせるようにきめ細かな就職支援
も展開する。
学生の志向性が多様化してきたことを背景に、
2010年からは独自の「就活状況把握システム」を稼働させている。
このシステムにより、4,000人を超える4年生の就職活動状況を100%把握でき、
タイムリーで的確な支援策が打ち出せるようになった。
分析データに基づき、希望職種に応じた求人情報の提供や
課題別にワークショップを開催。
悩みを抱える学生には、メール・電話で継続的にアプローチし、
最終的にはキャリアセンターのスタッフがface to faceの個別面談を行う。
相談スタッフは、25名を配置し、その内23名が
キャリアカウンセリングの資格を有しているというから心強い。
まさに、学生の多様化するキャリア志向に対応した、
これからの就職支援のロールモデルになるシステムと言えよう。

龍谷大学は、全国から学生が集うため、
U・Iターン支援にも力を入れており、
現在は8県(鳥取県、島根県、広島県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、長野県)と
就職支援協定を締結している。
2010年7月に協定を締結した鳥取県においては、
Uターン就職率が3年間で24.4%から36.8%に上昇するなど、
成果が表れている。従来の教育・研究に加え、
就業力も育成する場として大学の役割が問われる中、
今後のキャリア形成支援はどうあるべきか。


写真:龍谷大学キャリアセンター事務部長 伊勢戸 康氏

「就業力を身に付けるために学ぶわけではありません。
普段の授業から正課外活動まで大学生活のすべてを通して
培われた力が、結果として就業力になるのです」と
伊勢戸康氏は話す。

高い就職・進路決定率と就職先満足度を誇る龍谷大学。
自律性・主体性を伸ばすキャリア形成と
きめ細かい就職支援のもとで輩出される、
未来を切り拓く力を身に付けた卒業生たちの活躍に今後も期待したい。

http://toyokeizai.net/articles/-/23916?page=1より

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10日(火)2・3の授業

2013年12月10日 15時33分09秒 | SIUの授業
ビジネス実務総論

昨日の同科目名の授業と同一の内容です。
その内容は、ココをクリックしてください。

昨日のブログで触れなかったこと紹介します。

先週の授業で使った資料は、相関でした。
景気回復で儲かる企業があるということです。
景気回復の波及で恩恵を受ける企業(業態)として、
「百貨店」、「高級カフェ」、旅行業、
中古品買取業が紹介されていましたし、
授業でもこの点を解説しました。

因果関係とは原因と結果の相関のことですが、
「風が吹けば」、「桶屋が儲かる」との相関(因果関係)について触れました。
これについて、wikipediaによれば、つぎのように出ていました。

由来

江戸時代の浮世草子『世間学者気質(かたぎ)』
巻三(無跡散人著、明和5年、1768年)が初出である。
ただしここでは、「桶」のかわりに「箱」であり、
「風が吹けば箱屋が儲かる」などの成句の形では書かれていない。
また、『東海道中膝栗毛』二編下(享和3年、1803年)に
現れるのも有名で、ここでも「箱」になっている。
今日の大風で土ほこりが立ちて人の目の中へ入れば、
世間に失明者(***)が大ぶん出来る。
そこで三味線がよふうれる。
そうすると猫の皮がたんといるによって
世界中の猫が大分へる。
そふなれば鼠があばれ出すによって、
おのづから箱の類をかぢりおる。
爰(ここ)で箱屋をしたらば
大分よかりそふなものじゃと思案は仕だしても、
是(これ)も元手がなふては埒(らち)明(あか)ず

― 無跡散人『世間学者気質』より、慣用句辞典より転記。

つまり、
大風で土ぼこりが立つ
土ぼこりが目に入って、盲人が増える
盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
ネコが減ればネズミが増える
ネズミは桶を囓る
桶の需要が増え桶屋が儲かる


写真:三味線(wikipediaより)
そこでこれの現代版、「風が吹けば」・・・
「何屋が儲かるか」考えてもらいました。

本日は、2講目は39名、
3講目は54名の出席でした。



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「のり弁」値上げ-ほっかほっか亭

2013年12月10日 09時56分18秒 | 学習支援・研究
5年ぶり、ほっかほっか亭が「のり弁」値上げ
食材高の波が弁当業界にもジワリ

筑紫 祐二 :東洋経済 記者
2013年12月05日


持ち帰り弁当「ほっかほっか亭」をチェーン展開するハークスレイは
12月3日、2014年1月1日から看板商品である「のり弁当」をはじめとする
10数品目を値上げすると明らかにした。

同社の青木達也・会長兼社長は競合他社との兼ね合いから、
具体的な値上げ幅についての明言は避けたが、
のり弁の価格は現在の290円から300円台に値上げする見通し。
期間限定のイベント価格から通常価格に戻した特殊ケースを除くと、
ほぼ5年ぶりの値上げとなる。

「便乗値上げではない」

1980年の創業当時、のり弁の価格は260円だった。
その後は2~3年おきに約10円ずつ値上げされ、
2006年には350円となっていた。しかし、
牛丼チェーンの低価格攻勢やプレナスによる「ほっともっと」立ち上げなどを契機に、
2009年には350円から一気に290円まで値下げした。
以来、百円玉3枚でお釣りが来る時代が長く続いた。

「4月に価格を上げたのでは、(消費増税の)便乗値上げと
マスコミに痛くもない腹を探られる」と、
青木会長はこの時期に値上げに踏み切った理由を説明する。
便乗値上げと取られないように、
4月1日以降は消費税分を加算するが、端数は切り捨てる
」(青木会長)という。

2013年に入ってから、円安の進行とほぼ時を同じくして、
世界的な干ばつや病害などが原因となり、
コメやエビ、サーモンなどの食材価格が高騰してきた。
その影響はハークスレイの持ち帰り弁当事業にも波及。
これまでは社内努力で何とか吸収してきたが、
ここに来て「あとはお客さまにお願いするしかない」(青木会長)という判断に至ったという。

プレナスも価格設定に四苦八苦

さらに、ほっかほっか亭独自の事情として、コンビニなどとの競合が激しく
既存店の前年割れが続いていることもある。
ハークスレイは不採算店の閉鎖、移転・新築を急いでいるが、
閉鎖はできても店舗開発が追いつかず、売上高は漸減。
2013年度上期(4~9月)も、売上高は期初に計画した265億円に対し
10億円未達の255億円、営業利益も
期初計画の3.3億円に対し2億円と、冴えない結果に終わった。

会社側は、状況が想定外に悪化した既存店を急きょ閉店したためと説明するが、
さりとて、下期(2013年10月~2014年3月)に上期の落ち込みを挽回して
余りあるテコ入れ策も見えていない。

競合のプレナスは持ち帰り弁当事業、和食事業ともに好調で、
既存店は前年超えが続いている。ただ、
そのプレナスでさえ、2012年5月にのり弁を290円から320円に値上げしたものの、
同年9月には平日昼限定ではあるが50円値下げして270円に改めるなど、
価格設定で苦労している状況がうかがえる。

ハークスレイは今回の値上げで確かに採算は向上するかもしれないが、
従前からの売上高計画未達の状況に拍車がかかる可能性も捨てきれない。

http://toyokeizai.net/articles/-/25506より

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