在モスクワのボリショイ通の方より以前写真を送って頂いていましたが観劇記を寄稿頂きました。又シプリナの写真など残りの写真もご覧の程。
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7月のボリショイ:2組のシンデレラと王子
在モスクワのボリショイ通の方より7月のシンデレラの観劇記を寄稿頂きました。以前写真を一部UPしておりましたが残りの写真、シプリナの写真などもご覧の程。やはり2幕の舞踏会のシーンでの美しさといったらザハロワに敵うものなし、といった感じでした。彼女の長くよくしなる腕と、正確にポジションを決めながらも決して荒くなることのない足の動き、首の美しさに加えてあの顔(笑)!「これぞバレエ」と観ていて非常に幸せな気持ちにさせられます。ポーソホフ版の「シンデレラ」では、舞踏会で王子がシンデレラを見つけるのではなく、シンデレラが王子の腕に飛び込むことで2人は出会います。(シンデレラが舞踏会に到着したとき、彼女はあくまで招待客のひとりであり、特に注目されるという訳ではない)しかし、ザハロワの場合は彼女の美しさによって、ストーリーが童話そのもの"大勢のなかからシンデレラが見つけられる"と、違ってみえてくるのが面白いです。実はザハロワのシンデレラは昨年2月の初演前の公開ゲネプロで観て以来だったのですが、2幕の衣装(他のダンサーのものより何となく上品かつ豪華にみえました)と髪飾り(ティアラを使用せず、金色のレースで髪を飾っていました)を自分用に新調していたようです。
一方のシュプリナは表情が豊かで、また細やかな演技も効いていて、元気いっぱいのシンデレラ。自分で自身の幸福を見つけ出そうとする姿に共感。思わずシンデレラと一緒に笑ったり、怒ったりしてしまいます。1幕と3幕においてはザハロワ以上に魅力のあるシンデレラかもしれませんので、観る機会のある方にはお勧めです。
<王子はザハロワのお相手としてメルクリエフがデビューしましたが、美の化身・ザハロワのパートナーとして申し分ない美しさ。立ち姿も踊りも丁寧で優雅なメルクリエフとザハロワのコンビは息をのむほど素敵でした。また、演技の面でもディテールまで考えているので興味深かったです。特に、12時の鐘が鳴り、一瞬魔法のように時間が止まってしまった後に正気にかえるシーンでは、他のダンサー(フィーリン、ベロゴロフツェフ、グダーノフ)は「ハッ」と目を覚ますのですが、メルクリエフ=王子は眩暈をおこしたときのように「フワァ」と、さっきまで腕のなかで踊っていたシンデレラを腕が宙を舞って探しながら、ゆっくりと目を覚ます姿が、印象に残りました。
ただ2幕のアダージオではリフトでは、タイミングを外してぐらついたりすることもあり、2人で踊る練習時間がもっととれればよいのにと残念に思いました。
ベロゴロフツェフの王子は踊りが安定していて、とても堂々としたものでした。王子様といった繊細さはないのですが、コールドに隠れてしまうことのない彼の存在感は流石。ベロゴロフツェフはまさに主役を踊るためにいるダンサーですね。
やはり2幕の舞踏会のシーンでの美しさといったらザハロワに敵うものなし、といった感じでした。彼女の長くよくしなる腕と、正確にポジションを決めながらも決して荒くなることのない足の動き、首の美しさに加えてあの顔(笑)!「これぞバレエ」と観ていて非常に幸せな気持ちにさせられます。ポーソホフ版の「シンデレラ」では、舞踏会で王子がシンデレラを見つけるのではなく、シンデレラが王子の腕に飛び込むことで2人は出会います。(シンデレラが舞踏会に到着したとき、彼女はあくまで招待客のひとりであり、特に注目されるという訳ではない)しかし、ザハロワの場合は彼女の美しさによって、ストーリーが童話そのもの"大勢のなかからシンデレラが見つけられる"と、違ってみえてくるのが面白いです。実はザハロワのシンデレラは昨年2月の初演前の公開ゲネプロで観て以来だったのですが、2幕の衣装(他のダンサーのものより何となく上品かつ豪華にみえました)と髪飾り(ティアラを使用せず、金色のレースで髪を飾っていました)を自分用に新調していたようです。
一方のシュプリナは表情が豊かで、また細やかな演技も効いていて、元気いっぱいのシンデレラ。自分で自身の幸福を見つけ出そうとする姿に共感。思わずシンデレラと一緒に笑ったり、怒ったりしてしまいます。1幕と3幕においてはザハロワ以上に魅力のあるシンデレラかもしれませんので、観る機会のある方にはお勧めです。
王子はザハロワのお相手としてメルクリエフがデビューしましたが、美の化身・ザハロワのパートナーとして申し分ない美しさ。立ち姿も踊りも丁寧で優雅なメルクリエフとザハロワのコンビは息をのむほど素敵でした。また、演技の面でもディテールまで考えているので興味深かったです。特に、12時の鐘が鳴り、一瞬魔法のように時間が止まってしまった後に正気にかえるシーンでは、他のダンサー(フィーリン、ベロゴロフツェフ、グダーノフ)は「ハッ」と目を覚ますのですが、メルクリエフ=王子は眩暈をおこしたときのように「フワァ」と、さっきまで腕のなかで踊っていたシンデレラを腕が宙を舞って探しながら、ゆっくりと目を覚ます姿が、印象に残りました。
ただ2幕のアダージオではリフトでは、タイミングを外してぐらついたりすることもあり、2人で踊る練習時間がもっととれればよいのにと残念に思いました。
ベロゴロフツェフの王子は踊りが安定していて、とても堂々としたものでした。王子様といった繊細さはないのですが、コールドに隠れてしまうことのない彼の存在感は流石。ベロゴロフツェフはまさに主役を踊るためにいるダンサーですね。
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