私はこのブログで、バス運転士になり一応の生活の安定を獲得したと伝えています。
これは私が特別な才能があるから可能でった訳ではなく、ごく一般的な方でも充分に可能な方法で行ったのは言うまでもありません。
若い人でも女性でも関係ありません。普通免許(MT※)さえあれば誰でも可能です。
※ 普通免許がAT限定の方は、地元の教習所で限定解除が必要になります。期間は最低４日間、費用は７から８万円位です。
強いてあるハードルといえば、お金を安定して地道に稼ぐために「くだらないプライド」を捨てられるか否かだと思います。
バス運転士に限らずドライバー職は、世間的に底辺職、負け組職、どこも行くところのない奴がやる仕事と、評価は芳しくないです。
そこに負けずに、世間の風評を乗り越えられるかが、第一であり最大の関門と私は感じます。
「言いたい奴には、言わせておけばいい。」と割り切り、自分は安定した生活を獲得して、今までできなかったことを行えばいいのです。
女性でシングルマザーの方が、バス運転士になり娘さんを大学まで行かせ話もあります。
これから世間の景気が不安定になることが、一部で囁かれています。風評に煽られず、是非とも懸命なご決断を心からお祈りいたします。
さて、次の関門として「プライドはすてたが、免許取得が心配だ！」とか、「普通免許取得でも苦戦したのに、大型二種免許取得なんて夢のまた夢だ！」、「大型二種免許取得費用が高そうだ！」という、免許取得がに関する悩みがあると思います。
基本的に、運転技術的には心配することはありません。６０歳の女性ペーパードライバーの方でも、合宿免許で取得できましたので、４０代、５０代は全く気にする必要はありません。
次に費用ですが、中型８t所持の場合は通いで約５０万円、合宿で４０万円位です(期間は、合宿免許で３週間です。)。
私の場合は自身の貯金で取得しましたが、免許取得ローンもありますし、バス会社に養成運転士として入社して会社負担で取得する方法もあります。
但し、個人的には、養成運転士でバス会社に入社することはお勧めしません。
なぜなら、免許取得費用は一定年数勤務しないと全て会社負担とならず、返済義務が発生する場合があるためです。
バス会社の場合、基本的に５年縛り(タクシーは３年縛り)であり、５年間勤務すれば免許取得費用は全額会社負担です。
しかし、５年未満で退職した場合は、返済義務が発生する場合があります。
本当に５年以上勤める自信があるならまだしも、未経験で入社してそこまで自信がもてる方はそうそう居ないと感じます。
できれば、事前に取得されることをお勧めします。( 大型二種免許 合宿| 合宿免許ナビ )
さて、私が行った教習所は、合宿免許で「マツキドライビングスクールさくらんぼ校|山形県| 合宿免許ナビ」です。
費用は、約４０万円で３週間かかりました。
印象的だったのは、周囲に自動車が少なく非常に運転しやすかったことです。
小旅行も兼ねて、免許取得を考えるのもいいかと思います。
最後に、大型二種免許取得はそれほど難しくないです。免許は誰でも取得できます。
しかし、バス会社に入社後に行われる研修で入社人数の半分位が辞めていきます。
※ 未経験でバス会社に入社する場合は、事前にドラナビに履歴書登録して、希望や心配な点などを必ず確認しから転職活動をした方がいいです。
これは、会社が退職を勧めている訳ではなく、純粋な自主退職です。
研修で若い人がメンタルをボロボロにされたというと話もありますが、意外に多いのがトラックドライバーやバス運転士の経験者で年配の方です。
どうしても、細かな指摘事項に腹が立ち、今までのキャリアを否定された気分になるそうです。
なかには、「こんな小僧に、俺の運転をゴタゴタ言われた！」と喧嘩して辞めていく方もいます。
指差確認、片手運転禁止、マイクの使い方、ブレーキのかけ方、アクセルの踏み方など、少しでもおかしいとその場で叱責されます。
これが１日８時間、３ヶ月続きます(通常、空車教習１.５ヶ月、営業・実車教習１.５ヶ月です。※)。
※ それでも空車教習は、易しい方です。問題は営業・実車教習です。実際に乗客を乗せた上で、容赦ない指導が入ります。結構、メンタルにきます。
これに比べれば、免許取得なんて易しいものです。教習所の何倍も長く厳しい指導が続きます。
研修はおよそ３ヶ月です。必ず終わりがあります。この等しく与えられる通過儀礼位は、プライドを捨ててやり過ごして欲しいものです。