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ミッドウエー

2020-10-15 11:31:02 | 映画
「えっホントですか?」「アメリカと戦争?ばっかみたい。勝てるはずない。信じられない、カッコ悪い」電車内での中高生女子の会話です。
教育課程から歴史が外されたからと言っても原爆や東京大空襲は何処の国がやったのか分かっていないのだろうか?
無理もない。戦争体験者が周りに不在だろうから。でも私の疑問は消えない。

ホーチミンに行ったのが10年前。ベトナム戦争の総括というのは大袈裟だが、現地に行かねばと何年も思っていた。ベトコンの地下室、地下道の視察。案内はベトナムの女子学生さんのボランティア。彼女はベトナム戦争後生まれ。私が10代の頃は既に戦争中で、学生時代の75年春、サイゴン陥落、南ベトナム政府の無条件降伏。アメリカも撤退。ときどき女子学生よりこちらの方が詳しかったりする。
ツアーのフリータイムには戦争博物館に行った。枯葉作戦が頭から離れない。また色んな昔の記憶(学生運動、アメリカンニューシネマ、ジョニーは戦場にいった…)が蘇り複雑な思いにさせられた。
欧米人が多い。






先の中高生女子のような人が出てくるのはしょうがないのだろうか?何故歴史を選択科目で必須にしないのか理解に苦しむ。
もっとも僕らだって授業では現代史を省略されてしまっているが。

で、お前は歴史に詳しいのか?と問われれば甚だ怪しい。
日本の石油資源を求め南下したことと帝国主義の政策に対し、アメリカが石油等のルートを封鎖した。即ちアメリカの経済制裁の発動に軍事的大打撃を受け、外交交渉も妥結見込みなく開戦、というぐらいだ。

正直に言うと「ミッドウエー」は、ホントは「パヴァロッティ 」の代わりなんだ。全然畑も違う、トマトを買いに肉屋に行くようなもの。
「ミッドウェー」の論評が新聞の片隅にあった記憶と、仕事帰り上映時間の関係で観たのだ。

豊悦が山本五十六、浅野忠信が山口多聞を演じている、まずまずなのか?
存外スペタクルは迫力あり見ものだった。
日本という国を少しは尊重してくれている印象だ。イエローモンキー、残虐な卑怯者にはなっていない。

悲惨なミッドウエーになってしまったのは情報戦略に敗北したからだ。この時点で負け戦さを決定的にしたという。
既に米軍は我が国の本土空襲が可能だったことを新たに知った、本当なら震撼する。