何故死んでしまったの…祥一郎の生きた証

私は2015年12月28日、20数年共に暮らした伴侶である祥一郎を突然喪いました。このブログは彼の生きた証です。

祥一郎………おっちゃんはもう………

2016年03月04日 | 死別体験
祥一郎に逢いたい……………


祥一郎を抱きしめたい………

祥一郎と食事したい………


祥一郎………


何で死んだ…………


おっちゃんを残して…………


祥一郎………


祥一郎………


おっちゃんはもう何も見えない………


お前のことしか見えない………


祥一郎………あんまりだよ………お前の意志ではないにせよ、こんな終わり方はあんまりだ………


こんなのいやだよ………いやだよ………


好き勝手していい、もっとおっちゃんを困らせてもいい………

戻って来ておくれ………帰って来ておくれ………

私が帰ってきたら「どちらさん?」といっておどけておくれ………


「今日のおかず、なに?」ってきいておくれ………


おっちゃんの服を引っぺがして、「洗濯するから、はよ脱げ!」って叱っておくれ………


二人分、寝床をつくっておくれ………

掃除機かけておくれ…………

クロに餌をやっておくれ………


ゴミを捨てに行っておくれ………


祥一郎………あの生活をまたおっちゃんとおくっておくれ………

祥一郎……………………

ミュージカルと祥一郎・・・・・・・

2016年03月04日 | 死別体験
祥一郎…………


あれは何年前だったろう………

私と東京で知り合って、お前が私の部屋に転がり込んできてまだ間が無い頃だったね。

観劇とかミュージカルなんてまるで縁の無かった私に、劇団四季の「美女と野獣」を一緒に観に行きたいと言い出した。


私はそんなに乗り気ではなかったけど、ふたりともまだ付き合ったばかりで盛り上がっていた頃だったから、ちょっと高いチケットを購入したんだった。


それからというもの、お前は「美女と野獣」を一緒に観に行けることを本当に笑っちゃうくらい楽しみにしていて、カレンダーに印をつけて何週間も前から楽しみにしていたんだった。


「おっちゃんあと、何日で美女と野獣だよ。」「おっちゃんあと三日だよ。どうするの、どうしよう。」

なんて、本当に遠足を楽しみにする子供以上のテンションの上がり方がった。


当日はふたりとも精一杯のお洒落をして、ルンルン気分で電車に乗り込んだね。

私には初めて観るミュージカルだったけど、とても楽しめたし、なによりお前が最大限に喜んでいる姿がとても微笑ましかった。


その帰りにはどうしたことか、お前はよっぽど機嫌が良かったのか、六本木のちょっと高級な中華料理を奢ってくれたんだったね。


おっちゃんとのお出かけで、祥一郎お前の人生の中で一番の楽しいできごとだったのかな。


あれから数え切れないほどミュージカル一緒に観に行ったね。

おっちゃんにとっても忘れられない思い出になったよ。


お前は以前劇団四季に属していて、キャッツにも出演したことがあるって言ってた。

おっちゃんは今でもそれを信じているよ。事実かどうかなんて問題じゃない。お前がそういうんだから、そうなんだ。おっちゃんはそれでいい。


お前が進みたかった道、いや進んでいた道をおっちゃんは傍で見ていけだんだもの。


祥一郎…………

あの二人の温かい想い出はお前は持って行ってくれたのかな。きっと持って行ってくれたよね。

おっちゃんも死ぬまで忘れないし、死んだら持って行くよ。

そして二人でまた同じような想い出をつくれるといいね。


祥一郎………あんな想い出を、もうこの世では一緒に作れない…………

それが、それがなにより悲しいよ………


ああまた涙で文字が見えない………


祥一郎……大好きだよ。大好きだよ。

だから早く、おっちゃんを連れて行っておくれ………お前の居ないこの世に意味はないんだから…………