夫の人事異動があった。ついに念願の元の部署に戻ったのだ。
「この仕事はおまえにしかできない」
というようなことを部長から言われての移動だったらしい。
何しろ、人事という仕事に楽しみややりがいが見いだせず、
でも100%頑張るのでだんだん自分を追い込んでいたに違いない。
毎朝出勤する前に何度もため息をついたり、朝中々起きられなかったり、
ついにはストレス性の片頭痛まで起こして、体全体が
「ストレスがたまっているぞ~~~」
と言っていた。
それなのに、彼にはストレス解消が寝ることと食べることと飲むこと
しかないために、それで解消されないものはどうしようもなくなって
しまうのだ。
また、子供たちの学費が最高になってしまう今年。経済的にも
正念場を迎えていることが、彼には重くのしかかっているに違いない。
なんたっていつどこで体の変調を起こすか分からない妻が経済的に
信頼に値しないのだから・・・
悩みはより深いはず。
はたから見ていても、他人に解消してもらうタイプでもないために
黙って見ているしかない。
重苦しい雰囲気に家中が暗く押しつぶされそうになって、わたしでも
どうすることもできないで、ただ時が解決するのを待つだけだった。
年齢的なことも作用していたと思う。
体質も精神的にも変わっていく時期で、新しいことを受け入れること
が難しくなっていくし。
ほんの数年前には、どうして日本の高齢者夫婦は他人のような関係
になっている人達が多いのだろうと思っていたけれど、
今となってはなんとなくわかるような気がする。
高齢になるまでにお互い助け合えなかった夫婦にとっては
その距離感が、自分を守るテリトリーの広さに比例するのだ。
私たちも、そうなっていくだろう。そうでない人たちも多いが、
それはどちらも自身が望んだものでもあるはずだ。
変化は常に受け入れることを強いる。
「この仕事はおまえにしかできない」
というようなことを部長から言われての移動だったらしい。
何しろ、人事という仕事に楽しみややりがいが見いだせず、
でも100%頑張るのでだんだん自分を追い込んでいたに違いない。
毎朝出勤する前に何度もため息をついたり、朝中々起きられなかったり、
ついにはストレス性の片頭痛まで起こして、体全体が
「ストレスがたまっているぞ~~~」
と言っていた。
それなのに、彼にはストレス解消が寝ることと食べることと飲むこと
しかないために、それで解消されないものはどうしようもなくなって
しまうのだ。
また、子供たちの学費が最高になってしまう今年。経済的にも
正念場を迎えていることが、彼には重くのしかかっているに違いない。
なんたっていつどこで体の変調を起こすか分からない妻が経済的に
信頼に値しないのだから・・・
悩みはより深いはず。
はたから見ていても、他人に解消してもらうタイプでもないために
黙って見ているしかない。
重苦しい雰囲気に家中が暗く押しつぶされそうになって、わたしでも
どうすることもできないで、ただ時が解決するのを待つだけだった。
年齢的なことも作用していたと思う。
体質も精神的にも変わっていく時期で、新しいことを受け入れること
が難しくなっていくし。
ほんの数年前には、どうして日本の高齢者夫婦は他人のような関係
になっている人達が多いのだろうと思っていたけれど、
今となってはなんとなくわかるような気がする。
高齢になるまでにお互い助け合えなかった夫婦にとっては
その距離感が、自分を守るテリトリーの広さに比例するのだ。
私たちも、そうなっていくだろう。そうでない人たちも多いが、
それはどちらも自身が望んだものでもあるはずだ。
変化は常に受け入れることを強いる。