2021年12月11日(土曜日)⛅ 朽木大野から蛇谷ヶ峰周遊
蛇谷ヶ峰山頂からの続きです
蛇谷ヶ峰山頂南側の尾根
カワラダケ
びっしりと倒木に蔓延っているカワラダケを見つけた
食用にはならないが、抗癌剤クレスチンの原料になるという事で
薬用に用いられるキノコである・・・
サルノコシカケ科に分類されていた事もあるが
今はタマチョレイタケ科に分類されている
薬用に使われているが 見る限り
どちらにしても 口に入れようとは思わない
そのカワラタケに覆われた目立つ倒木を過ぎて
地蔵峠を目指して 尾根を下っていく
最初は緩やかな尾根だった
見晴らしも良かった
ガスが幻想的に演出して 雲海が
天空の湖を作っていた
更に歩き易く感じていた
しかし・・・
下から 武奈ヶ岳から来たという二人の登山者に出会った
朝4時から行動をしているという
山家の匂いのする二人と 少し言葉を交わした後
下っていくが・・・ここから急な下りとなる
急な下りは踏ん張りどころ!
暫く延々と下っていく感じだったが
尾根は広くなったり細くなったり・・・
平坦だったり登ったり・・・
小さな変化は往路と同じ
ガスれば迷いそうな広い尾根
春が楽しみなオオイワカガミの群生
下って奇妙な倒木が待ち受けて
小さなピークに着いた!
何処までも広い尾根
地図で確認すると 小さなピークに出た辺りが
P702の様だ!
何も印はなく、地図確認だけである
常緑と落葉樹の狭間の道を過ぎて
小さなアップダウンをしながら下っていく
広く綺麗な尾根道
倒木に阻まれる尾根道
そして・・・峠の様な尾根
最初の峠 ボボフダ峠 656m
南西方面に下る朽木側の道は
踏み跡薄い 標識にも悪路と…!
南東方面に下る畑方面の道は
踏み跡はしっかりと残っている
ここからでも大野に下れるようだが
踏み跡の先に不安が残る
今回は地蔵峠まで行く予定である為
まっすぐ武奈ヶ岳方面へと進む
そのまま直進 尾根歩き!
アラ谷峠 701m
峠と名がついているが 分岐する道を探すが不明
荒谷の谷頭に当たるのだろうか?
登山道としては一直線にしか見えない
そのまま尾根を進んで行く
植林と自然林の境目の尾根道
下ると広い鞍部に標識を見つける
横谷峠 644m
標識を確認! ここは四つ辻?
横谷峠 644m
見た目は広い鞍部だが、標識を見ると
四つ辻になっているようだ
チチが「休もう」という
珍しい・・・膝が痛いのか?
体が慣れていないのか…
感覚を取り戻すのに時間がかかりそうだ
ちょうどよい倒木があったので
腰を据えて休憩をとった
とても静かで、山の懐に抱かれるような
優しい気持ちになれるところだった
さて…休憩後は上り返しだ!
モミの木
大きな木が多い
その中にもみの木が目立つ
ここではウラジロモミではなくモミの木がほとんどだった
モミの木の名前の由来
・局所的に生育し、風に揉み合うことから→モミノキ
・新芽の数が多いことを意味する 芽が富むから芽富…めとみ→モミ
・新芽の萌黄色が美しいことから モエギ→モミ
・天皇行幸の御座所に多く植えられたため、臣の木…おみのき→モミノキ
などなど諸説あるようだ。
ブナの木・モミの木 いろいろ混ざり
様々な姿を見せるっ雑木林!
そんな落葉樹と常緑樹の隙間を通って緩く登り返す
広い尾根!ガスが降りてこないのが救い
尾根まで来ている林道を見る!
登山道の下に林道が寄り添う
林道は離れ また上り!
緩く下っていくと…標識とお地蔵様が…
地蔵峠 770m
地蔵峠に着いた!
地蔵峠の傍には 呼び名の通り
小さなお地蔵様が祀られている
軽く手を合わせているとチチが
地蔵山はすぐそこだから
ピークを踏んでおこう!という
山屋の性というべきか
ピークは踏んでおきたくなるのだろう
そのまま真直ぐ ピークを狙う
地蔵山 790m
地蔵峠から5分ほどで地蔵山に着いた
この時期ならではの展望が開けている
小さなお山の頂だった
リトル比良
頂上からはリトル比良の
岳山、鳥越峰、岩阿沙利が見えた
地蔵峠に戻り 今度は林道歩き
ヒジキ滝方面のルート
林道から見える黄色いプレートは
以前、武奈ヶ岳から地蔵峠経由で下ったときに使った
ヒジキ滝方面のルートだ!
それが、今は登山道が崩壊しており
通行を遠慮してほしい旨の書き込みが
黄色いプレートにあった。
(といっても・・・以前歩いた時も
途中から道はなく、急斜面のトラバースに泣いた記憶が・・・)
・・・ってなことで
今回は右の作業道で下山することにした!
作業道は 地図には無い幾つかの分岐が
できており、そのたび迷わされる。
どちらに進もう・・・?
地図と地形を確認して 進む方向を確認するが
大抵は新しくできた作業道と合流する形にはなっていた
こんな分岐もあった
ここも分岐! 曲がらず素直にみちなり
林道を道なりに進んでいくと 開けた視界が閉ざされた
車の通れそうにない林道になり、途中山道との分岐に出るが
林道をそのまま進んで下る・・・と
見落としそうな分岐で 振り返ると離れたところに
ぽつんと標識を見る
ここが地蔵山登山口だと知った
ただ、ここからの登りは ごめん被りたいような
急な登りが待っているようだ
林道を下ってきてよかった・・・と思ってしまった。
さらに下って 通行止めの看板を見る!
一般車両の通行はここまでのようだ!
振り返って見上げれば 林道終点のような峠に見えた
落ち葉に埋もれた舗装道路
下って下って・・・
どこまで続く・・・
やっと林道出会いについた
ここもまた地蔵山登山口だった
トンネルに続く林道にでて 今度は国道を目指す
村井フィッシングセンターの釣り堀を左手に見ながら
下っていくと車の音がはっきりと聞こえてくる
国道が見えてきた!
村井フィッシングセンター入り口の看板を目にして
国道367号線にでる
国道367号線
高島市コミュニティ路線バス停「むらい」
ここからてくてくと30分ほど歩かねばならない
2Kmちょいの距離かな?
道に迷うことも 滑落の心配もないが
車に注意しなければならない!
ラインファルト内をなるべく歩くが狭い
歩道もない!
違う意味で緊張する!
緊張しながらも、
しっかりと見つけたフユイチゴの赤い実!
緊張しながら食べたフユイチゴ
甘酸っぱく おいしかった
まさに老秋(青春)の初恋の味?
トイレがみえてきた!
もうすぐ駐車したところだ!
やれやれとほっとしながら歩いていると
す~っと黒い影が目の前を走った
目で追うと
目の前の電柱に鳶が止まった
鳶
電柱に止まって見下ろす鳶の姿は
やはり鋭くもかっこいい!
何を捉えて舞い降りたのかは不明
近くのごみ箱を気にしているのか?
まさか・・・
こちらの様子を見て獲物と思っている・・・?
そんなわけは 絶対ない!
ぼそっと口ずさむ
トンビがくるりと輪を描いて・・・♪
ピーヒョロロロと泣きながら輪を描いて飛ぶ姿は
鷹とは違うが優雅で私は好きだ・・・
だが・・・
鷹や鷲は猛禽類の中でも高貴なイメージを持つが
鳶は格下に思われやすい
小動物や死骸を食べ、人間に近いところで生活をして
ごみを漁ることもある
これが町の掃除屋と呼ばれる所以でもあるが
鷹や鷲と比べて格下にみられるのは
こうした人間の生活圏内で身近にみられるためだろうか?
微動だにせずにこちらを見る鳶
お疲れさま♪と見送ってくれているように感じた
程よい疲れが心地よい
さぁ~ 家に帰ろう~♪
夕焼け空が マッカッカ
とんびがくるりと 輪をかいた
ホーイのホイ
そこから東京が 見えるかい
見えたらここまで 降りて来な
火傷をせぬうち 早くこヨ
ホーイ ホイ
歌・三橋美智也 「夕焼けとんび」
作詞・矢野亮 作曲・吉田矢健治
終
最後までお付き合いありがとうございます