黒澤明の「どん底」で『役者』を演ってたあのヒト
ほらほら、ゴローロップがシュロクにやられちまってさ、首吊っちゃったヒト…
ええっと!何て名前だっけ
そうだ藤原釜足だ
あの人、あの役やった時幾つだったんだろう?
私より一回り若い友人は携帯をちゃっちゃと操作して「57年の映画だから…ええと…52歳…」
えっ52歳
2人でしばし絶句しちゃった
あの映画は凄まじく救いようない物語で、恥ずかしながら結局何が言いたいんだか未だにわかってないのだけど、出てくる役者がみんな実に魅力的で芸達者で、特に飲んだくれて唄い踊るシーンは悲しく滑稽で好きだった。コンコンチキチ、コンチキチ地獄の沙汰も金次第
ソレッ、コンコン畜生コンチキチ
ゴーリキーの本も読んだし「新劇」の舞台も観た記憶もあるし、新宿の「どん底」にも時々行ったなあ。ロシア民謡もあったな、思い出せないけど
どん底…今と違って貧しさが分かり易い時代だったのだな。
ああ、眠くなってきた『夜は寝るだ
』
そう、これも映画の中の台詞…あっ、もう朝か