■マーケット
米雇用 ↑25.5万人

米国で7月の雇用統計が発表されました。非農業部門の雇用者数は前月比25万5,000人増と、市場予想の18万人を大きく上回りました。5月には予想外に減速しましたが6月7月は一転、雇用拡大の目安とされる20万人を2ヵ月連続で上回ったことになります。平均時給も前月比0.3%増、前年比2.6%増。雇用統計は強かったのですが、これで一気に米国の利上げ時期が早まるとの見方は少ないようです。これは米中央銀行のFRBが「利上げ判断に重要なのは雇用と物価」と明言しているなかで、物価上昇が確認されていないからです。今後は物価が期待通りに上がるのかが焦点になりそうです。
《利上げ確立の変化(CME)》
発表前 発表後
年内1回 34% → 40%
年内なし 63% → 54%
中継担当:平井裕子記者
為替に左右されない投資手法とは?
5日の午後9時半、都内でアメリカの雇用統計を見守るイベントが開かれました。集まったのはニューヨーク市場に上場する株式に投資していたり、投資を検討している個人投資家たちです。しかし、日本の投資家が外国の株式を買うと為替変動のリスクにさらされるのです。一方で、約4万円から購入できる「くりっく株365ニューヨーク・ダウ」という商品は、すべて「円」で売買できるため、円高・ドル安局面でもダウ平均株価が上昇すれば利益が得られるといいます。今年は為替の変動が激しい局面が続いていますが、投資家の注目を集めるのでしょうか。
■特集 リオに懸ける! 最新映像で熱狂を世界へ、いよいよ開会式 現地の様子は?
リオデジャネイロの開幕まで9時間を切りました。シリーズ企画「リオに懸ける!」。今夜は最新の映像技術で世界にアスリートの熱い戦いを伝える技術者の挑戦を負いました。
《中継:植田悠生記者》
ブラジル・リオデジャネイロ。
あと数時間で始まる開会式に向け、現地の雰囲気も最高潮になっている。五輪公式スポンサーのパナソニックは世界最高水準の画質を誇る巨大LEDモニターなど映像、音響機器を提供し、性能の高さを世界中にアピールする。アトランタ五輪の走り幅跳びでは超小型カメラを導入し踏切板を撮影するなど大迫力の映像を世界に届けた。パナソニックはこうした技術を応用して家庭用のウエアラブル端末を開発し、ヒット商品に結び付けた。現在、4年後の東京五輪に向け360度カメラを開発中だ。360度を撮影する技術は既にあるが、パナソニックは4年後までに生中継で8Kの高画質で提供する事を目指していて、世界が注目する五輪を今後の起爆剤にしたいと考えている。
いよいよリオデジャネイロ五輪が開幕する。開会式が行われるマラカナンスタジアムは、今から約8時間半後には全世界の注目を集める場所となる。今朝の地元紙は一面で五輪ムードの高まりを印象付けている。懸念されている治安問題については油断は禁物だ。昨日までと打って変わって道路などの規制は非常に厳しくなっている。しかし近くには自動小銃を手にした軍の姿もあり、町の中はお祭りムードと警戒ムードが混在している状況だ。ブラジル政府は威信をかけた警備態勢を敷いているが、それでも取材をしている1週間の間でも浜辺で日本人が拳銃を使った強盗に遭うなど被害が相次いでる。さらにメイン会場のすぐ近くには貧民街のファベーラがあり、貧しい暮らしの人達が五輪とは無関係の生活を今も続けているのが現状だ。いわば光と影の二面性が垣間見える象徴的なこの場所で南米初の五輪が間もなく開幕する。
■【コメンテーター】ロバート・A・フェルドマン氏(モルガン・スタンレーMUFG証券チーフエコノミスト)
・タクシー料金のあるべき姿・IT活用で最適化を!
--連日暑いですからちょっとした距離でも乗りたくなるという気持ちはわかるんですけれども、ちょい乗りが気軽にできるようになるとタクシー業界の活性化に繋がりますか。
「はい、つながる可能性もあるし、そうでもない可能性もあると思います。小さな一歩だと思いますが、ちょっと野心がない感じがしますね。」
--フェルドマンさんとしては物足りないですか。
「はい、そう思います。何故そう申し上げるかというと、この前あるタクシーの運転手さんにすごくいいことを教わりました。新しく運転手さんになった方ですけれども、『運転手ってポケモンGOをやっているようなものだ』と言っていた。どこにお客さんがいるか、を悟って行って捕まえる。ここで大事だと思った言葉は『悟る』ということですね。運転手さんの考えでどこへ行くかということですね。ただ今はIT時代なので、ITを使ってどこにいるかというのが分かるわけですね。だからもうちょっとITを駆使した形の料金体系の変革ができるのではないかと思います。タクシー会社がこまれで色々共通でやってきたことがありますね。例えば、キャブカードとかそういうことをやってきたんですけど、今度サイトを開発していますが、だいたい自分の会社あるいはグループだけのサイトです。だから利用者にとって非常に便利な共通サイトを開設すれば、グンと需要が上がっていく可能性があるんですけれども、これぐらいじゃちょっとそうはならないのかなと思いますね。もうちょっと今のIT時代に合った料金体系、場所や時間帯で料金を調整できるようにしたらグンと需要があがるのではないかと思いますね。」
・IoTで酪農活性化、後継者は「機械」!?
--これまではモノがどんどんインターネットにつながっていましたが、もう牛もつながりましね。
「これは活性化のチャンスだと思います。やっぱりいろんな既に存在している部品を新しく組み合わせて、新しいことができるという典型的な例ですけれども、
今の業界の一番大きな問題は後継者ですね。後継者の代わりになる新しい人に入ってもらうには、この機械がすごいサポートになりますよね。反対するのはやっぱり既得権益ですけれども、ITの波に乗らない会社、組織は消えてしまう例がいっぱいありますから、この歴史を考えて、この技術に反対しないでほしいね。」
--酪農もIT化は避けて通れないということですね。
・【質問】イギリスのEU離脱などの影響があるなか就職活動はこれからどうなりそうですか?
「日本は労働者不足で売り手市場で問題ないです。でも楽だからいいなあと思うのは大間違いですね。なぜかというと、成功する就職をどう考えればいいかということですけれども、私の考え方にすぎませんけれども、やっぱりやりたいことから逆算すべきだと思いますね。やりたいことが分かったら、一つしかない人生をどう使うかが分かりますよね。じゃあそのためにどのスキルが必要か、どの能力が必要か、やりたい仕事をやるためのスキルと能力をスキルアップできる就職先を選ぶ。そうすると仮にその会社がおかしくなってしまった場合、自分のやりたいスキルを持っているわけだから全く問題ないですね。だからむしろ逆算したほうが就職先の選び方にはいいんじゃないかと思いますね。」
--働き方改革が進んでいった場合、この就職活動に影響はありますか。
「大きいですね、やっぱりスキルを中心にして、どこに行くかというのじゃなくて、どういうスキルを持って回れるのかということになりますから、これは生産性がアップして日本経済が良くなっていくということではないかと思いますね。」
--同い年の人がライバルでしたけれども、それだけではなくて中途採用の即戦力の人もライバルになっていくのか。
「なりますし、学生もその人たちのライバルになるということですから、みんなスキルアップですね。」
■ニュース特集
民進党代表戦 蓮舫氏 立候補を表明
民主党時代のマイナスイメージをなかなか払拭しきれない民進党。代表代行を務める蓮舫氏が9月の代表選に立候補すると表明しました。「政権選択選挙において綱領や政策が違うところとは一緒に政権を目指さない」。蓮舫氏は共産党との連立政権は否定しましたが、野党共闘の枠組みは維持すると語り、選挙での協力については含みを残しています。民進党の代表選には、すでに長島昭久議員が立候補の意向を表明しているほか、前原元外務大臣や長妻代表代行、玉木雄一郎議員も出馬を模索しています。
タクシー初乗り410円は得か?

8月5日はタクシーの日。きょうから都内で、タクシーの初乗り運賃を引き下げる実証実験が始まりました。現在、東京地区のタクシーの初乗り運賃は、2kmで730円。実証実験では、初乗り運賃が1.059kmで410円です。タクシー事業者23社、40台が参加していて、都内4ヵ所の地点での実験になります。初乗り運賃を下げることで高齢者の病院への行き来や子育て中の買い物など“生活の足”として利用してもらいたいと言い、諸外国の都市と比べて高いイメージのあった東京のタクシーを安くすることで、外国人観光客の利用を促す狙いもあります。ただ運転手の中には、収入面での不安をもらす声もあります。すでに東京地区の265社のタクシー会社が国土交通省に初乗り運賃の改定を申請していて、早ければ12月にも初乗り410円のタクシーが正式に走り出します。
人工知能で酪農を効率化
政府系金融機関の日本政策金融公庫などは、帯広市のベンチャー企業「ファームノート」に3億円の融資をすると発表しました。政策金融公庫が、北海道のベンチャー企業に融資するのは異例だといいます。北海道・鹿追町の牧場「カントリーホーム風景」はファームノートの最先端技術を取り入れました。ファームノートが開発したウエアラブル端末が牛に付けられ、活動の量を測定します。端末で測定したデータは、インターネットのクラウド上に送られます。そして、得られたデータは発情を示しているのか、病気の状態を示しているのかなどを人工知能が瞬時に分析。その結果を牧場の従業員のスマートフォンなどに通知することで、従業員は牧場のどこにいても牛の変化を知ることができるのです。この仕組みを使えば、誰でも効率よく牧場経営ができるようになるといいます。
【人工知能で酪農を効率化】
牛の健康管理にAI(人工知能)を活用する事で効率の良い搾乳などに繋がるという取り組みが今日から本格的にスタートした。これは農業のITベンチャーが手掛けるもので、生産性が大幅にアップするという。ここ10年で4割も減っている酪農家だが、その救世主となるのか。
【牛500頭を一括管理!?いま酪農が大変貌】

今日、政府系金融機関の日本政策金融公庫などが北海道帯広市のベンチャー企業・ファームノートに3億円の融資をする事を発表した。政策金融公庫が北海道のベンチャー企業に融資するのは極めて異例という。ファームノートの取り組みで進化した牧場・カントリーホーム風景。ファームノートが開発したウエアラブル端末で牛の活動量を測定し、人工知能が発情や病気などを瞬時に分析する。その結果を牧場の従業員のスマートフォンなどに通知する事で従業員は牧場のどこにいても牛の変化を知る事ができる。これまでは牛の数が多くなればなるほど管理が難しくなり搾乳の機会を逃す事もあった。この仕組みを使えば誰でも効率よく牧場経営ができるようになるという。さらにこれまで手書きの台帳で牛の餌や体調管理をしていたが、クラウド上に自動的で情報を蓄積する事もできる。ファームノート・小林晋也社長は「この取り組みを続ける事でさらに牧場は進化する」と話した。
■ニュース
「お気持ち」8日午後3時に表明
生前退位の意向を示されている天皇陛下が、象徴としてのお務めについてのお気持ちを8日午後3時からビデオメッセージの形で公開すると宮内庁が発表しました。映像の長さは、10分程度だということです。宮内庁は、「陛下のお気持ちを確実に、正確に、分かりやすく伝える一番ふさわしい方法」としてビデオメッセージが望ましいと判断したということです。
小池都知事 待機児童 月内に緊急対策
東京都の小池知事は5日、就任後、初めての定例記者会見に臨み、待機児童解消に向けて月内に緊急対策をまとめ、関連する施策を盛り込んだ今年度の補正予算案を9月の都議会に提出する考えを示しました。また、リオデジャネイロオリンピックの閉会式に出席するため今月18日から24日まで出張すると発表しました。4年後の東京での開催に向けて大会の運営状況など視察する予定です。随行する職員はコストを抑えるため4人に絞り、出張費用の総額は1,000万円程度になるとしています。
川崎重工業 ロボット体験のショールーム
川崎重工業は5日、ロボットの性能を実際に体験できるショールームをオープンしました。東京・港区に開いたショールーム「カワサキロボステージ」。こちらでは、モノづくりの現場を支える産業用のロボットと触れ合うことができます。わずか20秒ほどで、積み木をプログラム通りに正確に積み上げられます。ほかにも、カメラで顔を認識して、わずか2分ほどで似顔絵を作成するロボットなどをそろえ、最先端の技術を体感できる施設にしました。
■【THE行列】「キッズピアあしかが」街の未来懸けた遊び場
栃木・足利市のショッピングモールの一角にある「キッズピアあしかが」は、屋内で遊べる巨大な遊び場です。週末には200人ほどが並び、オープン前に約1,000人分の入場券が売り切れてしまうことも。人気の理由は全身を動かして遊べる珍しい遊具がたくさん置かれている「アクティブゾーン」など、子どもが飽きずに楽しめる6つのゾーンが設けられていることです。さらに、床はクッション性の高いウレタンマットを敷くことで、転んでもけがをしにくいようになっています。そしてもう一つ大きな理由は、80分で1人100円という安さです。この安さの裏には、市民のニーズを反映した市の補助がありました。足利市は遊具の初期設置費用として1億円、運営費として年間3,000万円の補助をしています。施設ができたことにより周辺にも店が増え、地域の活性化の面でも手ごたえを感じていると市長はいいます。
取材先・キッズピアあしかが・足利市
■【トレたま】白黒が一瞬でカラーに!
早稲田大学は人工知能技術を使い自動でカラー化する技術を開発した。写真データを読み込むと自動的に色づける。ディープラーニングの技術を使い人工知能に230万枚の写真を読み込ませ画像を学習する。映像にも使える。
【商品名】白黒写真を人工知能でカラー化
【商品の特徴】ディープラーニングの技術を使って白黒写真をカラー化する
【企業名】早稲田大学基幹理工学研究科
【住所】東京都新宿区大久保3-4-1
【価格】未定
【発売日】未定
【トレたまキャスター】相内優香