私は今まで「さいのかわら」が現実にあるものとは知らなかった。
死んだら行くらしい所で想像上の所だと思っていた。
そしたら違うのですね、
日本の何ヶ所かにあってお参りする人もチラチラあるらしい。
先日ラジオ深夜便でラジオ文芸館を聞くともなく聞いていたら「さいのかわら」に行きついた。
ある中年のご婦人(M) が車を走らせていると、まだ二十歳前らしい少年っがこちらに手を振っている。
ヒッチハイクらしい。
車を止めたくなかったが、どうやら足を怪我しているようだし
ここは佐渡の島の海岸をめぐる崖縁の田舎道で、めったに車が通る道ではない。
車を止めて事情を聞くと前の宿に財布を忘れて来たのだという。
そこまで連れて行ってくれと言う。
本当か?と自分の携帯で宿に連絡してみると確かに財布をあづかって居ると言う。
彼は車に乗り込んでくると何も言わずタオルを出してごしごし汗を拭いている。
時は八月、真夏の昼間、佐渡と言えども強烈に暑い。
彼は時々ちょっとここで止めてくれ、5分で帰るから、と言う。
でも5分経っても帰って来ない事もある。
発車しようにも、荷物は車内に置いたまま。
何回目かに1時間待ってくれと言う。
しかたなしに自分も車を降りてついていくと、そこは「さいのかわら」 だった。
大小の(多くは小さい)お地蔵さんが無数に祭られて風車が勢いよく回って居る。
いくつかお参りして車に戻ると、やっと彼は自分の事をポツポツ話した。
両親と姉と弟を一度に亡くしたのだという。事故で。
Mも8年前、5歳だった一人息子を亡くした。
その傷は深く、まだ癒えていないのだった。
死んだら行くらしい所で想像上の所だと思っていた。
そしたら違うのですね、
日本の何ヶ所かにあってお参りする人もチラチラあるらしい。
先日ラジオ深夜便でラジオ文芸館を聞くともなく聞いていたら「さいのかわら」に行きついた。
ある中年のご婦人(M) が車を走らせていると、まだ二十歳前らしい少年っがこちらに手を振っている。
ヒッチハイクらしい。
車を止めたくなかったが、どうやら足を怪我しているようだし
ここは佐渡の島の海岸をめぐる崖縁の田舎道で、めったに車が通る道ではない。
車を止めて事情を聞くと前の宿に財布を忘れて来たのだという。
そこまで連れて行ってくれと言う。
本当か?と自分の携帯で宿に連絡してみると確かに財布をあづかって居ると言う。
彼は車に乗り込んでくると何も言わずタオルを出してごしごし汗を拭いている。
時は八月、真夏の昼間、佐渡と言えども強烈に暑い。
彼は時々ちょっとここで止めてくれ、5分で帰るから、と言う。
でも5分経っても帰って来ない事もある。
発車しようにも、荷物は車内に置いたまま。
何回目かに1時間待ってくれと言う。
しかたなしに自分も車を降りてついていくと、そこは「さいのかわら」 だった。
大小の(多くは小さい)お地蔵さんが無数に祭られて風車が勢いよく回って居る。
いくつかお参りして車に戻ると、やっと彼は自分の事をポツポツ話した。
両親と姉と弟を一度に亡くしたのだという。事故で。
Mも8年前、5歳だった一人息子を亡くした。
その傷は深く、まだ癒えていないのだった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます