今回はジャズのお話を。
いろんなジャンルの音楽が好きなのですが、それだけに浅く広く、決して深い知識はありません。
ジャズも同様!
好きな音楽が好きなだけの極めて私(わたくし)的な独断と偏見に満ち満ちた音楽観のお話です。
そんな私のジャズの中で好きな一枚。
これがジム・ホールのリーダー・アルバム「アランフェス協奏曲(CONCIERTO)」です。(1975年録音)
この曲についてのうんちくはインターネットで検索すれば限りなく出てくるはずですが、
ここでは前述のとおり、私(わたくし)的な角度からまいります。
「アランフェス協奏曲」とはご存知のとおり、作曲家でギタリストのロドリーゴにより生み出された名曲です。
ジャズにアレンジされたもので超有名なものはマイルス・デイヴィスの「スケッチ・オブ・スペイン」です。
ジャズマニアはマイルスの方を名演といいますが、私は馴染めない。
ロドリーゴのアランフェスがあるから、ジャズのアレンジならやはりジム・ホールのこれだと思うのです。
どちらもギターだからというわけではありませんが。
スケッチ・オブ・スペインのペットはさすがのマイルス節ですけれど
アランフェスにビッグバンドはどうも何か違うのです。
こちらの方がオーソドックスなスタイルのジャズで心に染み入ってきます、私には、ね。
●曲目
1.ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
2.トゥーズ・ブルース
3.アンサー・イズ・イエス
4.アランフェス協奏曲
●パーソネル
ジム・ホール(ギター)
ローランド・ハナ(ピアノ)
ロン・カーター(ベース)
スティーヴ・ガッド(ドラムス)
チェット・ベイカー(トランペット)
ポール・デスモンド(アルト・サックス)
ドン・セベスキー(アレンジ/アランフェスのみ)
ローランド・ハナは北九州市の小倉駅前にはるか昔アベベというジャズ喫茶があって、たまたま来日演奏してたことがありました。
偶然通りかかって入店しようと思いましたが人が多くてあきらめました。今となっては残念しごくな思い出です。
ローランド・ハナもアベベももうなくなりました。チェット・ベイカーもポール・デスモンドももういません。
でも音楽は色あせることなく新鮮で生き生きしています。
なんだか不思議な気分です。
ここの「アランフェス協奏曲」でのローランド・ハナのピアノはエレガントで素晴らしい。
チェット・ベイカーのペットもポール・デスモンドのサックスも押さえ気味の上質なサウンドでうきうきする。
スティーヴ・ガッドは、まだこの頃は新人で注目されつつある若者でした。(私も若かったんだ!)
彼が刻むリズムはおしゃれで耳に心地よく残る。
ロン・カーターはもともとクラシックを目指していたらしい、だからかぁ~!!
このアルバムのアンサンブルは奥行きがあって音と音の重なりや絡みが実に魅力なんです。
私の耳にはどうしても「スケッチ・オブ・スペイン」ではないのです。
肝心のジム・ホールは…。まぁ、とにかく聴いてください。
Jim Hall - Concierto De Aranjuez 1/2
Jim Hall - Concierto De Aranjuez 2/2
余談ですが、ずいぶん昔のことですが、当時お世話になってた楽器で有名なY社のSさん宅に、このレコードを
持って行ったことがあります。
Sさんはご自分でスピーカーを作るなどのなかなかのオーディオマニアでした。
そのスピーカーはフロア型の大きいもので、プリアンプ、パワーアンプ、ターンテーブルのシステムはもちろんY社製の高級品でした。
で、そのシステムでジム・ホールの「アランフェス協奏曲」を聴かせていただいたのですが、
ジム・ホールが演奏するギターのむこうにもうひとつアコースティックギターの音がいい感じでかすかに聴こえるのです。
が、我が家ではその音を聴いた記憶がない。えぇ~!マジかよ~!!
もうその場所に居たくない、一刻も早く帰宅してそれを確かめたい。
あわてて帰り、我が家の再生装置で確認しました。
やはり聴こえない………ショックでした。
お金がある人はこんなところからオーディオの泥沼にズルズルはまっていくだろうなぁ。
お金が無くってよかったと、寂しく悲しく変に納得したのでした。

仕事場のデスクにちょいと置いて撮影しました。
いろんなジャンルの音楽が好きなのですが、それだけに浅く広く、決して深い知識はありません。
ジャズも同様!
好きな音楽が好きなだけの極めて私(わたくし)的な独断と偏見に満ち満ちた音楽観のお話です。
そんな私のジャズの中で好きな一枚。
これがジム・ホールのリーダー・アルバム「アランフェス協奏曲(CONCIERTO)」です。(1975年録音)
この曲についてのうんちくはインターネットで検索すれば限りなく出てくるはずですが、
ここでは前述のとおり、私(わたくし)的な角度からまいります。
「アランフェス協奏曲」とはご存知のとおり、作曲家でギタリストのロドリーゴにより生み出された名曲です。
ジャズにアレンジされたもので超有名なものはマイルス・デイヴィスの「スケッチ・オブ・スペイン」です。
ジャズマニアはマイルスの方を名演といいますが、私は馴染めない。
ロドリーゴのアランフェスがあるから、ジャズのアレンジならやはりジム・ホールのこれだと思うのです。
どちらもギターだからというわけではありませんが。
スケッチ・オブ・スペインのペットはさすがのマイルス節ですけれど
アランフェスにビッグバンドはどうも何か違うのです。
こちらの方がオーソドックスなスタイルのジャズで心に染み入ってきます、私には、ね。
●曲目
1.ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
2.トゥーズ・ブルース
3.アンサー・イズ・イエス
4.アランフェス協奏曲
●パーソネル
ジム・ホール(ギター)
ローランド・ハナ(ピアノ)
ロン・カーター(ベース)
スティーヴ・ガッド(ドラムス)
チェット・ベイカー(トランペット)
ポール・デスモンド(アルト・サックス)
ドン・セベスキー(アレンジ/アランフェスのみ)
ローランド・ハナは北九州市の小倉駅前にはるか昔アベベというジャズ喫茶があって、たまたま来日演奏してたことがありました。
偶然通りかかって入店しようと思いましたが人が多くてあきらめました。今となっては残念しごくな思い出です。
ローランド・ハナもアベベももうなくなりました。チェット・ベイカーもポール・デスモンドももういません。
でも音楽は色あせることなく新鮮で生き生きしています。
なんだか不思議な気分です。
ここの「アランフェス協奏曲」でのローランド・ハナのピアノはエレガントで素晴らしい。
チェット・ベイカーのペットもポール・デスモンドのサックスも押さえ気味の上質なサウンドでうきうきする。
スティーヴ・ガッドは、まだこの頃は新人で注目されつつある若者でした。(私も若かったんだ!)
彼が刻むリズムはおしゃれで耳に心地よく残る。
ロン・カーターはもともとクラシックを目指していたらしい、だからかぁ~!!
このアルバムのアンサンブルは奥行きがあって音と音の重なりや絡みが実に魅力なんです。
私の耳にはどうしても「スケッチ・オブ・スペイン」ではないのです。
肝心のジム・ホールは…。まぁ、とにかく聴いてください。
Jim Hall - Concierto De Aranjuez 1/2
Jim Hall - Concierto De Aranjuez 2/2
余談ですが、ずいぶん昔のことですが、当時お世話になってた楽器で有名なY社のSさん宅に、このレコードを
持って行ったことがあります。
Sさんはご自分でスピーカーを作るなどのなかなかのオーディオマニアでした。
そのスピーカーはフロア型の大きいもので、プリアンプ、パワーアンプ、ターンテーブルのシステムはもちろんY社製の高級品でした。
で、そのシステムでジム・ホールの「アランフェス協奏曲」を聴かせていただいたのですが、
ジム・ホールが演奏するギターのむこうにもうひとつアコースティックギターの音がいい感じでかすかに聴こえるのです。
が、我が家ではその音を聴いた記憶がない。えぇ~!マジかよ~!!
もうその場所に居たくない、一刻も早く帰宅してそれを確かめたい。
あわてて帰り、我が家の再生装置で確認しました。
やはり聴こえない………ショックでした。
お金がある人はこんなところからオーディオの泥沼にズルズルはまっていくだろうなぁ。
お金が無くってよかったと、寂しく悲しく変に納得したのでした。

仕事場のデスクにちょいと置いて撮影しました。