寂しい………
淋しい、寂しいなんて感情が、これほど辛く苦しいものだとは………
私は10代の頃から独り暮らしを始め、それから30代半ばまで気ままで、好き勝手な生活を送ってきた。
食事をするのも、眠るのもひとり。
部屋で一人でいても、人の温もりがほしいなどと感じた事もなかったような気がする。
好きなものを食べ、好きなテレビ番組を観て、退屈になれば出掛けて行って友人の店へ飲みに行く。
そしてたまには一夜限りの遊びの相手を探して発散したり、映画を観たり。
本当に自由気ままに、独身貴族……とは言えないまでも、ひとりきりの生活をそれなりに楽しんでいた。
そんな生活に何の疑問も抱かず、このままずっと続くものだと思っていた。
なので、どんなに思い出しても寂しくて仕方ないという感情を殆ど抱いたことが無かったと記憶している。
そう、祥一郎と出逢うまでは。
そして、20数年ともに過ごし、心の底からに家族と思えるようになり、その宝石のような生活が突然終わって、また独りになってしまった。
なに、また20数年前までの生活に戻るだけさ………などと間違っても思えない、この途方もない喪失感と寂寥感。
この身が血だらけになって、引き裂かれるような思いの寂しさ。
祥一郎………
おっちゃんはもう何度も言うように、お前と出逢う前には戻れない………
この恐ろしい、巨大な孤独という怪物の顎との闘いには、勝つ見込みが無いのはわかっているんだ。
ならばその闘いから逃げるか………
勝つ見込みが無いと分かっていて闘って、心身を滅ぼすか………
ねえ祥一郎……
どうすればいいと思う?答えておくれ………
寂しいよ………祥一郎………
寂しい、孤独だという感情しか抱けずに、他の感情はいっさい抱かずに、たったひとりの休みの日が暮れていくよ・・・・・・・・
なんで、なんで死んでしまったの・・・・・・祥一郎よ・・・・・・・・・
淋しい、寂しいなんて感情が、これほど辛く苦しいものだとは………
私は10代の頃から独り暮らしを始め、それから30代半ばまで気ままで、好き勝手な生活を送ってきた。
食事をするのも、眠るのもひとり。
部屋で一人でいても、人の温もりがほしいなどと感じた事もなかったような気がする。
好きなものを食べ、好きなテレビ番組を観て、退屈になれば出掛けて行って友人の店へ飲みに行く。
そしてたまには一夜限りの遊びの相手を探して発散したり、映画を観たり。
本当に自由気ままに、独身貴族……とは言えないまでも、ひとりきりの生活をそれなりに楽しんでいた。
そんな生活に何の疑問も抱かず、このままずっと続くものだと思っていた。
なので、どんなに思い出しても寂しくて仕方ないという感情を殆ど抱いたことが無かったと記憶している。
そう、祥一郎と出逢うまでは。
そして、20数年ともに過ごし、心の底からに家族と思えるようになり、その宝石のような生活が突然終わって、また独りになってしまった。
なに、また20数年前までの生活に戻るだけさ………などと間違っても思えない、この途方もない喪失感と寂寥感。
この身が血だらけになって、引き裂かれるような思いの寂しさ。
祥一郎………
おっちゃんはもう何度も言うように、お前と出逢う前には戻れない………
この恐ろしい、巨大な孤独という怪物の顎との闘いには、勝つ見込みが無いのはわかっているんだ。
ならばその闘いから逃げるか………
勝つ見込みが無いと分かっていて闘って、心身を滅ぼすか………
ねえ祥一郎……
どうすればいいと思う?答えておくれ………
寂しいよ………祥一郎………
寂しい、孤独だという感情しか抱けずに、他の感情はいっさい抱かずに、たったひとりの休みの日が暮れていくよ・・・・・・・・
なんで、なんで死んでしまったの・・・・・・祥一郎よ・・・・・・・・・