オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

丁酉年閏皐月 二十六夜月 と 金星

2017-07-20 | 月相

 

平成29年7月20日(木)

4時57分

月暦:閏5月26日(明)

月齢:25.7

高度:35°

方位:93°(東)

輝面率:0.179(-)

 

 

 

月と金星

  接近という程でもなく、近くで見えたという感じですね。

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

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Beach Boys - Help Me Rhonda

 


津起の百姿 月の四の緒

2017-07-18 | 月百姿

月岡芳年 月百姿

『月の四農緒』 蝉丸

明治二十四年印刷

四農(の)緒→四つの緒(よつのお)のことで

四弦であるところから琵琶の別名をいう

 

蝉丸(せみまる)は平安時代前期の伝説的歌人。

生没年不詳

盲目で琵琶に長じ、逢坂(おうさか)山に住んで

源博雅(みなもとのひろまさ)に秘曲を授けたという。

 

国立国会図書館デジタルコレクション 097

 

描かれている月からすると

源博雅(みなもとのひろまさ)が琵琶の秘曲を伝授されたという

「今昔物語集」の8月15日の場面であろうと思われるが

博雅は6/27記事「朱雀門の月」で紹介しているので

ここでは 能「蝉丸」より転載します。

 

延喜帝(醍醐天皇:885年〜930年)の御代

盲目の身と生まれた第四皇子蝉丸は

逢坂山(近江と山城の境)に捨てられることとなった。

供をする廷臣の清貫(きよつら)は蝉丸を出家させて

蓑、笠、杖を与えると名残をふりすて都に帰ってゆく。

蝉丸は前世の業障を現世で果させんとの父帝の慈悲と

琵琶を胸に涙のうちに伏し悲しむのでした。

その後、博雅の三位の世話で蝉丸はわら屋に住むこととなる。

その頃、皇女逆髪は狂乱のあまり京を彷徨い出て逢坂へとやって来た。

そこで逆髪は弟、蝉丸との思わぬ再会を喜ぶが

やがては別れゆくのが人間の運命。

旅立つ逆髪と留まる蝉丸は今生の別れを惜しむのであった。

 

尾田郷澄 妖怪絵巻より 逆髪 

 

『世の中は とにもかくにもありぬべし 宮もわら屋も果てしなければ』

 


月百姿 朧夜月

2017-07-16 | 月百姿

月岡芳年 月百姿

『朧夜月』 熊坂

明治二十年届

 

熊坂長範(くまさかちょうはん)は平安時代末期の盗賊

生没年不詳

 

国立国会図書館デジタルコレクション 020

 

『義経記』によれば豪商金売吉次が牛若丸を連れ

奥州に下ろうとしたとき、長範は美濃青墓で一行を襲うが

かえって牛若丸に殺害されてしまった。

実在の人物であるかは明らかでない。

 

芳年武者无類  源牛若丸・熊坂長範

 

待ちかまえていた牛若丸は長範の振るう八尺五寸の棒を切り落とし

三百七十人の賊のうち八十三人まで切り伏せる。

長範は六尺三寸の長刀(薙刀)を振るって激しく打ちかかるが

牛若丸の「霧の法」「小鷹の法」に敗れ

真っ向から二つに打ち割られた。