田舎の自然の真ん中に、ひっそりと建つ美術館
入口までの長い道には 美しく整えられた浅い水辺があった。
鏡のように静かな水面は、まるで拒絶しているかのよう
でもこの暑さのなか、水辺には涼しさがあって
どうしても体の一部をいれてみたくなってしまった
こどものようないたずら心がムクムクと湧いてきて,,,
一番端のところから、そっとつま先を水につけて
身動き一つしない鏡の面に、いくつもの水紋をつけていった
小さな波が水底の石を揺らし、水にうつる雲ひとつない空を
揺らしていった
水が揺れると心も動き出す 口元がほころんだ
そんな空気が人にもつたわっていくのだろう
いつの間にか遠くに離れた夫が、いたずらするおばさんの
引きの写真を撮っていた
ほどなくして3人の小学生がやってきて、私の横を通り過ぎると
目くばせしながらみんなで水に手を伸ばしていった
大人の顔した美術館の、すました水面が
みんなに揺らされて 急にみんなを親し、
私の心は白州の川へと飛んでいく
夏の楽しい思い出に
入口までの長い道には 美しく整えられた浅い水辺があった。
鏡のように静かな水面は、まるで拒絶しているかのよう
でもこの暑さのなか、水辺には涼しさがあって
どうしても体の一部をいれてみたくなってしまった
こどものようないたずら心がムクムクと湧いてきて,,,
一番端のところから、そっとつま先を水につけて
身動き一つしない鏡の面に、いくつもの水紋をつけていった
小さな波が水底の石を揺らし、水にうつる雲ひとつない空を
揺らしていった
水が揺れると心も動き出す 口元がほころんだ
そんな空気が人にもつたわっていくのだろう
いつの間にか遠くに離れた夫が、いたずらするおばさんの
引きの写真を撮っていた
ほどなくして3人の小学生がやってきて、私の横を通り過ぎると
目くばせしながらみんなで水に手を伸ばしていった
大人の顔した美術館の、すました水面が
みんなに揺らされて 急にみんなを親し、
私の心は白州の川へと飛んでいく
夏の楽しい思い出に