ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

災害続出の金剛山 カトラ谷は…? 2

2023年07月02日 | 山 近畿 金剛・葛城

 

 ヤマゴボウ

 モミジカラスウリ

 ナルコユリ

 

災害続出の金剛山 カトラ谷は…?からの続きです

 

堰堤を越えてから、更に

谷の姿は変わっている

 

季節的な事もあるが

春のお花畑の印象とは程遠い

 

 

バイケイソウとオタカラコウの葉が

今年は妙に目立つ感じがした

それでも緑深い神秘な佇まいは、

変わらず残されていた。

 

 振り返って登ってきた谷間

 

谷間に射す光が優しい

蒸しッとした感じがいつしか感じなくなった

 

暑さを取り除いてくれるように風が吹き

心地良さを感じていた

 

 バイケイソウ

 クリンソウの果実

 オタカラコウの葉

 エンレイソウの果実

 

春の頃とはまた違う趣で

森の妖精たちの棲家であるかのような佇まい

ただ・・・

神秘さを感じつつも

自然の荒々しい爪痕をも目の当たりにする

 

 

崩れた谷間の痛々しさ!

深く抉れた谷間に根こそぎ持っていかれた倒木が

重なるように倒されている

 

 

まるで倒木の墓場の様だ

 

 

流されていきついた先の惨劇!

そんな谷間に以前の面影はなかった

 

 

まだ、生々しさが残っている・・・

むき出しになった地肌が痛々しい・・・

 

ユリノキの葉と花

 白色オカタツナミソウ

 最期の急登の階段!

 

カトラ谷から離れて尾根に向かう道!

これが頂上への最後の急坂!

それは、丸太階段の始まりだ

 

その丸太の階段もまた、被害を受けた痕跡が残っている

所々傷んで壊れ、歪な配列で尾根へと延びる!

 

足場も確認しながら登っていく他ない

 

だからと言って、危うい所はない

ただ、ただ、しんどい登りというだけだ

 

 最期の階段

 カトラの分岐から先は行き止まり

 

崩れた谷間に いつの間にか草が蔓延り出した

何事もなかったかのように覆われて、

新たなる姿へと変わっていく

そのスピードは思うよりも速い!

 

 六地蔵尾根との出会い(分岐)

 

山頂広場の東屋

着いた時には人影はなく、静かな空間が広がり

木漏れ日が優しく当たり

休憩するのには良い所だと教えてくれている

 

だが・・・今日はゆっくりもしていられないので

そのまま通過していく

 

 山頂への階段

 山頂のブルーシート

金剛山山頂

 

谷側に引っ張られるようにヒビが入っており

ブルーシートで覆われていた。

痛々しさが伝わるが、これも自然の業

贖うしかないのか・・・

 

 山頂付近の気温 20℃

出張モンベルと茶屋

 

生い茂った枝葉に守られて

涼し気な茶屋!

まるで昭和初期の様な雰囲気もあり

レトロな入口がいい感じだ

 

ここだけは、被害とは無縁の様な

穏やかな広場をそのままに、

訪れた人の安らぎの場となっていた

 

その演出家はやはり、

日除けの役目を担ってくれている大木だ

 

暫し、休んでいきたかったが、家の用事が溜まっている!

急いで帰らねばならず ゆっくりすることなく

そのままセトへと向かって下山開始する

 

 セトへと下る

 

その途中の支尾根で見つけた白い落花・・・

 

 エゴノキの落花

 

無数落ちた白い花は

他人の肩を借りるように知らない草の上で、

あたかもそこが自分の居所のような顔をして

成りすましになっている感じだった

 

その落花の上を見上げてみると

エゴノキが空を覆う様に枝葉を広げていた

 

エゴノキ

 

花の季節も移り変わりだし

この前まで蕾だった花がもう、散り始め

蕾にもなっていなかったヤマアジサイ

一気に咲きだし、山肌を飾っていくようだ

 

 ヤマアジサイ

 セトの分岐

 

見慣れたセトについても、休むことなく

一気に黒栂谷へと下っていった

 

 

最後の小さな小さな渡渉をすると

そこからは安心できる林道へ・・・

 

しかし道は傷んでいて

谷川に引っ張られるようにひびが入り

真ん中は削れて流されていた

 

小さな爪痕は、数えきれないほど残されている

人の手で整備されている所もあるが

追いつかない現状が見て取れる

 

自然もまた、

現実を成すがままに受け入れながらも

修復しようと藻掻いている

 

そして、時間を要しながらも

確実に修復する力には驚かされる事が多い

 

 

ここまでくると、とする気持ちが生まれる

草が生茂り 夏本番を迎える準備ができている様だ

 

射す日差しの強さも年々きつくなる感じだが

草木はそれを和らげてくれる担い手となってくれている

この自然が守られて行く事を願うばかり

 

 

駐車場が見えてきた

平日なのに今日は、意外に多いようだ

 

 

 最後に、一輪だけみつけたササユリ

 

次、訪れたときのカトラ谷には、

なんの花が咲いているのかしら?

楽しみは尽きない・・・

 

 

最期までお付き合いありがとうございます