室温２５℃の部屋でも足腰、首元が寒いというので
捨てようと思っていた私のセーターをジョキジョキッと切って
胴の部分を腰巻風ひざ掛けに、ラグラン袖は帽子にしてみた。
なかなかいい出来じゃん
と自画自賛。
してみたらそこに写っていたのは『満佐お祖母ちゃん』だああ
人間９０にもなると性別なくなってくるのね・・・・
ってことは・・父似の私の老いた顔も・・・
去年の今頃は何をしていたのかと思いブログを読みかえし笑っちゃった
１年前と何ひとつ変っていない父と私の距離
昼前、夫が父を風呂に入れてくれた。ありがたい
でも父に捉まると話しを聞いているだけでクタクタになるから
お風呂と食事の時以外は２階に避難させてあげた
だって今日は泊まりで仕事だもの・・・・
午後は父を連れて買い物。
文具売り場で来年の日記帖と娘推薦のボールペン、ｕｎｉのジェットストリームを２本購入。
書き心地がいい
と大喜びだ。
店内は
に乗せて、あとは車椅子を押して歩いてもらう。
運動のためではあるが、少し疲れれば静かになってくれるかと期待も少々
しかし、勿論失敗
エンドレステープはまわりつづけ
よく食べ
よくオナラをし
大音響でクシャミをし
パワー全開で２日目も過ぎていったのである。
喧嘩をしなかっただけでよしとしよう。
父がトイレに起きた気配で目が覚めた。
ギィッとドアの音、
コツコツと杖の音。
無事にベッドに戻れるかしら、と耳をすます。
気配って不思議。
物音がするわけではないのに父が寝ていないのがわかる。
降りていって部屋を覗くと父か懐中電灯片手に何やら奮闘中だ。
頭が寒くて、枕が合わないそうだ。
去年と同じ枕なんだけど…
低い、と言うので羽根枕やパイプ枕を組み合わせて調整して今ようやく自分の布団に戻って来た。
気を遣ってるんだろうが、もっとストレートに伝えてくれないものかしら。
枕が合わない、と言うことがわかるまでの道のりが長いこと
父が私に気を遣えば遣うほどイライラは募る。
嫌いだった父に優しくすればするほどイライラが私を蝕む。
「親子ごっこ」をしている気分
と、思わず言いたくなる・・・・・・
いや、なに、父と１２時間一緒に過ごしただけですけどね
ようやく父が眠りにつき、やっと静寂が訪れた・・・
グラグラする頭でＰＣにむかっている。
去年の暮れ、独りになった父が初めて我が家に来た時より
なんと今年の方が元気
パワーアップしてる！
朝から興奮して喋る喋る
なにしろたった一人で暮らしているからね、
独りぼっちで居るからね、
一日中誰も居ないトコロですごしているからね、
と連発しながら喋り倒している。
気持ちは分かるけどね・・・
独りで暮らしたい、と言い張っているのは貴方なんですけど
覚悟はしてたけどエンドレステープのように繰り返す同じ話しを受け止めるのはきついなあ。
でもなあ、私だって８９歳になったらヤッパリ同じ話しを何回もしてしまうかもしれない。
そのとき娘に厭な顔されたら悲しいだろうなあ。傷つくだろうなあ。
さてタップリ寝たら明日の朝には優しいムスメになれるかな。
昨日昼過ぎ、Ｍ１を観ようと
をつけたら再放送のドラマが始まったところだった。
太平洋戦争で死んだ日本兵が現代の日本に一晩だけ帰ってくる、という設定のドラマだ。
最近ちょっと気になっていたARATAが出ていたので観てたら、
彼の演じている人物は築地小劇場での『どん底』で「役者」をやっていたという設定。
昨日のブログで覚えてない、と書いた歌まで歌ってくれた
夜でも昼でも牢屋は暗い～
ARATAという人を初めて知ったのはケーブルTVの深夜映画。
その時の彼は全身タトゥーとピアスの変態の殺人者だった。
映画はつまらなかったけど、彼の声と表情が素敵でエンドロールまで観て名前を覚えたのだ。
結局Ｍ１は観ず、最後までこのドラマを観てしまった。
しかもボロボロ泣きながら。
最後のシーンはヒドい役者一名のせいですっかり白けてしまいそうになったけど、生瀬勝久さんのお陰で無事終わった。（生瀬さんの演技に拍手
）
観ながらウチの元特攻隊の生き残りの事を考えていた。
ドラマの登場人物は浅草の芸人やあの明治神宮の学徒出陣で戦争に送り出された芸大生や早稲田の学生だ。
父もまさにあの中の一人だった。早稲田の演劇青年で、浅草に出入りしていて…
ドラマには涙を流せるのに・・・父には・・・どうしても・・なあ。
明日から10日間kintaとの生活が始まる
また「七生隊」や「零戦」の話しが出るに違いない。
少しは耳傾けて聴いてあげなきゃな。
ARATAとkINTAか…