ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

長谷与喜山~榛原

2024年04月08日 | 山 近畿 金剛・葛城

奈良県の1000mにも満たないお山をプチ縦走してきた

 

平均年齢は優に60歳を超える人たちが

道なき道を若者に負けない活力で登っていく

人生、素敵な事が多い♪

年齢は経験値であって、楽しむことに何の弊害もない

そう教えてくださる方々のパワーをもらいながら

今回も山歩きを楽しんできた

 

 ソメイヨシノ満開

 

近鉄長谷寺駅で待ち合わせ

その駅周辺は春色に染まっていた

 

散り際の美しさを誇る様に咲くソメイヨシノ

今年は気候もおかしく、桜も戸惑っていただろうに

見事に咲いた!淡い桜色が目を惹くほどに・・・

 

待つ間、花見を楽しみ、見上げた空に

今日だけは雨を降らさないで・・・と願う

 

 長谷寺駅

 

8:30 長谷寺駅で待ち合わせ

この時間、まだ人は少ないように感じたが、

集団で下りてくる学生たちの姿が目に留まった

 

ここから 長谷寺は 鳥居をくぐって階段を下りれば・・すぐ?

なんてことはなかった

向こうに見える山の中腹に、長谷寺はあった

今回は、立ち寄る事はないが

また、今度、行ってみようかと考える

 

 

そして、これから行くお山もまた

駅から見える山の向こうに隠れている…という

3つほど谷超え 山超えて

辿り着く山らしい・・・

 

さて・・・

9名の参加者が揃ったところで出発する

 

 

 

しばらく舗装道路を てくてくと歩いていく

膝の調子は良くないが、痛みも我慢できる気分

どんなお山なのか 楽しみだった・・・

 

 ムスカリとハナニラ

 急に曲がってどこに行く?

 

舗装道路もそのまま歩くのではなく

途中から、民家の横の路地へ・・・

ここは 静かに黙って通り過ぎよう!

 

 お口チャックで進もう!

 抜けた先の広い道は…

 国道165号線に出る

 再び民家の路地へ…

 路地…細っ!

 民家の裏道?ちょっと歩くと

左側に水神と刻まれた石碑

 

少し上がった所に 水神と刻まれた石碑が目に留まる

登ってみると、石碑と燈籠の下に鳥居が見えてくる

ここは、長谷谷山口神社の入り口のようだ

 

 

石の鳥居の先に 朱い橋が見える

これは神河橋と呼ばれており この辺りの川の淵は

神河浦と呼ばれていたという

今回は、この橋を渡る事はなく

境内の入り口になっている 北向きの鳥居は潜らず

裏から入ってきた事になる

 

水神と書かれた石碑を背に、苔むした階段を上っていく

 

石段を上ったところは狭い平らな空間となっており

こじんまりとした拝殿が佇んでいた

拝殿の裏側に、石垣があり中門と透塀が設けられている

その中に銅板葺・一間社春日造の本殿が建っているというが、

今回は、そこをスルーして そのまま通り過ぎた先から

山道へと入っていく

 

 長谷山口坐神社の社殿

 通り過ぎて山道へ…

 これも参道?

 長谷山口坐神社の入り口?

 しばらく街道を歩くと

 與喜天満神社入口

 初瀬川の朱いてんじん橋

 初瀬川と長谷寺

 

初瀬川の先の長谷寺を眺める

お寺の境内と街中の風景を望む

桜の花が満開で、チラホラ舞う桜の花びらが

風情を更に出していた

 

 椿の花が残っていた

 いくつ目の鳥居か…?

天照大神の日本初の降臨の地の天満宮へと昇っていく

苔むした参道に趣があり、静かな心持になる

 

 與喜天満神社

與喜天満神社の境内を通り過ぎて、

本来の山歩き開始である

 

 薄暗い石畳の参道

 

参道の途中から尾根に取付く

さて。ここから道なき道の急登が始まるという・・・

 

和気あいあいのような穏やかな雰囲気だが

これから、必死もっしの登りが始まろうとしていたのだった

 

 

つづく


二上山 2 頂上と大岩

2024年03月16日 | 山 近畿 金剛・葛城

二上山は 今度で2回目

今まで、二上山のすそ野を通っても登る事はなかった

それどころか、500mにも満たない低山で 

これだけ豊かに山歩きを楽しめるとは思っていなかった

 

ルーファンしながら、道なき道を歩く楽しさを

久々に思いだした気持ちだが、反面、

自分の知識の乏しさに恥ずかしくなる

ここで、少し修行を積まなければ、

中々 低山といえども、拒絶されそうな雰囲気を受けた

 

今回は、連れて行ってもらうだけで 

ブログにあげるにしても

十分な記録にすらならないだろうが

無い頭で記憶をたどりながら 頑張って綴っている

 

さて… 頂上へと向かう道のりだが

まだまだ 何かありそうな予感で 

嬉しい胸騒ぎがする

 

 二つ目の尾根の休憩所?

分岐点

 

尾根道をここから二上山駅方向へ下るという

右方向に伸びる道へと入っていく

 

比較的歩き易い、しっかりしたがあるようだ・・・

 

 歩きやすい道が続く

 

この辺りの道は気持ちがいい 道が平坦になってくると 

古いベンチが仲良く、3つ並んでいるのが目に留まる

 

更にその先に真新しいベンチが設けられていた

ここからの見晴らしはいい感じだった

 

視界が開け 奈良県側展望を楽しむ事ができた

この休憩場となっている見晴らしの良い地点は

どうも 6合目らしい・・・

 

 古い3つのベンチ

 標識

 真新しいベンチが置かれている!

奈良県側の展望

 

暫し眺めを楽しむ♪

 

あれは當麻の方で・・・と話をしているが

私にはチンプンカンプン

帰って調べようと思ったが 信貴山しかわからなかった

 

見晴らし台から 再び下っていく・・・

下るなんて、勿体ない・・・気もする

 

 山肌に沿うように下っていくと…

 登山口?

 案内図…載ってない所歩いてきた?

 

少し休憩をした後は・・・

やはり、通常の登山道は進まないようだった…ですよね

 

このまま右わきのへ向かうようだ

谷沿いの杣道を歩くが、踏み跡はかなり薄い

それでも、歩き易い所であった 

私的には好きな所だ♪

 

 樹林の間の自然の径

 

整然とした植林帯の林床に広がるシダ植物

足元を隠す勢いだが 踏み跡は微かにある

腐葉土がいいクッションになり、膝に優しい感じだ

 

 コクランの葉

 

ちょっとした丸太橋!

されど、朽ちてその原型が痛々しい・・・

私の体重は 到底支えられないだろう

 

ここは無理せず、下ってを登っていく

 

伏流水になっているのか、涸れているのか・・・

水の流れは無いが、浮石や苔によって歩き難い

足元に注意しながらの登っていく

それでも、ここはまだ、歩き易い所だった・・・

 

登ってきた沢

 

登ってきた沢を振り返って見る

沢というより谷間だ

水の流れはない!

 

ここから谷から離れるように山腹を登る

沢とお別れだ!

 

 沢から離れる登り ヨッコラショ!

 

ここから 更なる急登の始まり

踏み跡は無いに等しい

それでも、登り初めの尾根への山径は

まだ優しかった

 

しかし・・・ 

甘くないのは自然の掟?

容赦なく試してくる

さぁ~!ここから四駆動全開で登っていく!

 

 

急な登りに対して、地面の緩さ!

四駆動で登らざるを得ない急登へと変わる頃

膝に違和感を感じ出す

それでも、リーダーの方がペースを調整してくれいて、

ゆっくり登る事ができた 感謝だ

 

 

道なき道の山の斜面を、ただ只管 

登る 登る 登っていく

すると、傾斜が緩やかになってきて

段々になった広い所が出てきた

まるで棚田のようにも見えなくもない

 

 

山の広場だろうか?

ここは森の運動場か?

いやいや、ここは

人工的に作られた広場の様・・・

その証拠に が出てきた・・・

 

人口的に作られたような広場は 城跡だという・・・

 

攻め込まれにくい山城がここにはあったようだ・・・が

長い年月をかけて、それは

自然の中に取り込まれてしまっていた・・・

 

振り返って見る城跡

 

歴史が埋もれていった城跡の広場の行き止まりは

山頂直下のようだ

ここを登れば二上山頂上という

その前に 少し一休憩することになった

 

 山頂直下の広場(城跡)

 捲く様に山頂を目指して登る

 もうすぐか・・・?

 樹のトンネルの向こうに見えてきた?

 大津皇子の墓

 

二上山墓の広い場所をお借りして

昼食タイム30分頂いた

 

冷たい空気が漂う中、この時だけ 

温かな日差しに包まれた

 

 第26経塚 二上山陀羅尼品

二上山 雄岳517m

 

この辺りは 過去に大火事になったことがあるという

リーダーが説明している話を、離れた所で聞く

詳しい事は分からないが、その面影は感じなかった

この辺りが二上山の雄岳の様だ

 

ここからは暫く 一般の登山道を歩く♪

・・・事はない

 

やはり道は、脇へと吸い込まれていくように

笹の生い茂る藪の中へと消えていく

そのあとを追う様について行くだけ・・・

 

出合の広場?

 

脇道?と言えども踏み跡はしっかりとした

バリのルートのようだ

進んでいくと 視界が明るくなると そこで

数名の男性が何やら作業をしていた 

登山道の整備などをしてくれているようだった

 

軽く挨拶をして 景色を眺める

この頃から、空は怪しさを増し 

白いものがチラホラ舞いだしていた

 

大阪側の展望 PLの塔

 

いい天気とは言えないが 

富田林方面のPLの塔がはっきりと見えた

 

出合の広場からトラバース気味に山肌を進むと

雄岳と雌岳の鞍部?の馬の瀬に出た

ここには、トイレが整備されており

ここで、トイレ休憩を頂いた♪

 

そして、二上山の雌岳を目指して登っていく

ここからは迷うことのない、

整備された道が 雌岳まで続く

 

 馬の瀬

二上山 雌岳474m

 

雌岳の山頂は広く、

見事な方位盤の周りに置かれた石のイスが目に留まる

ここで森の精霊たちが会談などをしていたら面白そうだ

そんな想像をしながら 水分補給をする

 

 

雪がチラホラ舞うものの、気温は思った以上低くはない

冷たい空気が纏わりつくものの、凍てつくほどのものではない

ただ、掻いた汗が熱を奪う手伝いをしてくれるので

動きを止めると、ちと寒い・・・

 

呼吸が整ったころに、馬の瀬まで さっさと戻っていった

 

馬の瀬へと戻る

 

さて・・・

二上山の山行は終わり!下るだけ・・・

とはいかないものだ

 

ここからも楽しみがあるようだ

今から、大岩へと向かうそうだ

 

 

雌岳からの下り道も、脇の径へと方向を変え

またまた、人の少ないコースへと進んでいくようだ

 

低山と言えども 

山歩きの醍醐味を十分に満喫できる山歩きでもある

二股に分かれた道を右に取り 下っていく

 

 

5分ほど進むと また分岐に出る

鳥谷口古墳と大岩の分岐のようだ

大岩に立ち寄ってから またこの分岐に戻ってくる

 

 目線上に標識

ここから1~2分程度で大岩に着く

 樹木のトンネルを思わせる

 小さなピーク超えていく

 何やら集まっている!

 大岩

 

道の延長上に突出した大岩があり

そのまま大岩の頂上に立ち、ここで記念撮影!

 

あいにくの空模様・・・

景色はよいとは言い難いが

独占した大岩の上で暫し、

下界を覗き見するように楽しむ

 

 

風の吐息は冷たい

白いものが舞ったり止んだり・・・

冬の面影をまだ強く残しながらも

春の訪れを知らせる便りは届きつつある

 

シュンランの蕾を見付けたと写真を撮る仲間の姿

私は膝に違和感を感じていたので、上から眺めていただけ

嬉しそうに写真を撮る姿もまた、

春の到来を告げるものであるような・・・

 

因みに・・・ 

私の生まれ育った地方では シュンランの事を

ジジババと呼ばれていた

 

 大岩からの下りは急斜面

 踏ん張りどころだ!

 

尾根らしき道は 歩きやすい

しかし、アップダウンがあり、

下りは急だ!

それでも、

道の変化を感じながら気持ちよく下っていく

 

 ロープがいくつかセットされている

 落雷による被害

 

丁度落雷による折れた木の所から更に左へと下る道を行く

一気に下って 下って 下って 

どこに出た?

 

 森から抜け出たような明るさ!

 

こんもりと盛り上がった丘?

ここは 鳥谷口古墳

 

登山から無事に降りてきたら

今度は観光客のようになる

鳥谷口古墳で今日の山行は終了

後は、寺院観光なんぞしながら、

道の駅の駐車場までひたすら歩くだけだった

 

音羽三山(音羽山・経ヶ塚山・熊ヶ岳・竜門岳)を望む

 

怪しい空模様も、もう気にならない

舗装された道に出ると なぜか安堵感に包まれる

 

 鳥谷口古墳入口まで下りる

 鳥谷口古墳案内板

 一気に気持ちは緩んで散歩風景のよう

 何を養魚中?

大池

池の縁沿いの道を歩いていると、二上山が姿を現す

池のカモが追いかけてきている

餌付けされているのだろうか・・・

 

ここは養魚だけではなく カモも養鴨しているのだろうか

とかく人馴れしていて、鴨が寄ってくる

 

傘堂 (奈良県指定の有形民俗文化財)

 

1674年に建てられた、真柱一本で宝形造りの瓦屋根を支える傘堂

当時、當麻の地は、郡山城を藩庁とする郡山藩・本多家の所領だった
藩主・本多正勝の没後、その菩提を弔うための位牌堂として建てられたという

 

傘堂には、古来よりぽっくり信仰が伝わっているという。

年を重ねても下の世話にはならず、周囲に迷惑を一切掛けず

ある日突然ぽっくりと往生することができる

四苦の一つである死苦から逃れることができる。

そんな信仰が語り継がれているらしい・・・

しっかりと拝んでおこう!

 

山の中の嚴島神社と少し離れた所に

高雄寺 観音堂跡の石碑を見る

 

高雄寺は、白鳳時代に役行者によって開創されたと伝えられており

高雄千軒と呼ばれて、大いに栄えたといわれている

 

プチ観光をしながら、再び 道の駅に戻ってきた

丁度、周回した形となったようだ

 

 道の駅ふたかみパーク當麻

 

出発するときは青い空が覗いていた空も

今は雪雲に覆われ、だんだん本降りのように

雪が降りだした

凍結は心配なさそうだが

急いで帰る事にした

 

充実した時間を過ごすことができ、

同伴させていただいた山岳会の方々に感謝です

 

膝の違和感はあるものの、

歩みを忘れなければ 完全復活は可能のような気がした

 

低山は低山の面白さがあるが

読図が出来なければ、バリルートは難しい

低山をなめたらあかんぜよ!という事だろう

また、参加させて頂きたいと思った

 

 

最後までお付き合いありがとうございます

 

 


二上山 1 隠れ行場

2024年03月13日 | 山 近畿 金剛・葛城

高い山には高い山の魅力がある

低い山には低い山の魅力がある

 

アルプスに憧れながらも、歳だからと諦める部分もあるが

山を諦める気持ちにはなれない

年齢を重ね、自分の老いていく身体と向き合うと

付き合う山のあり方も変わってくる

 

高い山ばかり目を向けていた頃とは異なり

里山の様な低山にこそ、

山歩きの本質が隠されている事に気づく…

 

低い山だからとて侮れない危険と背中合わせに

魅力的な山歩きが出来るのだと知る…

 

そんな山歩きを再び楽しむために

人生の先輩たちと共に 今回・・・

 

体力も筋力も落ちてしまい、以前の様な歩き方はできなくなったが

今の自分なりの歩き方を受け入れてもらえるのであればと願いを込めて・・・ 

自分の体力と膝の調子を確認するためにも、二上山に行く事にした

 

 

集合場所: 道の駅ふたかみパーク當麻

集合時間: 9:00

 

 道の駅ふたかみパーク當麻

 

まだ、御店は準備中の様子だが、駐車場には車が沢山停まっていた

二上山に行く人の車も含まれている数だろう

今回始めてお会いする方達だったので、不安だったが

集合場所に行ってみると、すでに集まっていた

合流して、挨拶をする

 

 駐車場を抜けて行く

二上山

 

目の前に二上山が現れ ご挨拶♪

二双の峰が青い空に映えて 迎えてくれる

この時は・・・

 

山の天気は良く変わる!

この空がいつまで持つことやら・・・

今日は午後から雪か雨との予報・・・

もし降るなら雪にしてくれ・・・と心の中で願う

 

 左に曲がって

 貯水池沿いの道を少し歩く

取付き地点

 

漲水池を回り込むと。取付き地点が目の前に見えてくる

ここで舗装道路とお別れだ!

 

取付き地点から、山道へと入っていく

 

 歩き始めは明るかった山道

 少し開けて尾根らしい雰囲気

9:35 分岐

 

樹林帯の尾根らしい雰囲気の道を進むと 

目線の所に標識があり

その手前がY字の分岐となっており へと下る

踏まれた山道が杣道となり、谷道となる

 

 谷沿いの道

 プチ渡渉?

 お立ち寄りする分岐その先には?

 

あらら ぷちスリリングなトラバース

「滑ったら2~3m落ちるぞ!」との事だが

命までは取られそうにはない・・・だけど

痛い思いはしたくないので 慎重にトラバースしよう

 

 行き止まり?

 

そこには 朽ちたが残され、

その向こうには白糸の瀧・・・

時を止めた様な行場が隠れていた

 

 

平安時代からのものか・・・

薄っすら苔を纏う石碑に書かれた古い文字

「大和五社大神」

 ↑瀧の字のの横棒が一つ足りない所から

平安時代に彫られたもの」とショウタンさんが教えて下さった

 

江戸時代では・・・

激流、急流の流れの激しい所を指していたともいう

滝は垂水であり

「滝」が龍のように長く太い筋を成して流れ落ちる様を表した

合意兼、形声文字であり、滝が定着したのが平安時代以降・・・

「たき」一つにしても歴史を辿っていくと面白いと思った

 

 

ここには、どれほどの長い年月が留まっているのだろう・・・

落ちる白糸の様な滝の音だけが響いていた

 

 気を付けて戻ろう…

 ちょっとした所でも用心!用心!

 分岐に戻り 再び杣道?歩く

 ヒメウズの蕾

 一つ目の獣除け柵を出る

 すぐの二つ目の柵を通ると…

 

柵を出て、ホッとしたら今度は

急登の階段が待ち受けていた・・・

ここから、二つの尾根越えをする事になるらしい・・・

 

 ひたすら登る…径はある!

 

いつの間にか 青い空が消えていた

寒々しい冬の空が林冠から覗き

冷たい空気が降りてきた…

 

やはり… 雨か雪か…

天気は崩れるのだろうか…

 

二上山という山は低山だけど

色々とルートがあるようで、

ほとんど人に出会う事のない径を

ここからも歩いていくようだ・・・

 

低山ならではの面白さを、教えて貰えそうだ♪

 

 

つづく

 

またまた、長くなりますが、お付き合い頂けたら幸いです


災害続出の金剛山 カトラ谷は…? 2

2023年07月02日 | 山 近畿 金剛・葛城

 

 ヤマゴボウ

 モミジカラスウリ

 ナルコユリ

 

災害続出の金剛山 カトラ谷は…?からの続きです

 

堰堤を越えてから、更に

谷の姿は変わっている

 

季節的な事もあるが

春のお花畑の印象とは程遠い

 

 

バイケイソウとオタカラコウの葉が

今年は妙に目立つ感じがした

それでも緑深い神秘な佇まいは、

変わらず残されていた。

 

 振り返って登ってきた谷間

 

谷間に射す光が優しい

蒸しッとした感じがいつしか感じなくなった

 

暑さを取り除いてくれるように風が吹き

心地良さを感じていた

 

 バイケイソウ

 クリンソウの果実

 オタカラコウの葉

 エンレイソウの果実

 

春の頃とはまた違う趣で

森の妖精たちの棲家であるかのような佇まい

ただ・・・

神秘さを感じつつも

自然の荒々しい爪痕をも目の当たりにする

 

 

崩れた谷間の痛々しさ!

深く抉れた谷間に根こそぎ持っていかれた倒木が

重なるように倒されている

 

 

まるで倒木の墓場の様だ

 

 

流されていきついた先の惨劇!

そんな谷間に以前の面影はなかった

 

 

まだ、生々しさが残っている・・・

むき出しになった地肌が痛々しい・・・

 

ユリノキの葉と花

 白色オカタツナミソウ

 最期の急登の階段!

 

カトラ谷から離れて尾根に向かう道!

これが頂上への最後の急坂!

それは、丸太階段の始まりだ

 

その丸太の階段もまた、被害を受けた痕跡が残っている

所々傷んで壊れ、歪な配列で尾根へと延びる!

 

足場も確認しながら登っていく他ない

 

だからと言って、危うい所はない

ただ、ただ、しんどい登りというだけだ

 

 最期の階段

 カトラの分岐から先は行き止まり

 

崩れた谷間に いつの間にか草が蔓延り出した

何事もなかったかのように覆われて、

新たなる姿へと変わっていく

そのスピードは思うよりも速い!

 

 六地蔵尾根との出会い(分岐)

 

山頂広場の東屋

着いた時には人影はなく、静かな空間が広がり

木漏れ日が優しく当たり

休憩するのには良い所だと教えてくれている

 

だが・・・今日はゆっくりもしていられないので

そのまま通過していく

 

 山頂への階段

 山頂のブルーシート

金剛山山頂

 

谷側に引っ張られるようにヒビが入っており

ブルーシートで覆われていた。

痛々しさが伝わるが、これも自然の業

贖うしかないのか・・・

 

 山頂付近の気温 20℃

出張モンベルと茶屋

 

生い茂った枝葉に守られて

涼し気な茶屋!

まるで昭和初期の様な雰囲気もあり

レトロな入口がいい感じだ

 

ここだけは、被害とは無縁の様な

穏やかな広場をそのままに、

訪れた人の安らぎの場となっていた

 

その演出家はやはり、

日除けの役目を担ってくれている大木だ

 

暫し、休んでいきたかったが、家の用事が溜まっている!

急いで帰らねばならず ゆっくりすることなく

そのままセトへと向かって下山開始する

 

 セトへと下る

 

その途中の支尾根で見つけた白い落花・・・

 

 エゴノキの落花

 

無数落ちた白い花は

他人の肩を借りるように知らない草の上で、

あたかもそこが自分の居所のような顔をして

成りすましになっている感じだった

 

その落花の上を見上げてみると

エゴノキが空を覆う様に枝葉を広げていた

 

エゴノキ

 

花の季節も移り変わりだし

この前まで蕾だった花がもう、散り始め

蕾にもなっていなかったヤマアジサイ

一気に咲きだし、山肌を飾っていくようだ

 

 ヤマアジサイ

 セトの分岐

 

見慣れたセトについても、休むことなく

一気に黒栂谷へと下っていった

 

 

最後の小さな小さな渡渉をすると

そこからは安心できる林道へ・・・

 

しかし道は傷んでいて

谷川に引っ張られるようにひびが入り

真ん中は削れて流されていた

 

小さな爪痕は、数えきれないほど残されている

人の手で整備されている所もあるが

追いつかない現状が見て取れる

 

自然もまた、

現実を成すがままに受け入れながらも

修復しようと藻掻いている

 

そして、時間を要しながらも

確実に修復する力には驚かされる事が多い

 

 

ここまでくると、とする気持ちが生まれる

草が生茂り 夏本番を迎える準備ができている様だ

 

射す日差しの強さも年々きつくなる感じだが

草木はそれを和らげてくれる担い手となってくれている

この自然が守られて行く事を願うばかり

 

 

駐車場が見えてきた

平日なのに今日は、意外に多いようだ

 

 

 最後に、一輪だけみつけたササユリ

 

次、訪れたときのカトラ谷には、

なんの花が咲いているのかしら?

楽しみは尽きない・・・

 

 

最期までお付き合いありがとうございます

 


災害続出の金剛山 カトラ谷は…?

2023年06月27日 | 山 近畿 金剛・葛城

チチと山に行けなくなって

ついつい、独りという気持ちが、

積極的な山歩きに陰を差す

その為、いつもの金剛山で いつも同じコース

だけど、

金剛山のカトラ谷の事が気になってい

 

好きなコースの一つだが

最近の豪雨の影響で、その周辺に

大きな崩れがあったと聞いて

としていられなくなり 出かけてみた

 

 

いつの間にか、変わってしまった

まつまさの通り

 

 ユキノシタ

 

正面にあった高城茶屋の面影はもうない

汚れた登山靴を洗っていた水場は 

右側に移動しており、

すっきりしていると言えばそうとも言えるが

なんとも、寂しいく感じるのは私だけか・・・?

 

石垣に咲くユキノシタだけは変わらず

群生を成すように咲いていた

 

 

独り山歩きは、ある意味

のんびりとした時間が出来る

自分だけの空間を作って、自分のペースで登れる

 

だけど、ふと目を向けた所に

チチの姿が無いのは・・・やはり寂しかった

 

 カトラ谷の分岐

 

分岐を右手側に進むと

鬱蒼と茂った草木に囲まれた道が

所々荒れているのが目に付くようになる

 

 プチ崖崩れ?

 

崩れて流れてきた土砂に塞がれた道

だけど、人はそこを越えようとする

踏み跡は、二人三人と増えるにつれ再び道となる

 

心配する事はないかも・・・

カトラ谷へ入った人は意外に多い

そんな 安堵感が少し湧く

 

 

荒れている所はあるが

カトラ谷は変わらずカトラ谷!

 

季節の移り変わりに添って

草木が多い茂り 夏の様相を濃くし始めていた

 

最初の小さな滝に着いた

今日は少し水量も多く 

心地良いしぶきが飛んでくる

 

 最初の小滝

 

いつものように、左岸の方から

滝と並ぶように登っていく

 

登山道は以前とは変わっているものの

しっかりと道はできており

歩くのに問題は然程感じない

 

しばらく沢沿いに小さな渡渉を繰り返し

右岸左岸と移動しながら進むと 樹間から

三ノ滝が姿を現す

 

 

水の量は多く

流れてきた岩などが溜まって

どこか以前の様子とは違って見える様な・・・

チチが一緒だったら、この滝のルートを

アレコレと話していた事だろう・・・

 

今は、滝の落ちる音だけを聞きながら

歩を進めていく

 

 滝の上の沢

 トラバースの道

 

トラバースの所に来た!

しっかりと整備されているお陰で、歩けない事はない!

しかし、以前あった木橋は完全に無くなっていた

 

気は許せないので、

足場をしっかりと確認しながら歩く

 

 ウワバミソウの雌花

 ウワバミソウの雄花

 サワギク

 ミゾホオズキ

 ギンバイソウの蕾

 

トラバースを終えてヤレヤレ・・・

ハシゴの所までやってきた!

 

・・・が

はしごは残っていた・・・

形は・・・辛うじて残っている?

だけど、なんだかすっきりしている?

 

ありゃりゃ!

 

 

谷側がれたようだ

 

梯子に足を掛けるのに勇気がいったけど

まだ、しっかりと助けてくれる存在だった ありがとう~

 

だけど、ここからが、本番の様だ

カトラ谷の様相がガラリと変わっていった

 

 

崩れた崖

倒された樹々

 

 

倒枝や倒木のトンネルを潜り

足場と頭上に注意しながら進む

 

 倒木に道を塞がれても何のその

 

倒木が手すりの役目をしてくれる

カットされた枝元が 調度良い!

まるで介護用品みたいに優しくフィットする

私にとっては救いの倒木である

 

ここを過ぎれば水場があるはずだが・・・

 

 

荒れてるね~!

 

 水場は健在!

 

いつもの堰の所に出た

右岸に移動してロープの垂れている方から登る・・・が

以前より登り易くなっている様な・・・

 

災害の影響をもろに受けているようだが

反対に斜面が緩くなって

登り易くなっているように感じた

 

 堰堤の上から

 

新緑から、日焼けしたように濃くなった樹林帯

その林冠から覗く空の青さが清々しい!

梅雨である事を忘れさせてくれた

 

 

つづく

 

ご訪問ありがとうございます

 

いつもの如く、長くなってしまいました

一旦ここで切らせて頂きたいと思います

続きはまた後日・・・