わが家では納豆を手作りしております。
7月から始めたぬか漬けも、ようやく味が安定してきました。
最近そこに新しい発酵食品が仲間入りしました。
カスピ海ヨーグルト。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/7a/bfceeb86034e19554285438dc2b03325.jpg)
雑菌が入らないように、牛乳パックのままヨーグルト作り。
乳製品はマクロビオテックでは摂取しないのが原則。
でもゆるゆるな私は、そんなことはおかまいなしです。
といいますか、だしじゃこをぽりぽりかじっていた日本と違って、
鮮度も不鮮明のこちらのじゃこは水洗いと熱処理が必要みたいで、同じことができず。
日本ほど海藻類も食べられないので、カルシウム不足が心配なわけです。
牛乳より発酵したヨーグルトやチーズの方が、カラダに負担が少ないみたいですし。
そこへ、クラスメートのS嬢が、
私には縁のない高級な日系スーパー明治屋でヨーグルト菌が売られているのを見つけて購入、
毎日、トロピカルフルーツと一緒に楽しんでいらっしゃる、という情報が。
トロピカルフルーツとカスピ海ヨーグルト。
韻を踏んでるんだか踏んでないんだか、よくわからない組み合わせが、
この私にも美容と健康を運んでくれそうじゃありませんか。
シンガポールではヨーグルトはけっこう高くて、
しかも「うへえ」ってなるほど大量に砂糖の入ったものばかり。
それで、そのお嬢さんが仲良しお嬢さん、A嬢にわけてあげるのに便乗して、
「私も欲しい!」と手を上げたのでした。
ほ~んと、おばさんになると図々しくなれるから色々便利。
カスピ海ヨーグルト、
これって牛乳に注いどくだけでいくらでもヨーグルトが作れるから本当にラクチン。
またシンガポールの常温はヨーグルト作りに適しているんだわ、これが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/7d/cca1ca6009058a779065fd771850f6df.jpg)
調子に乗ってヨーグルト2リットル製造中。
これで、後はお味噌を作れるようになれば、
発酵食品パラダイスで快適な毎日を過ごせるんですけれどね。
お味噌、今年の3月初め、まだ日本にいた頃、
「丹波婦人会指導による味噌作り教室」というのに参加したのですよ。
材料の豆がすべてオーガニックの丹波産黒豆・緑豆・大豆、麹のお米も丹波産、というぜいたくなもの。
欲張って2倍量の出来上がり1.6kgをひとりで申込み。
当日、想定内の足手まといになりながらも、
想定外の婦人会会長さんつきっきりの直接指導を受け、無事仕込み修了。
ニマニマしながら仕込んだお味噌を、いそいそと持ち帰ろうとしていると、
背後から会長さんのお言葉が。
「みなさぁ~ん、このお味噌の食べ頃は6か月後からですからね。
このお味噌はより長く熟成させたらおいしい、っていうタイプではありませんからね。
9月までは涼しいところで熟成させて、年内には食べきってくださいね~!」
…私、日本にいないじゃん。
それを先に教えてもらっていたら、参加しなかったよ。
そういうわけで、
シンガポール渡航前の今年4月、
桜も美しい季節に、うら若いお味噌は奈良の実家にお輿入れ。
この時点では相方のシンガポール出張がいつ終わるのかわからなかったものの、
先ごろ、年内は帰れないことが確定しました。
「あんたの持って帰ってきたもんって、
観葉植物とか通帳とか、世話かかる、気の遣うもんばっかりでいやや!」
ご機嫌ななめの母の頬を唯一ほころばせたのが、まだまだ未成熟な丹波産豆と麹使用の手作り味噌。
大変丁重に扱われておりました。
今ごろ、母の食欲の秋の胃袋を満たしていることでしょう。
「長生きしいや」とか言って、シロさんにも食べさせているんだろうな。
ところで、先のお味噌の食べ頃発言。
会長さんの言葉に、
「えっ。2週間くらいで発酵しないの!?」と思った私も、たいがい物を知らないおばさんですが。
向かいのご年配の女性が、
「えっ!?おととい切れたお味噌、明日からこれを食べればいいと思ってたのに、間に合いませんやん!」
と、会長さんに詰め寄っていたのには笑いました。
上には上がいるんだな。
ほっ。