あれから 1年経った
チチの膝が再起不能状態になって
楽しみにしていた山から遠ざかったのは・・・
このブログを再開するときは
チチと一緒にと思って温存してきた
その間、チチは
再生治療という試みを
微かな希望をもって行っていた
希望は薄かったけれど
いつかは・・・
いつかは・・・
今までのように行かなくても
歩けるようになる・・・と信じた
そして1年経過して
今日は、確かめたくて・・・やってきた
やっと 二人で歩ける日がきた・・・と
でも・・・
らくらく登山道なら歩ける?
様子を見るにはいいかも
行ってみようか
行ってみようよ
そんな 会話をした・・・
小さな希望
大きな期待
二人で、らくらく登山道の入口に立った
もう・・・
ハコネウツギの咲く季節になったのね
季節は一巡して
ハコネウツギに迎えられたのだった
ウツギ
花の季節の移り変わり・・・
桜並木も若葉色に変わり
山も夏の準備をしているかのようだった
雨は降る気配はまだなさそう・・・
お空は味方してくれているのか
暑くもなく、寒くもなく
心地良い風が優しく流れてくる
センダン
桜の核果
休憩展望
東大阪市街地とあべのハルカスが見える
遠くには、うっすらと浮かぶ六甲山
雲は多いけど、歩くには丁度良い気候だ
ここまで、歩く歩調はゆっくりだが
しっかりと歩いているチチ
だが、その後ろ姿に
以前のチチの姿はなかった
小さなサクランボがたくさんあるね
本当だね たくさんなっているな
どれ、一つ頂いちゃおうかな♪
呆れたように笑うチチの顔で、
届かないところの熟した実をとってくれた
黒く熟したサクランボ?
意外に大粒 一口所望
大人の味のサクランボと言ったところだろうか?
甘味はあるが その中に渋みと苦みが少し残る
それでも、食べられない事はない
自然の恵みを少し味わった
珍しく、チチも所望
サクランボの味はすると苦笑いしていた
葉桜になった通り抜け
新緑のトンネルもまた、いい感じだ
アワブキ
見晴らし台
一つの目標の所まで来た
見晴の広場で少し足を止めて景色を眺める
チチは何も言わない
言わないけれど 体は正直だ
膝の動きが未だ不安定な様子が伺える
以前のチチの面影はないものの
自分の足で歩けることに感謝する他ない
見晴らし休憩所
此処までかな?
それでも、随分歩けたよ
そう思っていたが
チチは思うところがあったのだろう
更に先へと歩き出した
チチは・・・
神津嶽ふれあい広場までを考えていたようだ
大丈夫?
大丈夫だよ
それ以上、聞くこともなく
チチもまた、何も言うこともなく
ただただ、ゆっくりと歩いていた
クマノミズキ
柿の雄花
テイカズラ
ヤマボウシ
スイカズラ
イロハカエデ
イボタノキ
小さな花が見守る様に咲いている
無言の静けさだが 癒しの時が流れる
神津嶽ふれあい広場につくと
休憩場は意外に人が多く集まって休まれていた
空いていたベンチに座ってしばらく足を休ませる
ここが今回のチチの目標だったのか
ここからは、引き返すこととなった
往路があれば復路がある
行く道、帰る道
チチにとってはその当たり前も
考えなければ、帰られなくなる・・・
だけど、ここまで歩けたことが第一歩だ
不安はかなり残るけど
再生医療の効果があることを信じたいと思った
栴檀の木の下で
同じ道をゆっくりと下る
下りの方が膝には応える
ぎごちない歩きが残るがしっかりと歩くチチ
後姿を見ながら 涙が出そうになる
まだ こじんまりとしていた栴檀の木が
大きくなってチチを見送る
今日は天気のせいもあるのだろう
香りがあまりしてこなかったけど
来年には、その香りが楽しめたらいいな
その時は、暗峠まで
歩けるようになっているといいのだけど・・・
欲は言わない方がいい
自分の足で歩けるのであれば
それでいいのだから・・・
違う山登りの形がある
行きたい山も行ける山に変わるけど
山にかかわれるのなら、この上なく嬉しい事
そう思いつつ、チチの背中を見つめた
センターハウスが見えてきた
終点の駐車場はそこだ
楽々センターハウス
久々の足慣らし
二人で歩く 再開の第一歩
また、来ようね♪
そうだね(^^)
今日の楽々登山は終了した
終
長い間封印して、漸く戻ってきました
だけど、なかなか山歩きを残すのは難しそう
時折、自然に関連する二人を残せて行けたらと
再開しました
時々ではありますが、また、更新していこうと思います
よろしくお願いいたします
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