バス運転士が脳疾患、心臓疾患、大動脈解離の所見が健康診断で見付かり、再検査をして職業運転士として業務が無理と判断された場合、当然ながらバスに乗車できなくなります。
これは、バス会社には健康起因事故を未然に防ぐ義務があるため、やむを得ません。
ちなみに私も健康面で不安が出てきたので、今後注意が必要と思っています。
健康起因事故がどのようなものかは、こちらでご確認下さい。
この場合、多くのバス運転士は諭旨解雇になることが一般的です。
もちろん、バス運転士の側も健康上問題があるため比較的スムーズに次の展開を考えるようです。
しかし、ある程度の年齢を過ぎると再就職先を見付けることが困難な場合もあり、退職に消極的になるケースもあります。
とはいえ会社も乗務ができない人間を同じように雇い続けることは、現実的に無理です。
そのようにならないためにも、バス運転士の時代から運行管理者(旅客)の資格取得をおすすめします。
この資格があることで、健康問題等で乗務ができない場合でも、バス会社で引き続き雇用が可能になる場合が多いです。
もしも、既存のバス会社で雇用が難しい場合でも、年齢に限らず他のバス会社へ比較的スムーズに転職できます。
なお、運行管理者は基本的に乗務員の経験があった方がいいです。
今から2、3年前は、乗務員の経験の無い運行管理者を雇用していたケースが多数在りました。
しかし、この場合は新卒の総合職採用の人間以外は、ほぼほぼ1年以内に退職していってます。
やはり、中途採用で運行管理者をやるならば、乗務員の経験が最低3年は無いと乗務員と充分なコミュニケーションが取りづらいようです。
上記のような乗務員未経験の運行管理者は、精神を病み多く退職にしています。
そう考えると自社の乗務員上がりの運行管理者は、どれだけ貴重で頼もしい存在か理解いただけたでしょうか?
運行管理者の資格の勉強は、国家資格のためきちんとした勉強方法で行わないと合格は難しいでしょう。
しかし、正しい勉強方法で行えば決して他の難関資格なんかに比べれば難しくありません。
是非、まだ取得していないのであれば、取得の勉強をお勧めします。
最後に、バス運転士として働く場合には大型二種免許と運行管理者(旅客)があれば充分に思います。
この2つの資格があれば安易な退職を繰り返しさえしなければ、高齢になっても安定的に働ける職場がバス会社です。
何?「俺は、バス会社で所長を目指してやる!」という若い方の声が聞こえました。
そんな方には、その他に国内旅行業務取扱管理者(総合でも可)、第一種衛生管理者、危険物取扱者乙種4類、整備管理者などがお勧めです。
でも、折角バス会社に就職したなら人生を楽しんで欲しいです。
私のように半分資格厨の人間は仕方がありませんが、家族、友人、恋人との時間を大切にしたり、旅行に行ったり、趣味に時間を使ったりと楽しいことは一杯有ります。
資格取得は、とりあえず大型二種と運行管理者を先に取り、その他は会社から取得を勧められたらでいいと思います。