やっと観た。
故郷を離れていたリーは兄の危篤の知らせを受け、すぐさま病院に直行するが、兄の死には間に合わなかった。
兄のジョーは弁護士に、息子の高校生パトリックの後見人に指名した遺言を託していた。
リーの沈鬱は何故?
それは映画の核心だから書かないが、
アメリカ映画には繊細に珍しく人間を描いた作品だ。大作ではない。リーを演じたケイシーがアカデミー主演男優賞、作品が脚本賞を受賞している。
過去の過失、悲劇を乗り越えられない苦悩、家族の姿、人間模様をていねいに、嘘も妥協もしないでちゃんと描いた。
劇場は満席に近い。秀れた映画にはちゃんとお客さんは集まるのだ。