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2016.8.9 WBS・ワールドビジネスサテライト

2016年08月09日 23時59分59秒 | WBS
■マーケット

ジャパンディスプレイ 産業革新機構に支援要請m1.JPG
中小型液晶パネル大手のジャパンディスプレイが、筆頭株主の官民ファンド産業革新機構に金融支援を要請したことを明らかにしました。支援の規模は数百億円に上る可能性があります。背景には資金繰りの悪化があります。今日発表した2016年4月から6月期の決算で最終損益は約118億円の赤字でした。売上高の5割以上をアップル向けの液晶パネルが占めていますが、iphoneの販売が不振で出荷が落ち込んだことなどが原因です。今後は、有機ELパネルの量産化や自動車向け製品の出荷に力を入れる方針で、ジャパンディスプレイの本間充会長は「事業の構造の変革を急がねばということを痛感している」と決算会見で話しました。



トランプ氏 減税・規制緩和を主張
米国の共和党トランプ候補が8日、デトロイトで経済政策に関する演説を行いました。これまで過激な発言で注目を集めてきたトランプ氏ですが、今回の演説では減税や規制緩和などの具体的な政策に言及しました。税制改正では法人税の最高税率を引き下げるほか、所得税率についても所得額に応じて3段階と簡素化しました。また、大規模な規制緩和を目指すとしました。トランプ氏は規制は簡素であるべきと考えているとみられ、規制緩和に注力する可能性は高そうです。しかし、大幅な税率引き下げを含む税制改正は経済格差の悪化や財源問題もあり、実現は簡単ではないでしょう。中継担当:三菱東京UFJ銀行栗原浩史氏









■【コメンテーター】飯田展久氏(日経ビジネス編集長)

・電話1本で医師が来る!新サービスの可能性

--今救急車を使う件数というのが増えてきているということなんですが、その出動の5割以上が、東京の場合ですけれども、軽症の患者さんだということなんですね。但し救急車の行く先は中等もしくは中傷患者用の大病院ということで、救急車が足りないだけではなく、大病院もパンク状態になってしまうということで、ですからこうした往診システムが根付いて軽症の患者に対応できるようになるのが理想だと言うんですけれども、患者側にとってもニーズはあるじゃずですよね。

「ええ、間違いなくニーズはありますよね。救急車を呼ぶべきか迷った時に本当は近くにかかりつけ医が居ればいいが、若い家族の場合なかなかそういうこともないでしょうし、現実に23区内には入院を必要としない程度の人の為の医療機関はあるんですけれども、19ヶ所しかないんですね。しかも22時までです。このファストドクターは24時が最終受付ですので、夜間急に病気になった時には必要なサービスだと思いますよね。」

--普及それから定着をしていくためにはこれから何が必要ですか。

「これは現代のかかりつけ医みたいなものだと思うんですね。だとすれば、やっぱり地域に根差した医師のネットワークが必要だと思うので、いま5人しかいないということでしたので、早く地域の医療機関や医師と提携して十分なサービス体制を築く事が大事なんじゃないでしょうか。」






・生き残れるか?、ジャパンディスプレイ

--これからジャパンディスプレイが生き残っていくためには何が必要ですか。

「明確な成長戦略を示せないと、なかなか厳しいのではないでしょかね。ジャパンディスプレイというのはもともと日立製作所・東芝・ソニーの液晶パネル事業を統合して、そして官民ファンドの産業革新機構が出資してできた会社です。但し液晶パネルというのは、韓国・台湾・中国勢が優勢でして、明確にジャパンディスプレイが有利だったのは、iPhone向けのパネルだけだったんですね。今ここが落ち込んでいるというと、じゃあ次の一手は何なのかというところが、示せるかどうかですね。」

--示せたら、そこに金融支援で得たお金をつぎ込むということですか。

「今はジャパンディスプレイは液晶の高付加価値製品なのか、あるいは新しい有機ELなのか、両方をやっていくという方針なんですね。これはいかにも立ち位置が中途半端ですよね。有機ELも韓国勢、中国勢がものすごい巨額の投資をしています。産業革新機構から金融支援を得たといしても、どこまで競争力の持てる製品を出せるか。革新機構が出すということは、事実上国の支援といってもいいわけですから、ここで勝てる戦略を示せないと、市場はなかなか納得しないのではないでしょうか。」

--車向けの車載のディスプレイ、これは意外とライバルが少ないのではないか、という見方もあるようですけどいかがですか。

「まあここは可能性があると思うんですけど、ただこれもやっぱりライバル勢がそこが勝負どころだと来たら、ドーンとお金を入れてきますからね。だから資金繰りが苦しいというのはなかなか成長戦略を描きにくいと思いますね。」






・定額読み放題は“有料立ち読み”

--雑誌の定額読み放題サービスが広がっていますが、日経ビジネス編集長としてはどうですか。

「現実を言えば、2015年の雑誌の販売額は14年に比べて8.4%も減っているんですね。全国の書店も減っているわけです。そうすると雑誌に触れる機会がないわけですね。だから電車の中で有料で立ち読みしてもらうというふうに、前向きに考えることもできるんじゃないでしょうか。」

--ただ本当に大手がいろいろ参入してきていますから、競争の在り方も変わってくるのでしょうか。

「同じように百数十誌、200誌読めるといっても、一人の人がそんなに何百誌も読まないですよね。ですからその人に合わせた雑誌をセレクトしてくれるとか、そういう価格ではなくて価値を提供できるようなサービスが、ユーザーが求めるものになって来るのではないでしょうかね。逆にそうしないと価格競争に陥って淘汰されてしまうということになると思います。」

--価格競争はよくないですか。
「良くないですね。サービスの低下にもつながります。」






■ニュース特集

鳥取大山“お盆の大献灯”n1.JPG
鳥取県大山町の大山寺で11日から始まる「大山お盆の大献灯」がマスコミ向けに公開されました。参道や境内に約100本の和傘が並べられ、色とりどりの明かりが幻想的な風景を作り出しています。この和傘は、このあたりに伝わる伝統工芸ですが、衰退の一途をたどり、現在の作り手は1人しかいません。それが「和傘工房初音」の長谷川有沙さんです。長谷川さんの作る和傘は、大山の景色をモチーフにした柄が描かれていて、「大山傘」と名付けています。9年前に鳥取に引っ越してきた長谷川さん。地域に貢献できる仕事をしたいと考え、和傘職人の道を選びました。ただ教わっていた師匠が亡くなり、唯一の職人として仕事に取り組む中、何とか和傘への関心を集めようと、4年前からこのイベントを始めました。



東京五輪を巡り… 小池知事と森氏が初会談
犬猿の仲と言われている、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森会長と東京都の小池知事がきょう、会談に臨みました。森会長は去年、組織委員会が負担すべき費用の一部を、都が肩代わりするよう求めていました。開催費用が、当初の試算およそ7,000億円から、大きく膨らむと見込まれたからです。その後、小池知事は就任早々、オリンピックの予算などを検証する調査チームを立ち上げると表明しました。そして今日、約45分間に渡って会談した2人。きょうの会談では、一緒に協力して成功させることで認識が一致しました。雪解けを強調した2人、今後足並みを揃えて歩んでいけるのでしょうか。





電話1本で医師が家に来る!n2.JPG
東京・世田谷区の「みなとクリニック」で全国発初の医療サービスを始めています。夜間急病になった場合でも、医師が自宅にきてくれ診察から薬の処方をしてくれるというものです。実はいま救急車の出動件数は増えていて2015年は過去最高を記録しています。出動にかかるコストも1台4万円以上かかるため地方の財政を圧迫します。新しいサービスはこうしたコストの削減になるのではないかと期待が寄せられています。

【夜も自宅に来てくれる?新医療サービス】
救命救急専門の医師・名倉義人さんと整形外科専門の医師・菊池亮さんは全国初の医療サービスを立ち上げた。夜間に急に病気になった場合、診察から薬の処方まで家にいながら受けられるというもの(ファストドクター)。患者はコールセンターに電話、そこから医師へと連絡いき往診に駆け付けるという仕組みで、必要な場合は提携している薬局が薬を宅配する。菊池さんは路上駐車ができるよう警察から許可証を得ている。また聴診器や注射器、10種類の薬などを常備。サービス料は東京23区の場合、中学3年生までは医療費が無料のため交通費1400円のみ。高校生以上は診察料の保険適用3割負担に交通費を加えたものだ。今、救急車による出動件数は年々増えていて、去年は過去最高を記録している(総務省調べ)。また出動にかかるコストは1台4万円以上かかるため地方の財政を圧迫している。新しいサービスはこうしたコストの削減になるのではないかと期待が寄せられている。しかし医師の5人しかいないため、依頼が重なると往診を断ることもあるのだという。今後は医師の数を増やし、東京都全域でサービスを展開していきたいという。
《医師/菊池亮さん》
「往診の文化を根付かせることができれば、軽症な患者さんは往診という形を選んでくれるようになると思う。そうすると軽い症状の患者さんは一次救急(医療)に、重い症状の患者さんは二次、三次救急(医療)というように、という感じで本来の健全な流れができるようになってくると思う。」





楽天も“定額読み放題”参戦
定額の読み放題サービスが増えています。アマゾンのほか、KDDIやソフトバンクもサービスを展開する中、圧倒的な存在感を示しているのが、NTTドコモの「dマガジン」です。そこに遅れて参入したのが、楽天です。「楽天マガジン」は、約200種類の雑誌を取りそろえ、価格は380円(税抜き)。「dマガジン」より、種類は多いですが、同価格帯です。楽天では、今後、雑誌と楽天市場などとの連携で、ライバルへの巻き返しを図ります。楽天の参入について、NTTドコモ「dマガジン」では、危機感を持ちながらも、読み放題サービスの市場の広がりに期待を寄せます。出版業界でも同じように、読者の獲得に期待をしています。出版業界を巻きこんだ競争は、今後も激化しそうです。
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【200種類の雑誌が“読み放題”・競争激化!楽天vsドコモ】
最近、雑誌の定額読み放題サービスを利用する人が増えている。この業界のトップを走っているのがNTTドコモが提供しているdマガジン。2014年からサービス開始し、会員数は306万人。利用料は月額400円で160誌以上を読む事ができる。このほかアマゾンのkindleunlimitedやKDDIのブックパス、ソフトバンクのブック放題などもある。こういった中、今日新たに楽天のRakutenMAGAZINEが参入する。楽天は大手のドコモにこれからどの様な勝負を挑んでいくのか。

楽天は雑誌の定額読み放題サービス『 Rakuten MAGAZINE 』を今日から始めた。雑誌の数はビジネス誌から女性誌まで約200誌とNTTドコモのdマガジンの約1.2倍で、価格は月額380円とほぼ同じだ。今後、雑誌を通じて楽天市場のショップに誘導する新たなビジネスモデルを考えている。
《NTTドコモ書籍ビジネス担当課長/伊藤元基さん》
「(この楽天の参入について)dマガジンならではのサービスを磨き上げる事で競争優位を保てるのではないか。競合他社が出て来る事で厳しい部分があるが、定額制読み放題サービスの市場全体が大きくなる。」
市場の広がりを期待しているのは出版業界も同じ。定額読み放題では読者の数や閲覧したページ数に応じて出版社に売り上げの一部が入る仕組みになっていて、その割合は契約毎に異なる。出版業界を巻き込んだ新たなビジネスモデルの競争は激化しそうだ。





セコム…次に何守る?
セコムと渋谷区はきょう、共同で区内のセキュリティー強化を目指す「パートナー協定」を結びました。セコムは街の防犯・防災のほか、区内に住む高齢者の見守りサービスなど、渋谷区のセキュリティーに関わる様々な事業の支援に乗り出します。いわば渋谷の安全を一手に引き受けようというこの取り組み。切り札となるのが無人の飛行船です。全長20メートル。高精細カメラで地上100メートルの高さから不審者などを見つけます。さらに災害時は上空から道路の状況を分析し、指向性マイクで地域ごとに別々の避難誘導をすることができるようになります。セコムと渋谷区は今後、こうした技術の活用方法を協議し、順次導入するとしています。
《セコム/中山泰男社長》
「個人や法人でやってきた総合力を発揮して、トータルで安全安心を提供する。チャレンジです。大きなビジネスチャンスだと思っています。渋谷区民の皆さんがセコムの力で(区内の)安全安心のレベルが上がったとなり、その評価が全国に広がれば、新規顧客を増やせる。」
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長崎 71回目の原爆の日
長崎ではきょう、原爆投下から71年を迎えました。爆心地となった平和公園では式典が開かれ世界各国の参列者が平和への祈りを捧げました。式典であいさつした安倍総理大臣はオバマ大統領の広島訪問の意義について触れた上で、「核兵器のない世界の実現に向け努力を積み重ねる」と決意を新たにしました。



マック中間決算 黒字に転換
日本マクドナルドホールディングスが発表した2016年1月~6月期の連結決算は最終損益が1年前の262億円の赤字から、1億5,800万円の黒字に転換しました。ビッグマックより大きい「グランドビッグマック」など、高価格帯の新商品が好調で売上高が23%増えました。また「ポケモンGO」との連携が下半期の業績に与える影響についてカサノバ社長は「時期尚早で答えられない」としています。




猛暑続く 都心で37.7℃
きょうも各地で気温が上がって猛烈な暑さとなり東京都心では37度7分と今年一番を記録するなど内陸を中心に35度以上の猛暑日のところが多くなりましたこれは強い日差しに加えて、台風からの暖かい空気が流れ込んだ影響です。全国で一番気温が上がったのは山梨県身延町で39度2分で全国の観測点929の内、198地点で猛暑日を記録し今年最も多くなりました。



慰安婦問題 日韓協議で「進展」
日韓両政府はきょう、いわゆる従軍慰安婦問題に関する外務省局長協議をソウルで開き、先月設立された「和解・癒やし財団」の事業内容などについて話し合いました。日本の金杉アジア大洋州局長は記者団に対しこれまで両国の間で隔たりがあった日本が拠出する10億円の使い道の認識を巡って「一定の進展があった」と述べました。



傘が天気を教えてくれる!
「急な雨」に見舞われて、傘を買ってしまう方に朗報です。「天気を教えてくれる傘」が発売されました。こちらが、天気を教えてくれる傘「ジョナス」です。傘で地面を2回叩くと、取っ手の部分が光り、みどりは「晴れ」、赤だと「雨」など、天気を教えてくれます。専用のアプリと連動させた状態で、傘とスマートフォンが一定の距離離れると傘の置き忘れも教えてくれます。稼働には単4電池が4本必要ですが、重さは通常の傘とあまり変わらないといいます。




■【ロングセラー研究所】生八ッ橋「夕子」
京都を代表するお土産といえば「八ツ橋」。実は300年以上前に堅焼きの煎餅として誕生しました。しかし今、人気が高いのが、生八ツ橋をあんこで包んだ「餡入り生八ツ橋」です。この原型を作ったのが、戦後の復興の新商品にと、手作りで餡入りの八ッ橋「夕霧」を作った井筒八ツ橋本舗です。その後、他社から販売された、機械で大量生産できる三角形の「生八ッ橋」がヒット、井筒八ッ橋も現在の主力商品となる餡入り生八ッ橋の「夕子」を開発しました。新幹線開業や大阪万博の開催などで全国に知られ、今では1日20万個を生産するヒット商品になりました。季節によって生地や餡の味を変え、京都らしさにこだわります。
取材先・井筒八ッ橋本舗




■【トレたま】3Dで靴を試着

センサーが取り付けられた3Dスキャナーに乗ると、わずか3秒で足のデータを採ることができます。靴の内部をあらかじめ3Dデータ化したものを、自分の足のデータと照合させることで、実際に試着しなくても確認することができる。今月24日から伊勢丹新宿店に導入される予定です。
《フリックフィット/廣橋博仁社長》
「靴というのはミリ単位の世界の中で買われているので、通販で靴を買いやすいマーケットになる。」
靴だけは試着しなければならないという、この常識を「靴がえす」ようなシステムです。

【商品名】フリックフィット
【商品の特徴】靴を3Dで試着できるシステム
【企業名】フリックフィット
【住所】東京都世田谷区池尻1-6-2
【価格】未定
【トレたまキャスター】北村まあさ






2016.8.9 Newsモーニングサテライト

2016年08月09日 07時00分00秒 | MS
■マーケット

NY株、そろって下落m1.JPG
週明け8日のNY株は一服。特段悪い材料があったわけではないですが、株価が最高値圏にあり、利益確定の売りも出やすいようです。5日の強い雇用統計がアメリカ経済の堅調さを示したことでドルが上昇。1ドル102円台を回復。さらに原油価格も上昇。OPECが価格安定に向けて9月に会合を開くことがわかり投資家心理を明るくしました。中国の貿易指標は予想を下回ったものの、それほど大きな影響はなかったようです。今週は重要指標が少ない中、12日の小売売上高や消費マインドの指標に注目が集まりそうです。では株価の終値です。そろって下落でした。ダウは反落、14ドル安1万8,529ドル。ナスダックは4日ぶり反落、7ポイントの下落5,213。S&P500も4日ぶり反落、1ポイントマイナス2,180でした。続いて8日のセクター別騰落率です。原油価格の上昇に伴いエネルギーがしっかり。上昇率は、素材、金融を大きく引き離しています。一方、下げが大きかったのはヘルスケア。1%近く下げました。0 指標.jpg









【世界の株価】8日の終値

























【NY証券取引所中継】4-6月期決算の分析
解説は大和証券CMアメリカの森本裕貴氏

--週明けは一服ですね。
ダウは日中の値幅が100ドルに満たず、非常に膠着感の強い一日でした。原油価格の上昇でエネルギー株が買われた一方で、先週末に上昇した医薬品株が売られました。

--さて決算も終盤ですね。
S&P500企業の約4分の3が決算発表を終えました。そのうち約8割の企業の利益が予想を上回っています。P&Gやフィリップモリスなどがドル高の影響が和らぐという見方を示すなど、ドル高緩和に言及する企業が増えた印象で、今後は幅広い企業に同様の動きが広がることが期待できそうです。

--この後注目すべき企業はありますか。
明日の引け後にダウ銘柄のラストとしてウォルトディズニーが4-6月期の決算発表を予定しています。以前もご紹介したのですが、ディズニーは過去5年間、ほとんどの決算で一株利益が予想を上回ったにもかかわらず、その翌日は株価が下落するという傾向が見られます。今回は既に好調さが織り込まれている映画やリゾート部門より、警戒されているケーブルテレビや消費者向けグッズなどの部門に注目しており、これらの部門で少しでも好材料が確認できれば、株価は素直に好感しそうです。





【NY証券取引所中継】ナスダックの今後は?
解説は大和証券CMアメリカの森本裕貴氏

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--今日はナスダックも下げていますが、でも最近はナスダックの強さが目立っていますよね。
先週末には過去最高値を更新しました。実はマイクロソフトの決算を境にダウとナスダックの値動きに差が目立っています。これはナスダックを構成する上位5銘柄がすべて決算後に上昇していることが効いているようです。

--この後一段の上昇余地もあるのでしょうか。
バイオ株の動向次第では十分にあると思います。ナスダックというと、ITのイメージが強いですが、バイオ株も多数含まれています。実はバイオ株は昨年から下落が目立ち、指数の重しとなっていました。これは大統領選で高額な薬価の引き下げが話題になったことが逆風となっているためです。
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--ではそのバイオ株の今後の見通しはどうなんでしょうか。
ナスダックの中のバイオテクノロジー指数は、6月の安値から20%以上上昇し、強気相場入りのサインが出ています。割安感が強まっていたところに、決算を終えて業績への安心感が広がり始めたためだと見ています。また先週、業界大手バイオジェンの買収観測が報じられ、株価が大幅高になるなど、業界再編への思惑も今後のバイオ株を支えることが期待されます。







【為替見通し】注目ポイントは「8月円高の季節性はあるか」
解説はFPG証券の深谷幸司氏

--まずはこれまでのNY市場を振り返っていかがですか。
さすがに株は最高値圏でちょっと調整をしましたけれど、金利は雇用情勢指数で少し上がりましたし、原油が上がってるんでリスク選好に支持されてしっかりの展開だったということですね。

--今日の予想レンジは、102.00円 - 102.80円です。
今日も材料が少ないのですが、引き続き雇用統計の余韻、雇用が良かったところでリスク選好が維持されていますから 102円割れというのも底堅くて 102円台でしっかり定着していくような値動きになるんじゃないかと思います。

--注目ポイントは「8月円高の季節性はあるか」です。
お盆あたりは円高になりやすいという不安感をよく聞くんですが、確かにお盆の間は日本の投資家、ないしは輸出入企業はお休みですから、なかなか売買が閑散な中で投機筋が好き勝手にやりやすい時期でもあるということは確かに言えるんですが・・・

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--今日は深谷さんにこのようなグラフを・・・
実際にここ6年、2010年以降どうだったのかを見てみる
と、総じてみると実は、お盆の前に若干円高に振れて、逆にお盆の期間中はむしろ円安になってたのが 3回あった。

--10年、12年、13年と3回は円安に進んだんですね。
そうですね、むしろ事実としては円安になっていたということがあります。あと残りの 3回というはほぼほぼ何もなく、お盆期間中というのは真横になっているという感じですね。そういう意味では、事実としてはむしろここ何年かは円安になってた回数が多かったというところはあると思います。
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あとは 7月はじめと 8月末を比べるとどうなのかということろなんですが、実はドル高円安に振れていたのは 2014年の 1回しかないんですね。まあ、期間を長くとれば、当然そういうお盆の季節性というよりも、むしろマクロ環境といいますか、相場がそもそも環境がどうなのかということが影響が大きくなってきますから、今年の場合でいうとここからどうなるかというとこですけどね。

--はい、どうでしょう。
8月26日にジャクソンホールの会議があります。ここでイエレンさんが何を言うか、アメリカに対してはポジティブな材料が増えているので、どちらかと言うと水面上に浮上する可能性が高いのかなというふうに思います。0 為替.jpg






















【日本株見通し】注目ポイントは「パリバショックから丸9年」
解説はマネックス証券の広木隆氏

--今日の予想レンジは、16500-16700円です。今日はどうご覧になりますか。
(8日終値、16650.57円)

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さすがに昨日あれだけ上げた後だけに、きょうは利益確定売りで一服だと思いますね。昨日、日経平均ボラティリティ・インデックスが今年最低の20割れとなって、一見マーケットはすごく安定しているように見えますけれども、一方で、日経平均をトピックスで割ったNT倍率が、ITバブル以来17年5ヶ月ぶりの水準に達するなど、市場のゆがみが指摘されます。日銀のETF買いで、日経平均への寄与度が高い銘柄に買いが集中している結果なんですけれども、そういう偏った動きというのは必ず調整されるので、注意しておきたいですね。

--そういう偏った動きというのは、9年前のパリバショックの時にもみられたそうですね。

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くしくも9年前の今日はパリバショックが起きた日ですけれども、そのときクオンツ危機と呼ばれる別の動きがマーケットであって、巨大なヘッジファンドが巻き戻しを迫られたことが発端なんですけれども、混乱が生じたのは、多くのファンドが同じ指標で同じようなポジションを組んでいて、市場全体が非常に偏っていたということですね。だからアンファインドが起きると波及効果が大きくてドミノ倒しのような現象が起きたんです。クオンツ危機の一週間後から市場全体が急落しはじめて、3日間で1500円を超える大暴落となりました。実は今も投資家のポジションはかなり似ていまして、当時と同じ状況だと思うんですね、マイナス金利の影響で債券代替といってディフェンシブ株を買う流れが続いてきましたけれども、ここにきて変化の兆しが出ています。相場の転換点になるか注意してみていきたいと思います。






■【プロの眼】日銀の金融政策に円安効果なし?
黒田日銀のこれまでの政策を、円相場への影響がどうだったか、という観点で検証する。結論として、円安となったのは日銀の金融緩和以外の要因の影響が大きかった、あるいは期待感としての効果しかなかったのではないか?という見立てでFPG証券の深谷幸司氏が解説。アベノミクス相場のスタートから具体的に振り返り、黒田総裁就任後の日銀の政策や相場の動きとあわせて見ていく。


--様々な意見が出ている日銀の金融政策なんですが、9月に総括的検証を行うということで、今日は少し前倒しして為替の面から総括をしていきたいと思います。
結果論で大胆に検証するということにしたいと思います。

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--ではアベノミクス相場のスタートから具体的に振り返っていきましょう。ここ(12年末)からググッと円安が進みました。
解散総選挙、政権交代ということで、円安になったんですけれども、実は異次元緩和というのはここ(2013年4月)なんですよね。

--そうですね。既に円安が進んだ後だったんですね。

つまりアベノミクスというのはリフレ政策、大胆な金融緩和への期待感というところで、期待先行でいった部分が大きかったと思うんですが、ただ実はそれ以外の要因のほうが大きかったんじゃないか。グローバルに見ればやはりリーマンショック、ギリシャショックからの立ち直りですね。それでリスク回避がリスク選好のほうに変わっていったいうことが大きい。あとは2011年に震災があって日本の貿易収支が大幅な赤字になっていて、そもそも円安圧力がかかっていたということのほうが大きいんじゃないか。

--先に円安が進んでいて、異次元緩和後は確かにもみ合う展開だったんですね。ただここ(2014年10月)で異次元緩和を強化しました。ここでググッと円安になったように見えます。

バズーカ第2弾ということなんですが、ここも実はFRBが量的緩和を終了し、次に今度は利上げ、金融正常化という局面ですから、むしろこっちのほうが大きかった。

--アメリカの利上げ期待が円安を・・・つまりドル高になっていたということですね。一方、マイナス金利を導入した後は、円高にいきました。
そうなんですよね。これはもうタイミング的にかわいそうな部分もあった。グローバルにいろんな不安が台頭していましたからね。

--チャイナショック、アメリカリセッション懸念にヨーロッパなどもありましたね。
そうなんですが、結果的に円高になってしまっている。

--となると緩和によって円安を起こしたということのではないのではないか。
そうです。検証するとその部分というのは非常に少なかったかもしれない。

--つまり期待で動いていたということですね。となると今後はどうなんでしょうか。追加緩和でも円安効果はないというふうに見えてしまう。

本来金融政策には材料出尽くしというのはないはずなんですよね。政策効果というのは着実に残るはずなんですが、日銀はあまりにも期待に働きかける、作用しすぎたというところがあって、マーケットの反応というのがかなり投機的になるという風なところに定着してしまったというとこがありますね。今後どんな追加緩和を実施されるかわからないですけども、円高になる理由はないとしても、ちょっと円安効果というのは期待できない。なかなか反応しにくい。

--こういう要素を見ますと結局タイミングというのは、外部要因をにらみながらというのが重要になってくるということですね。
結局、外頼みにならざるええないということになってきますね。



■【コメンテーター】FPG証券の深谷幸司氏

・米雇用情勢が改善、利上げへ地ならし
--雇用の指標が良くて、これで利上げを意識するとなると、9月の視野に入ってくるのでしょうか。
ブレグジットでFRBが一旦後ろへ下がってしまったんですよね。ここでやっとスタートラインについたところなので、あとは指標が良かったですからね、9月はちょっと難しいかもしれないけど、利上げに向けてスタートする腰を浮かせるぐらいのところになるんじゃないかと思います。
--ただマーケットのほうがフライイングしていかないといいですけどね。
今の状況だとフライイングまでは難しいと思いますけどもね。ここの所ずっと控えめな見方が続いていましたから。
--そこなんですけど、もう少し為替が円安に、ドル高に行ってもいいような気がしますけど・・・
そうなんですよね。雇用統計の強さに比べるとちょっとドル高に行く度合いが控えめかなという感じがしますけど、理由はなかなか難しいとこですけどね。




・日経朝特急/7月の日銀決定会合、緩和の限界巡り対立

--様々な意見が出たようですけれども、当たり前だと思いますが、この状況・・・

これを読むに際して分ける必要がある。動かしがたい現実。それに対する評価、これは客観的な評価ですが、若干ぶれる、幅がある。さらに期待予想に関してはこれは自由なので、かなり分かれるわけですが、『限界・副作用という考え』の”考え”というのがもしかして事実じゃないのか、あるいは評価なのか、ただこれを”否定する”というのは難しいと思いますけどね。あとは『買い入れ困難度の高まり』というのは評価だろうと思います。それから最後のところの『催促相場に陥るリスク』というのは、見方、期待というところなんで、ここはかなりコントロールというか、働きかけることは可能かなと思いますので、その辺を分けて見ないといけないと思いますね。




・中国も物価が注目ですね。
消費者物価と同時に生産者物価も発表されるんですね。私はむしろこちらのほうが注目かなと思っていますね。やhり過剰生産、過剰設備、これがどれぐらい調整されてきているかというのが、生産面での需給、物価にはねるんで、だんだんマイナスに縮まっているんですけど、その辺を見たいと思います。




・今日の経済視点 「事実・評価 → 期待 → 事実・評価」
日銀の話でちょっと触れたんですが、期待というのは確かに大事なんですけど、これが事実で裏切られないというのが重要かもしれない。そうすると好循環で働いてきて、いいほうにどんどん行くわけなんですけど、ここが一回切れてしまって、逆に行ってしまうとこれはなかなか修正するのが難しくなってくる。

--大体、緩和というと市場としては、景気に追い風だということでワクワクする、期待するものですけど、今の日本でいうと何をするのかなという期待というより、少し身構えるという感じがありますね。






■今日の予定

7月マネーストック
決算(日本マクドナルド、第一生命)
中国7月消費者物価指数
インド中銀が政策金利を発表
米6月卸売在庫




■ニュース

ウォルマート 新興通販を買収
通販大手、アマゾンに対抗する狙いです。アメリカの小売り最大手、ウォルマート・ストアーズは8日、インターネット通販の新興企業、ジェット・ドットコムの買収を正式に発表しました。買収総額は33億ドル、日本円でおよそ3,400億円に上ります。ウォルマートのマクミロンCEOは、買収の発表文の中で、「低価格、そして簡単に買い物できる環境を追求するウォルマートの戦略が今回の買収によって加速するだろう」と述べました。年間売上高10億ドルのジェットについて、ウォルマートは買収後もブランド名を残す考えです。



OPEC 9月に非公式会合
原油の増産凍結などが議題に上がるのでしょうか?OPEC=石油輸出国機構が来月下旬に非公式会合を開くことが明らかになりました。OPECの議長を務めるカタールのサダ・エネルギー相によりますと、非公式会合は来月26日から28日にかけアルジェリア首都アルジェで開催される国際エネルギーフォーラムにあわせ開かれる見通しです、非公式会合では増産凍結や生産目標の再設定について話し合われる可能性もあります。



デルタ航空システム障害 世界で混乱
アメリカの航空大手、デルタ航空は、コンピューターのシステム障害をうけて、世界各地で運航を見合わせていましたが、一部の運航を8日再開しました。ただ、遅れや欠航は、今後も続くとしています。今回のシステム障害は、本社があるジョージア州アトランタで起きた停電が原因で、運航が予定されていた6,000便のうち、すでに451便が欠航になっています。



米労働市場情勢指数 7ヵ月ぶりプラス
FRB=連邦準備制度理事会が公表した7月の労働市場情勢指数は1ポイントのプラスでした。上昇は7ヵ月ぶりで、堅調な伸びを示した7月の雇用統計を裏付ける形になりました。労働市場情勢指数は労働市場全体の状況を把握するための数値で、失業率や就業者数の伸びなど19の雇用関連指標から算出されています。



天皇陛下「お気持ち」表明
天皇陛下はきのう、象徴としての務めについてのお気持ちをビデオメッセージで表明し、生前退位の実現に強い思いを示されました。天皇陛下のビデオメッセージは、およそ11分間で、文書を読み上げる陛下が象徴天皇としての歩みを振り返り、この先の自身の在り方や務めについて考えを語られました。ただ憲法を順守する立場から、現行の皇室制度に具体的に触れることを控え、「生前退位」という言葉を避けつつ、生前退位の意向を示唆する内容となりました。撮影には、陛下の意向で皇后さまが収録を近くで見守ったということです。陛下のビデオメッセージは、2011年の東日本大震災直後以来2度目ですが、陛下ご自身の意思で特別な機会を設けて、公務についての考えを語られるのは異例です。

【天皇陛下「お気持ち」全文】
《2016年08月08日 WBS・ワールドビジネスサテライト ニュース特集1項目目》
http://creampan.seesaa.net/article/440882280.html





イオン ミャンマー進出
流通大手の「イオン」は、ミャンマーに進出することを発表しました。イオンは、ことし4月に地元企業と合弁会社を設立しており、譲り受けた14店のスーパーを「イオンオレンジ」として順次改装しながら、5年後には、年10店のペースで店舗を拡大していく計画です。



「東芝」家電 来年黒字化目指す
中国の家電大手「マイディアグループ」の傘下に入った「東芝ライフスタイル」は、新体制について会見を開き、部品の共同購入などによるコスト削減で2017年12月期に黒字化を目指すと表明しました。国内では当面東芝ブランドの家電を販売する一方で、マイディアグループの海外拠点を活用し、欧米やインド市場へ参入していく方針です。



中国 貿易総額↓7.9%
中国政府が発表した7月の貿易統計によりますと輸出と輸入を合わせた貿易総額は1年前に比べ7.9%減少しました。マイナスは4ヵ月連続で、減少率は6月に比べ拡大しました。世界的に景気回復の勢いが鈍いことが影響し、輸出は1年前に比べ4.4%のマイナス、また輸入は中国経済の減速で、内需が振るわず12.5%減少しました。



尖閣周辺に中国公船15隻
海上保安庁は、沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域や領海に一時、中国海警局などの公船15隻が入ったと発表しました。尖閣周辺で同時に航行する公船の数としては、過去最多となります。中国側の活動激化を受け、政府は、安倍総理らと中国指導部の対話を通じて局面打開が図れないか検討に入っていて、政治レベルでの対応を模索しています。



アシックス“駅ナカ”進出
アシックスは、「京浜急行電鉄」の品川駅構内にオープンする新型店舗を公開しました。店内には、リオデジャネイロオリンピックの開催に合わせ、日本代表選手団の公式ウェアのレプリカ商品などが並びます。既存店の売り上げが伸び悩むアシックスは、駅構内などに出店を拡大していく考えです。



米トランプ氏「法人税減税を」
アメリカ大統領選をめぐって共和党のトランプ候補は8日、経済政策について演説し、法人税の引き下げなどに取り組む考えを強調しました。演説でトランプ氏は子育て世代を支援するため育児の費用を所得税から控除できるようにする考えを示しました。また企業向け減税政策として法人税率を今の35%から15%に引き下げると強調しました。演説が民主党の支持者が多いミシガン州デトロイトで行われたこともありトランプ氏の過激な言動に抗議する人々によって演説が度々中断する場面もありました。



アマゾンに公取委立ち入り
インターネット通販大手のアマゾンジャパンに、公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査をしたことがわかりました。関係者によりますと、アマゾンジャパンは、別の通販サイトでも販売をしている業者に対して、アマゾンでの出品価格を一番安くすることを条件として求めた疑いがあるということです。




■【リーダーの栞】グリンリーフ 澤浦彰治社長
今回おすすめの本を紹介してくれるのはグリンリーフの澤浦彰治社長。生産から加工、販売までを一貫して行う農業の6次産業化にいち早く取り組んだパイオニアです。紹介する本は「意志の力・愛の実力」哲学者の著者、吉村氏が提唱する「感性論哲学」を基に、欲求や好奇心という理屈抜きに湧き出てくる“感性”を大事にして生きることが、より良い人生を送れると説いています。中でも澤浦社長が会社経営で感じている重要な“感性”があるといいます。





■ビジネス書最新ランキング
紀伊國屋書店調べ(8月1日~8月7日)のビジネス書最新ランキングを発表。

1位 「読売年間2016年版」 読売新聞社
2位 「生き方」稲森和夫
3位 「働き方」稲森和夫
4位 「嫌われる勇気」 岸見一郎/古賀史健
5位 「自分を操る超集中力」 DaiGo





■日経朝特急

①きのう天皇陛下が「お気持ち」を表明された。


②東京・浜松町・3500億円再開発
野村不動産ホールディングスが東京・浜松町周辺で大規模な再開発に乗り出す。総事業費約3500億円を投じ、2020年にも着工、30年の完成をめざす。27年にも開業するリニア中央新幹線の新駅などに近い立地のよさを生かし、オフィス街としての浜松町を活性化していくねらいだ。



③7月の日銀決定会合、緩和の限界巡り対立
金融緩和の限界をめぐる意見の対立が改めて明らかになった。日銀は昨日金融緩和に踏み切った先月28日から29日の金融政策決定会合での主な意見を公表した。金融緩和については限界・副作用という考えを否定することが必要との意見があった一方で、超長期国債の流動性低下から買い入れの困難度の高まりを象徴しているとの指摘が出た。また先月の使緩和についても、政策の逐次投入と見られ、際限ない催促相場に陥るリスクがあるとの反対があった。






■日刊モーサテジャーナル

①天皇陛下のお気持ち、欧米紙は
ワシントンポストは「天皇陛下が健康の衰えに言及し、生前退位を望んでいることを示唆されたとして、前例のない意思表示だった」と伝えている。フィナンシャルタイムズは「感情に訴える天皇陛下のお気持ちは、日本の皇族のあり方をいまの時代に合わせ変化させるべきか議論をもたらすきっかけになるだろう」と分析している。一方、ニューヨークタイムズは「独特な曖昧さはあったものの、メッセージはとても明確なものだったとして、実現すれば日本の天皇制において戦後最大の変革となるだろう」と紹介している。

PS : 今日の「5時に夢中」でクリス松村さんが 「ニューヨークタイムズが独特な曖昧さと書いていたがそれは少し違うだろう」 というようなことを言っていました。クリス松村さんはひょっとしたら、モーニングサテライトをご覧になっているのかもしれません。






②アップルのお得意先は企業
iPhoneやiPadなど一般ユーザー向け製品で注目されるアップル。ニューヨークタイムズは、「実は最近のアップルのお得意先は企業だ」として、企業向け販売に注目している。例えばブリティッシュ・エアウェイズとは40以上の業務用アプリを共同開発。現在、フライトプラン確認や乗客案内などにそのアプリを搭載したiPadが使われている。アップルは企業販売を成長ドライバーと位置付けていて、実際、昨年度のアップル企業向け売上高は250億ドルと全体の売上高の11%に過ぎないものの、前年比40%も増加した。記事は、一般ユーザー向けの販売が鈍る中、企業向け販売はアップルにとって光を照らす存在だとしている。



③イチロー選手、3000本安打、米各紙が絶賛
イチロー選手、3000本安打達成について、米各紙が報じている。ニューヨークタイムズは紙面全部を使った特集記事を組んでいる。日本人選手としてまた新たな記録を作ったとして絶賛している。メジャー16年目の3000本安打達成はピート・ローズ氏と並ぶ最速タイ記録。また外国人選手の3000本安打はイチローで4人目だが、ほかの外国人選手が20代前半からメジャーで活躍する一方、イチローがメジャーにやってきたのは27歳、ベテランになっても打ち続けるイチローの記録達成を驚きをもって伝えている。