
BOOK OFFってありますよね。
我が家近くのBOOK OFFにな~んとなくCDでも見るかって立ち寄りました。
文庫本の100円均一コーナーだったと思うんですが、「獄窓記」という本がありました。
民主党の、秘書の給与をごまかして実刑くらっちゃったヒトだ。
安いものにはなりふり構わず飛びつく癖があり、そう!買いました。

山本譲司さん著の本です。
民主党関係に知り合いもいたりして、山本譲司さんのこと(Wikipedia)は新聞などの報道で知っていました。
でも報道のレベルで、それ以上のことはなにも存じません。
その後、田中眞紀子さんとか辻元清美さんとか…いつしか山本さんなどのことは記憶から消え去りました。
山本譲司さんの「獄窓記」が何かの賞をもらったり、テレビドラマ化されたり、何かあったよね、
そんな程度で、とりたてて興味はありませんでした。
まぁ、だからそんな程度でこの本、自分の擁護とか上手に織り交ぜて綴られているんだろうな、
などと思いつつ読み始めました。
そんな期待は見事に裏切られましたね。
これがけっこう読みふけさせる。止まらなくなる。
まず最初に感心したのが、本の内容とずれてるっぽいけれど山本さんの国語力、語彙力がすごい。
よく本を読み、まじめにひたすらお勉強してきた人なんだろう。
いけないことはいけないこととして、責任を果たすスタンスで控訴せずに潔く刑に服したんだろうけど、
刑務所の中って極めて半端じゃないことがよくわかりました。
基本的人権なんてそんなの関係ねぇ~、みたいだしぃ~、
なんといっても日本の刑務所の現実は明治に施行された「監獄法」で運営されているんだ。
監獄の住環境はもちろん劣悪だが、管理する法律もカビが生えてるようで云々
受刑者の更生にも刑務官自身も諦めの気持ちを抱かざるを得ない絶望的な現実みたい。
特に私たちの身近に障害のある方、認知の症状のある方は少なくありませんが、
同様に刑務所の中もそういう方はいらっしゃるわけで、この方々のお世話は、こりゃ~筆舌につくし難い。
山本さんは刑務所内でこのような障害のある方々のお世話を糞尿にまみれながらされてきた。
山本さんがこんな中で、これらに接し考え行動されたことはたいへんな苦労であったわけですが貴重なことだったんだ。
まともな見識を持ち、ワイズであり、真摯な姿勢を貫くことができる山本譲司さんが、
奇しくもここでこんな体験をされたことが貴重なことなんだよな。
何十年か振りの読書感想文はなかなかうまく綴れません。疲れました。
みなさんにこの「獄窓記」をお読みなさいな、と強いておすすめするつもりはありません。
せめて、今現在活躍されている山本譲司さんに注目し、遅ればせながら声援をおくりたい。
できることならばボクからのお願い。
保護司でもある世良俊明さんに山本譲司さんを招聘していただき、
なんらかのセミナでも開催していただきたいですね。
最後に「山本さん、著作権料の入らないBOOK OFFで買ってごめんなさい」

今回のブログはいまいち楽しくないので、最後にこのところマイブームの我が家のアジサイシリーズでもいかが…