命綱

夫の命を支えてくれた、と言えば大げさにきこえるかもしれません。
でも、本当にこの二つがあったお蔭で助かった！と私は思っています。

夏、２回の入院の後も夫は度々熱や嘔吐を繰り返し、
食べ物が殆ど入らなくなり、水やスポーツドリンクさえも飲むのがつらそうでした。

わずかの間に8キロも体重が減り、
元々小柄で食が細い夫は正に＜骨皮筋エ門＞そのものでした。

もう頭をよぎるのは”ガン”しかなく・・・
それも、これだけ痩せてしまってては、
早期発見などでは決してあるはずがなく・・・

胃カメラを飲んだ時も「胃はキレイですよ」と言われても、そしたら腸？
次、大腸検査が済んだ後も、「大腸もキレイです」と言われると、
そしたら肝臓？それとも・・・
膵臓のガンは見つけにくいと聞いてるから膵臓？脾臓？

CTや血液などの検査の結果「ガンのようなややこしい病気はなさそうです」
と言われた時は、心底ホッとした。

ただ総胆管と言う所に、結石が見つかって、その手術を申込み
只今病院からの連絡待ち、という状況です。
それが原因かどうかははっきり言いきれないし、その手術で元通りになるかどうかはわからない。
ただ、疑わしいものを一つずつ潰して行こう、ということのようです。



それでも食べられないのは依然として続いているわけで・・・


その時思い出したのが以前から気になっていた本



辰巳芳子さんの「いのちを支えるスープ」でした。

悪いのは消化器系統のようなので、お肉を使ったスープは避けて、
もっぱら玄米スープと野菜スープの2種類だけだけれど、何度か作りました。

もう一つは病院で処方してもらった経腸栄養剤です。



これは胃に殆ど負担をかけないようで、飲みにくいかも？といわれていたけれど、
一日2缶何とか続けられました。

最初は一日2缶以外は何も口に入らずと言う状態だったけれど、
だんだん、缶＋玄米スープ、缶＋野菜スープ、そして、昼には味噌汁の上澄み。
と言う風にだんだん増やして行き・・・

今日で10日になります。
ここ2、3日前から少しずつ食べられるものが増えてきました。
プリン、ヨーグルト、蒸しケーキ・・・
昨日は息子が釣ってきたチヌの出しで鯛ソーメンを作ったところ、
実に何日ぶりかで美味しく食べられたようです

栄養剤のお蔭で必要最低限度の栄養補給が出来ているので
少しずつ力がついてきたのかな？と思っています。

皆さんに心配していただいて本当にすみませんでした。
色々励まして頂いて心強かったです。
ほんの少しずつですが、の傾向になりましたこと報告させていただきます。有難うございましたm(__)m