月が白く、丸い。寒さで息も白い。指先がひりひり痛む。仕事の帰り道をとぼとぼ歩く。なにもうまく行かない。仕事に行くのが恐怖なのは久しぶりだ。接客業は向いていると、思っていたのに人と話したくない。苦痛の毎日。人と話したくないと言うより、気の会う人と話したい。仕事中も泣きたくて、髪をかきむしりながらそれでも挨拶だけはしようと思う。ありがとうございます。すみません。お疲れ様でした。誰とも繋がってないけど挨拶だけはする。今を越えれば、強く願えば、叶うこともあるかも知れない。最近、母親の具合が悪い。文句わや言えどあたしが一人になるのは思ったより早いかも知れない。だからあたしは願う。気の会う人と暮らしたい、と。それと挨拶、関係ない。でも言葉を無理にでも話さないと本当、話せなくなりそうで。今はリハビリなのか?あたしはどうなるのか?
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