映画など街など

きままに映画や趣味を

杉咲花さん(湯を沸かすほどの熱い愛、アンメット)

2024-11-22 08:00:00 | 日記






「市子」で魅せられた杉咲花さんを観たくなった。

「湯を沸かすほどの熱い愛」を観返した。宮沢りえさんと共演の8年前の作品だ。



双葉(宮沢りえ)は、探偵を使い出奔した夫一浩(オダギリジョー)を捜し出し連れ戻す。
銭湯.「幸の湯」の営業を1年振りに再開し、命ある間に大切なことをやり尽くすのだが、終始宮沢りえさんの熱演ぶりが伝わってくる。
いい作品だなあと改めて思うのだ。



娘の安澄(杉咲花)は学校でイジメにあっていて不登校寸前。セーラ服を隠され室内靴はゴミ箱に捨てられる。それでも双葉の教育が行き届いていて、体操服で登校しセーラー服をとり返してくる。

安澄は実の子ではなかった。

末期癌で余命告知されている双葉のパワーは凄い。

熱海に家族旅行を企画。
ペーパードライバーながら自らハンドルを握る。
ドライブインのレストランに寄る。
そこで働く女性が安澄の実の母親だ。毎年蟹を贈ってくる女性だ。一浩と一緒に幸の湯をやっていた過去がある。 
双葉は安澄にきちんと話し安澄の背中を押す。
感動ものだ。
杉崎花さんもとてもいい演技している。

前向きで勇気づけられる作品だ。




日本アカデミー賞他多数受賞している。




「アンメット」を毎週観ていた。しかもハラハラしながら。見逃した回はTVerに頼った。

記憶障害の後遺症持ちの脳外科医川内ミヤビ(杉咲花)が全力で患者を救い、自らも再生していく医療系ドラマだ。 
記憶障害を克服するため緻密に日記を綴り、翌朝読み返して始まるミヤビの一日。

TVもいいドラマつくるんだと感心した。
原作、脚本と役者が良かったからだろうか。

原作を読んでから観た方がいいのか?
そういう場合もある。
結果的には事前情報ゼロで臨んで良かったと思っている。新鮮な感動があったから。


後から知ったことだが、
原作者の小鹿さんは、自ら脳外科医でもあり、「作品を通じて多くの人に脳障害の理解を深めていただき、脳障害者が過ごしやすい社会の実現にわずかでも協力できれば嬉しい」との思いで、自身の経験も踏まえて執筆したという。





ミヤビの記憶障害の原因は、脳の中の「ノーマンズランド」(医学的に人がメスを入れてはならない領域)にあり、    
手術を成功させるには「ノーマンズランドにある0.5ミリ以下の血管を2分で縫う」ことが必要だと判明。
 
ミヤビの婚約者の三瓶は腕のいい真面目なドクター。
ノーマンズランドのオペに向けて、必死に血管を縫う時間を計測し、何度もトライアルする姿は、不可能を可能にする強い意思が伝わってくる。


詳細内容は記さない。観た方がいいと思うから。 
杉咲、若葉さん、両俳優の演技。
また、原作者が言う「心だけは脳の担当部位が何処なのかが曖昧なままである」
を感じるためにも。

アンメットの意味が最後で分かった。
なるほど三瓶ドクターの話す「満たされない」影の話は心に響いた。
  




ドラマとはいえ、ミヤビさんの職場に悪い輩がいないのが羨ましかった。

 




丘の上の本屋さん

2024-11-15 17:00:00 | 映画
こういう映画がいい。ほっとする。 
 
せわしない毎日だ
世の流れについていく意識はないがいつの間にか疲弊してる。  
映画を観れば、殺人、犯罪、セックス、差別、裏切り、イジメ等々、
神経が疲れているのだろうか。 

どうも「シビル ウォー」を観てから、心身が穏やかでないような気がする。

頭から身体から不純物、狭雑物を排出して、すっきりしたい。ヨガがいいのか断食がいいのか。


そんな思いでいたときに出会った作品だ。

イタリアの風光明媚な丘の上で小さな古書店を営む主人と、アフリカ移民の少年との交流を描いた小さなお話。

店内を見ている移民の少年エシオンに、リベロ爺さんが店に招き入れる。 

店頭の安売りマンガすら買えないエシエンにリベロは売り物を貸す。もちろん無料だ。まずはコミックから始める。

エシエンは読むのが速く、毎日のようにリベロの許に通う。コミックから「ピノキオの冒険」「白鯨」「白い牙」…。エシオンは賢いとリベロは感じている。感想を聞きながら、様々な知識やものの見方や考え方など、リベロは叡智を授けていく。   




隣りのカフェ店員ニコラはリベロがちょうどいい話相手、しょっちゅう話をしにくる。家政婦のキアラに恋しているらしい。ニコラの心優しさがいい。

古書店には色んなひとが立寄る。
ネオナチかぶれ、SMマニアの女、初版本のコレクター、散逸してしまった自身の著作を探し求める作家等。リベロは相当な知識人で
その名の通りの自由な人を反映して、収集本はジャンルを超えて多岐に及ぶ。




リベロ爺さんの名前、イタリア語で「自由(Libero)」を意味する。リベロは、自身の名の通り、エシエンに自由であること、誰もが幸せになる権利を持つことを伝えていく。




繰り返される日々の暮らし、何も特別なことは起きない。エシオンがだんだん難しく厚手の本にチャレンジして成長していく姿、ニコラの想いが通じ始めるなど、日常的な小さな幸せを描いている。
それが僕らの心に染みわたってくる。
(2023.3.3公開)

監督  
          クラウディア ロッシ マツシミ  

キャスト  
リベロ  レモ・ジローネ。
ニコラ      コッラード フォルトゥーナ
エシエン ディディー・ローレンツ・チュンブ  

ロケ地 
イタリアの最も美しい村のひとつと言われている、チヴィテッラ・デル・トロント。


 

帰れない山

2024-11-14 17:15:00 | 映画

山登りは嫌いなのでやらない。正直に言うと眠れないヒトには山登りは無理だ。山小屋で一睡も出来なかった学生時代に自覚した。
くやしいとも思わない。

  
山に登るひとは思索家で哲学的な人なのかと勝手に思い、異人種であると固定観念をもって警戒して接してきた。
数年前それは間違っていると確信した。私の周りの山男や山女は、無神経でデリカシーに欠け、機微など持ち合わせていないのが多いからだ。勿論、そういうレッテル張りは間違っていることは分かっている。
山をやる方々はどうして山で眠ることが出来るのだろうか。軍人みたいだ。ある意味羨ましい。 

  
「帰れない山」
感動的な作品だ。最後まで圧倒させて観させてくれた。
山と対峙し己と向き合うさま、言葉では表せない二人の友情と魂の交流に胸打たれる。
映像も美しく山岳描写には力を入れている。





原作を読んでいないものの、何故か中盤ころ、展開の方向やラストシーンを予感してしまった。

トリノで育った11歳の少年ピエトロは両親とアルプスの渓谷のグラーナ村で休暇を過ごす。父親はトリノでの仕事の疲れを癒しに休暇になれば山登りをする。
その夏ピエトロは、同い年で牛飼いのブルーノと出会い、同じ時間を過ごし固い友情を育んでいく。




父親のジョバンニと3人で氷河を見に山を登る。ピエトロには高山病になる強烈な体験だった。ブルーノはジョバンニの期待に応えていた。

ジョバンニはブルーノを教育面でサポートするつもりでいたが、ブルーノは出稼ぎに出ていた父親に呼び寄せられて村を離れてしまう。

ピエトロは思春期に父親に反抗的になり、その頃から家族や村に距離を置くようになる。父親の登山にも同行することもなくなり、ブルーノとは稀に顔を合わせる程度の関係になっていた。

15年後、ジョバンニの訃報を受けピエトロは村を訪れる。
ブルーノと久々の再会を果たす。




ブルーノは、ジョバンニが生前切望していた山荘を建てるのだと、ピエトロに協力を求める。二人だけで山荘を完成。二人は友情を再確認する。

ブルーノは叔父が諦めた牧場を再建して酪農を始める。ピエトロの友人だったラーラと結婚、子どもももうけ幸福な時間を過ごす。
 
一方、ピエトロは都会暮らしを辞めて放浪の旅に出る。旅先のネパールでヒマラヤ地方の「山の民」の暮らしに感銘を受け、作家として出発する。現地で知り合った教師のアズミと親交を深める。




ブルーノの牧場は次第に経済的に追い詰められていく。経理をしているラーラは限界だと感じている。やがて経営破綻が決定的になり、ラーラは子どもと一緒にブルーノのもとを去る。
ブルーノは牧場を失い、一人山荘で暮らすことにする。時折ピエトロが訪ねてくる。
ピエトロはブルーノに他の仕事を勧めるが彼は取り合わない。

こんな流れだ。





ピエトロとブルーノの間には嫉妬とか競争意識など存在せず、互いに相手の人格、価値観を尊重している。離れていても深い絆で結ばれている。

まさか「ブロークバック マウンテン」のような作品ではないだろうな、とよぎったが、二人には性的な関係はない。 


双方いつも心のなかに存在している共有するハートがある。  
ある意味とても羨ましい。相手が同性でも異性でも。永遠性と揺るぎない信頼というものは、誰もが得られるものではない。

ピエトロとブルーノは共に正直で器用さはない。父親のジョバンニが最も器用だったのかもしれない。三人とも山に魅せられた男。

彷徨っているというか挑戦しながら生き方を探し続けているピエトロ。
山に執着して離れられない、世俗から離れて山に消えていくブルーノ。 
ジョバンニは大都市での仕事に疲弊するも、山登りで癒すという、バランスを保った生活をしていた。
おそらく退職後は山荘を建てて山で暮らすプランを持っていたのだ。それは魅力的だ。
ブルーノに話をしていたのだろう。

劇中流れる曲もいい。    


171回芥川賞作「バリ山行」を思い出した。なかなかリアルな作品で力のある作家だなと感心。山に魅せられ社会性を失った男.妻鹿と、山と仕事とのバランスをとって生きて行く主人公.波田。「本物の危機は山じゃない街だ、生活だ」と波田は妻鹿に訴える。
やはり人生観、生き方を表現していた。





原作 パオロ・コニェッティ2017年
第75回カンヌ国際映画祭で審査員賞受賞
監督 フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲンシャルロッテ・ファンデルメールシュ
 
キャスト
ピエトロ ルカ・マリネッリ 
ブルーノ アレッサンドロ・ボルギ 
ジョバンニ フィリッポティーミ




シビル ウオー

2024-11-05 13:30:00 | 映画
アメリカ国での内乱だと、頭には入っていた位で、まあチャンスがあれば…観たいと思っていた。

19の州が連邦政府から離脱。大規模な分断が進み、カルフォルニア州とテキサス州が同盟を結び「西部勢力」と対「政府軍」との内乱に突入している。
戦場カメラマンのリーをはじめとする4人(リー、ジョエル、サミー、ジェシー)のジャーナリストを中心に話が展開していく。



冒頭シーンは大統領のスピーチ。
FBIを解散させて、3期目に入るということだ。これは重要なことらしい。即ち民主主義政治が壊れ、大統領が恣意的に政治を進め独裁制になりかけていることなのだ。
14ヶ月も取材に応じていない大統領。

4人は大統領の単独インタビューを目的にホワイトハウスを目指す。

NYからワシントンに向かうのに1,000kmの旅になるのはどうしてか?アメリカ地理に不案内だが、隣の州ぐらいではないのか
各地で内乱が勃発して危険だからか、と理解していた。も一度観るかしてシナリオをチェックしないといけない。

サミーはルートの説明もしていたはずだから。ロードムービーになっているので、ルートは気になるところだ。

各地で遭遇する異様な体験や事件を乗り越えワシントンD.C.に辿り着くまで、また到着して大統領が立て篭もるホワイトハウスでの事件を描いた。

ジェシーは若手の写真家。リーを崇拝しており強引にこの取材チームに潜り込む。
リーは戦場カメラマンとして悲惨で非人道的な写真を撮り続け、世に警告を発信してきた著名写真家。しかし皮肉にも自国が内乱となり、自身の仕事に懐疑的にならざるをえない。余りに虚しい。

内乱=戦争とはいえ、敵を即座に射殺してしまうことには驚きを禁じ得ない。人権も倫理もない無法状態だ。南北戦争はそうだったのだろうか?
我が国の「西南の役」はどうだったのだろうか。

もはや民主主義は壊れているからか。

ベトナム戦争は記憶にあり、ベトナム戦争を素材にした映画を沢山観てきたではないか。民主主義国家と標榜するアメリカは、敵のみならず市民まで殺戮してきたではないか。
そう考えると疑問は解ける。



道中最大の危機。
膨大な死体を埋葬しようとしている兵士。リーダー格の赤サングラス男に交渉を試みるのはジョエル。
サミーはジョエルに「関わり合うな殺される」と忠告する。話し合えないことを分かっているからだろう。 
ジョエルは同じアメリ人だと説明するため、自身の身許を明かしていく。それでも赤サングラス男は問う。
「どの種類のアメリカ人だ?」
この問いかけにはどう答えるのか? 

赤サングラス男は、フロリダ、ミズーリ、コロラド出身はアメリカと認める。
香港出身だと応じた男は即座に射殺されてしまう。

アメリカの多様性や民主主義のルールはもはや彼には存在していないのだ。人種差別だろうが偏見だろうが、自らの判断が行動基準としている。

一方、内乱などに関わりたくない、内乱など関係ないと普段の生活を続ける人々、地域も出てくる。そういう土地で妙に不自然さを覚えてしまう4人。




ワシントンD.C.にたどり着く。
激しい市街地戦が続いている。
映像に力を入れているのか、リアルなのか?楽しいわけではないがスクリーンに釘付けにならざるを得ない。

大統領はホワイトハウス内にいる。
とうとう潜入。
そこで繰り広げられる内容は記さない。

ただ、ジェシーが戦場写真家として成長していくストーリーにもなっている。


きな臭い内容だというより政治的すぎる。
こんな作品を創れるならアメリカは大丈夫なのだろうか。 
我が国では創れないだろう。
ましてや大統領選直前に。

いずれにせよ分断がすすんでいるのはアメリカだけではないだろう。

世界中で進行している民主主義の危機も危惧されてならない。

本作品は「地獄の黙示録」と酷似だ。 





ウィラード大尉はジャングル奥地に王国を築いたカーツ大佐の暗殺を命じられる。大尉は4人の部下と哨戒船で川上へと上っていく。所謂ロードムービーだ。(原作はコンラッドの「闇の奥」)
常に困難な危機に見舞われる。

米軍ヘリが焼き尽くすベトナム。
ワルキューレの騎行」が流れる、ショッキングなワグナーの使い方だった。
ドアーズの「ジ エンド」は余りにも効果的。
未だにジム モリソンの声が頭の中に眠っており時々目を覚ます。
戦時中サーフィンに興じる兵士。 

王国に辿りつくウィラード大尉。
ウィラードはマーロンブランド扮するカーツ大佐の王国の地獄絵図と圧倒的な存在感に震撼する。
2人の会話が始まる。
会話の中で本作品のテーマを理解したと当時は思ったものだった。

半世紀近く前なのに、観終わった時の興奮、痺れが未だ肉体が覚えている。

「シビル ウォー」は半世紀近く経った、
今の「地獄の黙示録」なのだろう。

近未来のアメリカとか言っているが、もはや現在すすんでいることを、きちんと否定したいのだが。

監督 
  アレックス・ガーランド。
キャスト 
  キルステン・ダンスト(リー) 、
  ワグネル・モウラ(ジョエル)、
  スティーヴン・マッキンリー・ヘンダー ソン(サミー)、
  ケイリー・スピーニー(ジェシー)
  ジェシープレモンス(キルステンの夫だと いう。赤サングラスの男)


三菱電機レディス2024

2024-10-29 17:55:00 | 日記
三菱電機レディス2024
岩井千怜さんの優勝。今季3勝目、お見事だ。
彼女はサービス精神も旺盛だし、積極果敢な攻めのプレーをする女子プロだ。直ドラを観させて頂いた。

実は観戦に行った。
先週はかなり疲れていたが、ちゃんと観るにはそれなりに早起きしなければならない。辛いところだが、推しの選手を観たい、応援したい。
自分の予定と天気予報をみて検討していた。結局初日のチケットを購入。
予選なのでその気になれば全選手を観ることができる。


飯能駅前のコンビニで飲み物、食べ物を調達。
幸いクラブバスの1人席に座れたので発車前に座席でサクッと朝飯をとった。
朝少しグズグズし、乗り継ぎ2回もあり会場到着は9時30位になってしまった。最初のスタート組はハーフ終わりそう。

スタートホール前に練習場がある。
ドライビングレンジ、その隣がパッティンググリーン。  
すぐ目に飛び込んできたのは山下美夢有さんだ。おおー!心のなかで叫ぶ。
美夢有さんはアイアンの練習をしていた。オリンピックで惜しくも4位、金メダルだって狙えた、好位置にいたから後半のミスはさぞ悔しかったろう。国内では2年連続賞金王。5分位見惚れていた。背は低くとも足腰はしっかり鍛えているのが分かる。
お団子ヘアーにチャンピオンのウェアが似合っている。

隣のパッティンググリーンでは竹田麗央さんが練習していた。麗央さんもやがてはアメリカに行っちゃうだろう。近くで見られるチャンスはなくなるかもしれない。
普通の若いお嬢さんという感じだが、今季は圧倒的な強さで7勝だ。

思い起こせば、当トーナメントでは、宮里藍、不動裕理、イボミ、大山志保、馬場ゆかり、キムハヌル、諸見里しのぶ、佐伯三貴、大江香織、勝みなみ、古江彩佳、西村優菜、西郷真央、渋野日向子さん…を間近でみた。

一昨年は柏原明日架さんとすれ違いドキドキした。今季は好成績。美しく素敵な女性だ。

小雨が降っていたが、薄手のレインウエアでしのごうと傘を持っていかなかった。

スタートホールでまずOUTスタートの14組から3組を観戦した。
観覧席は満杯、右サイドのロープ際も一杯。初日の予選日で雨模様なのに随分人が入っているのにはやや驚き。
女子ゴルフ人気は今最高調ではないか。

オーロラビジョンに大写し出される。 
何と言っても三菱電機だから綺麗な画面だ。
でもやはり生の方がいい。
14組=岩井千怜、安田祐香、リハナさん。
15組=岩井明愛、河本結、桑木志帆さん。
16組=山下美夢有、小祝さくら、竹田麗央さん。
人が多くちょっと見えにくいが何とかみえた。
横からは飛球は追えない。カメラが追ってくれてオーロラビジョンではちゃんと観られる。全選手いい弾道で素晴らしい。

安田さんはミヤギテレビ杯ダンロップオープンで初優勝してくれたので嬉しい。リハナさんは昨年の優勝者。
河本さんはお洒落で笑顔がいい。彼女も優勝し今季の成績は上位安定だ。
岩井ツインズは髪型で判別するしかないが、所作まで似ている。 
ティーグラウンドにツインズが現れると、地元埼玉の顔馴染みのファンなのか、あるご婦人が帽子を振ったり、応援タオルを取り出したりするので、後ろで観ている僕らは見えなくなり閉口した。迷惑行為だ。

最終組の山下さん、小祝さんは幾度か観てるが竹田さんは初めてだ。弾道がちょいと他の選手と違う。

暫くすればインコーススタート組が現れるだろう。インなら観覧席も空くんじゃないかと思いつつ、1Hと9Hの間にある喫煙所でIQOSを2本。

アウトスタートが終わって観覧席を退席する人の波。こちらは逆に席に向かう。2番前の真ん中辺りの席を確保。間近でよく見える。相撲で言えば砂被り席だ。
しかし雨足が強くなってくる。
傘がないからキャップを被りその上にフードも被る。汚れてもいいようGパンできたが、綿だから濡れるのはいささか辛い。

インスタート組がやって来た。彼女たちにとっては10H目になる。
スコアボードを持つボランティアが現れ、各々のキャディ、選手の登場だ。
かつて一番前の席で、目の前で後ろを振り向いた金澤志奈さんと視線が合ったことがあった。

17組=笠りつ子、山内日菜子、永峰咲希さん。笠さんは相変わらずプレーが速い、キレがあり潔いプレースタイルは好みだ。山内さんは努力の人で表情から性格が良さそうな印象をもつ。
18組=全美貞、仁井優花、宮里美香さん。
ベテランの全さんは高身長で脚腰は相当鍛えていることが窺える。大腿筋が美しい。まだまだトッププロは張れると思った。仁井さんは山下さんと同じくチャンピオンのウェア。宮里さんもプレーは速い。
19組=藤田かれん、稲垣那奈子、仲宗根澄香さん。藤田さんは可愛いい女性、仲宗根さんは身体がガッチリしてる。
20組=岡山絵里、大西葵、葭葉ルミさん。
3人とも中堅か。岡山さんのスイングは見習いたい。葭葉さんは何故飛ぶのか注意して観ていたが分からない、体重移動とシャフトの使い方が上手なのだろうか。大西さん、彼女もママさん選手。
21組=三ヶ島かな、政田夢乃、永井花奈さん。政田さんはルーキー、愛くるしい笑顔が素敵でファンが多い、正確なショットをする。永井さんは2017年の優勝者。可愛い顔に、相当負けず嫌いなんだろうなという表情をみせることがある。
22組=横峯さくら、山路晶、後藤未有さん。
横峯さんは何回も見ている。髭を生やしたイケメン旦那のキャディぶりはだいぶ板に着いてきた感じ。山路さんは筋肉質の身体で生来の飛ばし屋なんだろうな。後藤さんは性格良さそうで推し候補。
23組=工藤遥加、竹内美雪、上野菜々子さん。工藤さんはいつも半袖で帽子も被らないこともある。力一杯振りスカッとする。
竹内さん、もう少しパターが入ってくれればいいのに。上野さんは成長株だ。

スタートに間があるのはやむなしだ。
隣りの9番Hから歓声があがり、オペラグラスで隣りの9番Hを眺めてみる。
幸い雨が止んできた。1時間おきの予報は当たっている。 
席を離れ、9番Hの林の方に移動。 

Par5のロングホール。セカンドショットの飛び具合とアプローチが観られる。

吉田優利、鈴木愛、阿部未悠さん。
優利さんを観なければ来た意味がなくなる。彼女のゴルフに対する姿勢等々にはマジ尊敬の念を抱いている。当然応援したくなる。

新垣比菜、佐藤心結、川崎春花さん。
新垣さんは本当に礼儀正しくて性格がとてもいい女性だと思っている。ヨネックスレディスでの2回目の優勝には拍手だった。佐藤さんは子どものような顔をしてるが飛ばす。川崎さんは京美人の色白の顔に似合わずステディなゴルフ。3人とも普通の若いお嬢さんという感じだが、今季全員優勝している。
 
プロゴルファーは全員アドレスが美しい。

ここで、よしゃ弁当買いに行くか。ビールはやめる。トイレが近くなるのは回避したい。雨が降ったせいか気温は20度を下回っている。グリーンは止まりやすくゴルフには丁度いいかもだが、身体を動かさない人には寒い。

今週は訳あって、足、脚がとにかく疲れているので、あちこち動くのをやめ、9番Hの隣の18番Hのグリーンに向かう。

グリーン奥のラフは、20度か30度位の坂というか崖で丁度いい天然スタンドになっている。もうかなりの数のギャラリーが陣取っている。大抵の人はシートか折りたたみ椅子を持参している。用意して来なかったので、杉の木の根が露出してるとろにスポーツ新聞を敷き座わる。まず昼飯とする。

18番Hも1、9番と同じくPAR5。飛ばし屋は当然2オンを狙うが、右のバンカー前から3打目、アプローチという攻略がセオリーなのだろう。
砲台グリーンなのでショートする選手が多かったが、ピンを刺してくる積極派も勿論いた。2オンならずバンカーに入る人も少なくない。花道ならベターなのかもだが。

2021年、優勝目前のペソンウさんが3パットし9アンダーでプレーオフになった18番H。
プレーオフでは渋野日向子さんが2オンに成功。見事にイーグルをとり劇的な大逆転優勝したホールだ。
あの時、生で観ていた。興奮したというか感激したというか泣けたというか。シブコ様はやはり持っている。 

1組=堀琴音、柏原明日架、穴井詩さん
穴井さんの2オンを期待していた。
2=脇元華、小林夢果、川岸史果さん
3人とも飛ばすから面白い組だ。  

3=菊地絵理香、宮田成華、金澤志奈さん
宮田さんは最近好成績。密かに金澤さんを応援。絵理香さんはピンを刺してきた。
4=木戸愛、ささきしょうこ、鶴岡果恋さん
木戸さんはバンカーだった。鶴岡さんは推しだ。ささきさんの器用さは見もの。

5=馬場咲希、蛭田みな美、臼井麗香さん。
いよいよ馬場さん、背が伸びた。当然2オン狙う。270Y飛ばすという。蛭田さんのヒヤヒヤ初優勝の場面を思い出す。臼井さんも初優勝してる。
6=ウーチャイエン、小林光希、吉本ひかるさん。吉本さん推しだ、山下さんと同じよう小柄だがゴルフは上手い。

7=藤田さいき、渡邊彩香、青木瀬令奈さん 
青木さんはピンを刺してくる、素晴らしい。
渡邉さんのフェイド打ち教えて欲しい。藤田さん、世代交代などまだまだだと頑張っている。
8=森田遥、金田久美子、櫻井心那さん
キンクミこと金田さんも頑張っている。パターの名人で2022年の優勝者だ。森田さんも名人だ。心那さん、昨年4勝の飛ばし屋。

9=菅沼奈々、高橋彩華、尾関彩美悠さん 
自称アイドルの菅沼さん。グリーンで他の選手のプレーを待つ姿勢、態度がいい。スイングがぶれない高橋さん。デビューした一昨年、住友生命で優勝した尾関さん。

誰が優勝してもおかしくないプレイヤーばかりで満足だ。

帰りの混雑を避けたいと思った。
他の選手には申し訳ない。
東京OP銀メダリストの稲見萌寧、
先週優勝のイミニョン、
アンラッキーで2位続きの佐久間朱莉さん
はじめ30名弱の選手の方には申し訳なかったが、応援出来ずごめんなさいだ。

トイレも我慢していた。IQOS吸って退却とすることにした。

クラブハウス前に大勢の人がいた。
選手にサインや写真を求めるファンたちだ。

そこを過ぎたら、柏原明日架さんを間近で拝見することになった。
彼女は笑顔でファンのサインに応じていた。