山から離れてしまった・・・
そう思いながらも 気持ちはいつも山にある
チチと行けなくなってから
山に行く事は殆どない
行こうとしても、背中を押すパワーが生まれない
私という生き物は弱いものだ
軟弱な心のまま、時だけが過ぎていく
過ぎた時が雪の知らせを届けてくれた
心は揺れる
だが、山に行く事を迷う
山に行く事ではなく
そこに辿り着くまでのアクセスをだ・・・
自分で運転して行く事に自信が無く
二の足を踏んでしまう
でも、今日は行こう!
そう決めてハンドルを握る!
独りで登る金剛山
駐車場についてみれば 何の事はない
早く来ればよかったと思うほど
ゆっくり支度をして出発だ
ナギナタコウジュ
ウルシの冬芽
久々の冬山の感触を味わう
独りという事もあり、無難な慣れたコースを歩く事に・・・
バリバリに張った氷も緩い
氷の隙間から流れる水の動き
油断して歩けばスッテンコロリン!
滑って転ぶんでしまえばビチョビチョだ!
濡れるのは絶対避けたい!慎重に歩こう!
霧氷
高度を稼ぐにつれ どんどん雰囲気が変わり
冷たい空気と共に、霧氷が目に留まり出す
いい感じだ!
独りでいる事すら気にならず
久々の雪のある径を ただ只管、登っていく
雪の登山道
冬の花見ができた
山頂付近は六花満開だ!
青空が顔を出してくれていたら・・・
ふとそんな事を思う
贅沢な事だが、青空が欲しくなる
独りで見上げる空は灰色で 六花と癒合するように広がる
時折優しい薄青の空が覗くと 六花が微笑んだ
六地蔵
金剛山山頂付近は雪の広場となり
この季節ならでは風物詩も飾られている
雪だるまさんも現在風に進化して 色々な姿で楽しませてくれる
山はまだ眠りについているのか
静寂が辺りを包む感じだ
その静けさを心地よく感じながら散策していると
鳥のさえずりが近くでしてくる
いつの間にか、頭の上や 肩に
小鳥がせわしなく纏わりつく
小さな羽音が耳元で騒ぐ
手のひらに生のクルミを置くと
待ってましたとばかり集まって持っていく
冬は食料も乏しいのだろう
小鳥たちも餌場をよく心得ている
頂いたぞ~とヤマガラちゃん
上 コガラ と 下 ヤマガラの 餌場の駆け引き?
意外に神経質なカケス君もご登場!
どうどうと横取りするかの様に来たキジバト君
暫し餌棚に集まる鳥たちの様子を見た
でも、火照っていた体がどんどん冷えていく
悪寒を覚えて、早々に下る事にした
良い天気とは言えなかったが
風もなく、比較的恵まれた山歩きができた
来てみれば、元気を貰えて また来よう!と思う
だけど、帰れば、中々来る機会を自ら失う
そんな中でも、来れる様だったら
幾たびか重ねるように金剛山を訪れよう・・・
雪のある季節の後には
花の季節が訪れる・・・
やはり、山はいい・・・
そう思いながら帰路についた
終
久々に更新しました
浦島太郎状態の私でしたが
ご訪問ありがとうございます