■マーケット
設備投資 5年連続“増”の見通し
きょう日本政策投資銀行は16年度の大企業の国内設備投資額は去年に比べて10.9%増加し、5年連続で増える見通しであることを発表しました。競争が激しくなっている自動運転の技術開発への投資や、医薬品などの研究開発への投資が増加する見通しです。ただ、円高で企業業績が下振れするなどして計画通りに設備投資が進まない可能性があり、設備投資計画は実績の段階で低く修正されることが多いといいます。日銀はマイナス金利政策を導入して金利を押し下げて、金融機関から企業への貸出しが増えることを狙いとしていますが、期待通りの効果は出ているのでしょうか?日本政策投資銀行の竹ヶ原産業調査部長にききました。
米 自動車リース増加のワケ

米国では新車を手に入れる際、買うよりもリースを選ぶ人が増えてきています。今年上半期の新車販売のうち、自動車リース向けが32%と過去最高を記録しました。この傾向は今後も続く見込みで、車社会である米国では車は買うものではなく借りるものという感覚が定着していきそうです。リース増加の背景には、低金利でリース料が安くなっている事と、ライフスタイルの変化です。30代前半までの世代では自動車を利用する傾向が強くなっています。これは、今後のテクノロジーの発展によって新しい自動運転機能や電気自動車が次々と市場に出てくることが予想されるため、買い控えをしているという考えも背景にあると思われます。
中継担当:ホリコ・キャピタル・マネジメントLLC堀古英司氏
■特集 リオに懸ける! ホンダが“金メダル”を狙う!?
2020年の東京オリンピックで追加される種目がきょう、決まりました。野球・ソフトボールに空手やサーフィンなどの5競技です。そして、リオデジャネイロ・オリンピックの開幕まであと1日に迫るなど、オリンピックムードが高まってきました。今週のシリーズ企画「リオに懸ける!」。4回目のきょうは、自動車メーカーのホンダが日本人選手のメダル獲得に、独自の技術で貢献しようとする動きを追いました。
取材先・八千代工業・ホンダR&D太陽・TeamHeartSpace・ホンダ太陽
2020年の東京五輪で追加される種目が今日決まった。野球、ソフトボール、空手、サーフィンなどの5競技。そしてリオデジャネイロ五輪の開幕まであと1日に迫るなど五輪ムードが日に日に高まって来た。自動車メーカーのホンダが日本人選手のメダル獲得に独自の技術で貢献しようとする動きを追った。
リオデジャネイロパラリンピックの女子車いすマラソン代表・土田和歌子さん(アテネパラリンピック5000m金)は、マラソンで念願の金メダルを目指している。その支援を大学などと共同で行っている自動車メーカー・ホンダのグループ会社、ホンダ太陽。社員の半数以上が障害者で、創業者・本田宗一郎氏が障害者が働ける場所を作ろうと1981年に設立した工場。約15年前、車椅子マラソンに挑戦する社員達からの「自分達が性能の良い車いすを作りたい」との申し出により競技用車いすを開発することになった。ホンダは全てカーボンできた車いすを世界で初めて実用化した。カーボン製の車いすは振動が少なく、長い距離を走ってもアルミ製より疲れにくいという。選手1人1人に合わせて作る受注生産で、これまでに13台を販売している。今回のリオパラリンピックには土田さんや山本浩之さんなど4人の選手がホンダの車椅子で挑み、最新技術の支えを受け悲願の金メダル獲得を目指す。
■【コメンテーター】ロバート・A・フェルドマン氏(モルガン・スタンレーMUFG証券チーフエコノミスト)
・出版流通の効率化、メリット引き出せ
--雑誌の値下げの取り組み、フェルドマンさんは「やっとか」と仰っていましたけど・・・
「そうですね。欧米に比べて日本のメディアのIT化はちょっと遅いなあという感じがしますけれども、ここで経済の鉄則が働いていると思いますよ。既得権益が強いとイノベーションが遅くなる。酪農製品もそうですし、出版もそう。この中で怖いのはジャーナリズムがどうなるかということです。すなわちジャーナリズムという商売は、よくご存じだと思いますけど、労働集約的ですね。すべての情報を確認してやらないといけないですね。出版社の一つの役割は保証をかけるということですね。これは信頼できるということですけれども、お金にならなければ良いジャーナリズムはできないということですから、ちょっと微妙な関係ですね。この再販規制がなくなれば、どうなるかということですけれども、私は今は再販規制が邪魔になっていると思う。」
--再販規制というのは、定価でどこでもいつでも同じ値段で売り買いできるということですね。
「そういう再販規制があるから、やっぱり邪魔になっている。即ち出版社にとってもジャーナリズムにとっても邪魔ということです。再販規制がなくなった業界の一つが化粧品業界ですね。もう20年前のことですけれども、まだ衰退していないです。むしろ時代に合った形になっているということで、おそらく出版業界もそうでしょう。だからこの方向でやっていって、うまくITを利用できるようにすると、みんながハッピーになるはずではないかと思いますね。」
・「堅調」な設備投資、だが実態は厳しい?
--10.9%の伸びということなんですが、これはどうご覧になりますか。
「昨年よりも若干減っているということがありますけれど、悪い数字ではないと思います。夏の調査と実際のGDPの設備投資を比較しますと、この夏の調査が!%伸びるとGDPそのものの設備投資が0.7伸びるということです。水準が若干低いということがありますけれども、今日の数字を使ってGDPがどれだけ伸びるかということを計算すると、だいたい5~6%です。ただここ数年間いま言った傾向線の計算より若干低めに実際の設備投資が出るという傾向があります。じゃあこれで足りるのか、ということもありますけれども、足りないということです。なぜかというと、2%のGDPの目標ですが、労働力が減っているから、ものすごく生産性を上げないといけないですね。十分に生産性を上げる設備投資はどれぐらいか、というと8~10%ぐらい必要です。」
--5~6%の伸びの予想からは足りなということですね。
「足りないですね、我々の予想はもちょっと低めですけれども、やっぱりかなり規制改革のペースを上げないと間に合わないなということが本日の数字のもう一つの意味ではないかとおもいますね。」
・中古スマホが増える意義は
--ポケモン効果もありまして、中古スマホが良く売れているということですが、これは時代の流れに沿っているんですか。
「と思いますが、やっぱりモッタイナイお化けがいらっっしゃいました。モノを大切に消費しましょう、というのは時代の流れでもあるんですけど、もっと深く言うと、古いものでも価値があるという洞察力が上がったという面もあると思います。経済学の一つの大きな原則ですけれども、希少資源の使い方を最適にしましょう、希少資源の最適配分、これこそ経済学です。こういうふうに合理的にモノを使うという消費の動向があるから、やっぱり時代に合った消費だなという感じがしますね。」
--今までは新品のものの売れ行きに注目しがちだったんですけど、そうしますと新品だけではなくて、中古市場も含めた形で動向を見ることが必要になってくる。
「即ち機能を見て消費しているということですね。新しい、古いじゃなくて機能を見てやっているということは、いいなあとちょっと思いますね。住宅もそうですね。」
■ニュース特集
あの人の目にも涙 小池都知事はしたたかに
内閣改造から一夜。自衛隊の活動範囲を大きく広げる安保法制を成立させた中谷前大臣は男泣き…。後任は、女性として2人目の防衛大臣、稲田氏だ。就任日に北朝鮮がミサイルを発射するなど、さっそく対応に追われる。一方、小池都知事と安倍総理が会談、早々に関係修復をはかる。元々、小池氏と関係が近い二階氏も「雪解け」を後押し。面目丸つぶれなのは、自民党東京都連だ。きょう、幹部5人が一斉に辞任した。長いおつきあいになる政府と東京都。早々に「大人の対応」で一件落着となりそうだ。
アルコール度数8~9% “ストロング系”人気のワケ…
今、アルコール度数が8~9%の強めの缶酎ハイが人気です。きょう行われたキリンの決算発表でも、ビール類が伸び悩む中、酎ハイやカクテルなどの売り上げは去年に比べて4.5%増えたといいます。実は年々拡大する酎ハイなどの市場で、『ストロング系』はこの10年で約16倍に伸びていて、ビール各社は期待を寄せているのです。専門家は、背景に景気の悪さを指摘します。酎ハイの品揃えの中で、『ストロング系』が6割を占めるというスーパーでも、客からは「安く酔いたい」という声が。実は、2年前の消費増税後から、消費者の節約意識は高まっています。専門家は、今後もこうした商品のニーズは高まるとみています。
【アルコール度数8~9%“ストロング系”人気のワケ】
最近は若者を中心にビールなどのお酒離れが進んでいるとも言われているが、今アルコール度数が8~9%のストロング系と呼ばれる酎ハイが人気。なぜストロング系が売れているのか、その背景を探った。
【“アルコール度数”の高い酒・この10年で市場は16倍に!】
真夏の海で若者たちに最近よく飲むお酒について聞くと「ビールよりも缶酎ハイ」と話した。今日行われたキリンHDの決算発表でもビール類が伸び悩む中、酎ハイやカクテルなどの売り上げ数量は4.5%増加。主力商品の「氷結」は10%の高い伸びで、特に「氷結ストロング」は伸び盛り。年々拡大する酎ハイなどの市場。その中でもアルコール度数が高めのストロング系の伸びはこの10年で約16倍に(サントリーHD推計)。ビール各社も大きな期待を寄せている。

【“アルコール度数”の高い酒・今なぜ人気に!?】
なぜ今ストロング系が人気なのか。第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏は「景気が悪いと度数の高い酒が売れやすい。景気が悪くなればできるだけ少ない本数で酔いたいとなる」と話した。缶ビールのアルコール度数は約5%で220~250円程で、ストロング系酎ハイは8~9%の強さで150~170円程。実際にどれ程売れているのか店を訪ねた。アピタ長津田店では酎ハイの6割がストロング系という品揃え。今年の夏は特に人気で、この店の6月と7月の売り上げは去年より20%伸びているという。2年前の消費増税後、給与などが増えている一方で消費額は減っていて(出典・内閣府国民経済計算)、節約志向が高まっている。永濱氏は今後もストロング系の様な商品のニーズが高まると見ている。
ポケモンGO人気で… 中古スマホが活況!
ポケモンGOのヒットをきっかけに中古スマホ市場が盛り上がりを見せています。秋葉原にある中古スマホ販売店は、ポケモンGO配信開始から10日間で、売り上げが1.3倍以上も伸びました。ポケモンGO推奨スペックへの買い替えや、子どものため、またゲーム用に2台持ちするために、価格の安い中古スマホを購入する人が増えていたのです。販売店では、この特需を逃すまいと、割引セールなどのキャンペーンを開始。売り上げは去年の3倍になりました。また、中古携帯電話販売のイオシスは、企業など法人向けにリース形式で提供されたスマホを買い取り、中古品として格安で販売しています。スマホの企業向けリースは3年ほど前から始まっており、現在、リース満了で数多くの中古スマホが再商品化しています。「実質0円販売」の是正で新品スマホの価格が上がる中、新たな選択肢として中古スマホに注目が集まっています。
【“中古スマホ”売り上げ3倍に・やっぱりポケモンGO効果!?】
未だ人気の衰えないポケモンGOだが、そのヒットをきっかけに中古スマートフォン市場が盛り上がりを見せている。ポケモンGO推奨のスペックへの買い替えや子供用として、さらにゲーム用に2台持ちする為に価格の安い中古スマホを購入する人が増えている。ゲオモバイルアキバ店ではポケモンGO特需を逃すまいと今月1日からポケモンGO推奨機種の中古スマホとモバイルバッテリーを10%値下げ。さらに一部の店舗では無料充電サービスやポケモンGOの初期設定サポートも行っていて、キャンペーン開始から3日で売り上げは去年の3倍になった。

【大量の“中古スマホ”・どこから仕入れてくる!?】
イオシスアキバ中央通店では中古スマートフォンを8万円を超えるiPhoneから1万円を切るものまで幅広く取り揃えている。売れ行きは好調で、この店だけで中古スマホが月に1000台以上売れている。中には同じ機種が束で売られているものもある。大量に販売される中古スマホは企業などの法人向けにリース形式で提供されていたもの。企業が従業員向けにスマホを導入し始めたのが3年程前で、リース期間を経て返却されたものが今大量に出回り始めた。企業などから買い取った中古スマホは1か所に集められチェック、クリーニングしてから販売店に送られる。最近では中古スマホの売れ行きが企業からの購入分を上回る月も多く、仕入れを強化している。実質0円販売の見直しで新品スマホの価格が高くなる中、価格の安い中古スマホが新しい選択肢として注目が集まっている。
“雑誌バーゲン”狙いは?
8月から全国約600の書店で発売から一定期間を過ぎた雑誌を100円値下げするキャンペーンが始まりました。書店の利益が減らないように、100円の値引き分は出版社が負担します。2015年の雑誌の販売は前年と比べて8.4%減り、減少率は過去最大となりました。雑誌離れに歯止めをかけようと、出版社は今回の取り組みに大きな期待を寄せています。一方、東京ウォーカーで知られるKADOKAWAは、ウォーカーシリーズで自治体との連携を強化しています。これまで奈良県やさいたま市など全国17以上の自治体と連携し、観光地や地元イベントを紹介した無料誌の“ご当地ウォーカー”を作成。自治体から制作費などを受け取るため、安定した収入につながります。KADOKAWA側は“ウォーカーブランド”の知名度アップにもつながるため、この事業をさらに加速させる方針です。
【出版不況に新たな取り組み・雑誌もバーゲン!?】
今月から全国で約600の書店で発売から一定期間を過ぎた雑誌を100円値下げするキャンペーンを開始。書店によって異なるが客は100円分ポイントをもらえるか100円引きで買うことができる。雑誌の販売額は2015年は前年比8.4%減(出版科学研究所調べ)と過去最大。追い打ちをかけるように通販サイトAmazonでは読み放題サービスがスタート。今春、試験的に6誌で値引きしたところ、売れ残りによる返品率が約4割から約3割に改善(日販調べ)。値引きの対象を80誌に拡大。書店の利益が減らないよう値引き分は出版社が負担する。
【出版不況に新たな取り組み・ウォーカーブランドで売れ】
出版不況が続く中、新たな取組みで収益を確保しようとする動き。東京ウォーカーで知られる大手出版社・KADOKAWA(東京・千代田区)。TokkyoWalkerは知的財産は身近なものであると訴えるために造った広報誌。都市情報誌の東京ウォーカーは創刊26年。ウォーカーシリーズは現在200以上で展開。ウォーカーブランドを武器にKADOKAWAでは自治体との連携を強化している。奈良県など全国17以上の自治体と連携し観光情報や地元イベントを紹介した無料誌を作成。自治体から製作費などを受け取るため安定した収入が見込める。さいたま市と連携したさいたま市ウォーカーはカフェの一角に置いてある。これまでのさいたま市の観光誌はシンプルなものだったが2009年から発行。表紙を埼玉県出身のタレントを起用するなどし発行部数は3倍になった。
4‐6月期 トヨタ 5年ぶり減収減益
トヨタ自動車がきょう発表したことし4月から6月期の連結決算は、売上高が1年前と比べて5.7パーセント減の6兆5,891億円で、純利益は14.5パーセント減の5,524億円でした。この時期としては5年ぶりの減収減益です。円高が進み、輸出の採算が悪化したことや熊本地震により車両生産が一時停止したことなどが影響しました。
サントリー 社内自販機「トクホ」でポイント
サントリー食品インターナショナルはきょう、「トクホ飲料」などを買うとポイントがもらえる自動販売機、「サントリーGREEN+」を発表しました。設置場所は、企業の中などが対象で、専用のアプリを使いながらトクホ飲料を購入すると5ポイント、それ以外の商品は1ポイントがつきます。また、厚生労働省が推奨する「1週間の歩数」を達成すれば、5ポイントがもらえて、貯まったポイントは、トクホ飲料と交換できます。ポイント分は、企業側の負担となりますが、社員の健康増進をサポートする仕組みとして、企業にアピールし、最初の1年で1万台の導入を目指すということです。
こびりついた“汚れ”も… “床拭きロボット”が進化
ロボット掃除機「ルンバ」で知られるアイロボットが、床拭きロボットの新機種、「ブラーバ・ジェット」を発表しました。新機種では、前面にある噴射口から吹き出した水で、汚れを浮かしたあと、洗剤を含んだシートを細かく振動させることで、こびりついた汚れも落とすことができるようになりました。また、日本の住宅事情を考慮し、従来のものよりボディをコンパクトにし、家具の隙間など狭い場所もきれいにふき取れるようになったということです。水を入れて、シートを取り付けて、スイッチを押すだけで、面倒な床拭きを自動で行い、汚れたシートの取り換えもワンタッチという手軽さです。価格は2万9,880円で、今月26日の発売予定です。
「ルノワール展」来場50万人突破
東京・港区の国立新美術館で開催されているフランスの印象派の巨匠、ルノワールの展覧会が、きょう、来場者50万人を突破しました。展覧会では、ルノワールの最高傑作とされ、日本で初公開となる「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」のほか、100点を超える絵画や彫刻、デッサンなどが展示されています。
東レが「青空サイエンス教室」
東レは、きょう小学生を対象とした野外の学習イベント「青空サイエンス教室」を開催しました。2泊3日で行われるこのイベントには、小学3年生から5年生まであわせて38人が参加、山梨県富士河口湖町の自然の中で実験などを通して科学を学びます。東レは絹の糸を元に開発した繊維製品など、生き物からヒントを得た技術を子どもたちに解説しました。あすからは農園体験や、火薬を使った模型ロケットの製作などを行うということです。
■【トレたま】チンパンジーのベッド
人類進化ベッドはチンパンジーのベッドをヒントに作った。年内に試作品の完成を目指す。
【商品名】人類進化ベッド
【商品の特徴】チンパンジーのベッドを手本にした楕円形のベッド
【企業名】京都大学座馬耕一郞研究員・株式会社イワタ
【住所】京都市中央区柳八幡町65
【価格】未定
【発売日】未定
【トレたまキャスター】相内優香