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石橋記念公園
鹿児島市の中心を流れる 甲突川 には、かつて上流から 玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋 の5つの大きなアーチ石橋が架かり、「甲突川の五石橋」として県民に親しまれてきました。
この五石橋は、江戸時代末期に城下整備の一環として架けられたもので、薩摩藩の財政改革の成功と肥後(熊本県)から招かれた名石工”岩永三五郎”によって架橋が実現した歴史的所産です。
○西田橋
九州街道の道筋にあって参勤交代の列が通った西田橋は、城下の玄関口として藩の威光を誇示した橋で、岩永三五郎の代表作でもあるそうです。石橋への架け替えの際にも、由緒ある橋として木橋時代の青銅製擬宝珠をそのまま使い、丸柱の精巧な高欄とするなど、他の4橋に比べて約3倍もの建設費がかけられたそうです。
○高麗橋
五石橋のうち3番目に架けた橋で、それまでの新上橋や西田橋にくらべて、上流側の水切石が垂直に近い勾配で立ち上がった独特の形状が特徴とされています。この頃から架橋には岩永三五郎の指導のもとで地元の棟梁・山田竜介らが活躍します。橋の両岸、加治屋町と高麗町からは明治維新の志士たちが輩出しています。
○玉江橋
五石橋のうち最後に架けられた橋で、城下の中心からはやや離れていますが、伊敷不動堂にお参りする人たちのために造ったともいわれています。他の4橋ほど交通環境の変化による改変は受けていませんが、最上流に位置し、洪水で水切石などがたびたび被害を受けて補修、補強されていたそうです。
03/24思い出の鹿児島への旅-4(石橋公園)
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