Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

大手バス会社勤務の路線バス運転士です。バス運転士の日常をお届けしたいと思います。

バス運転士が会社に評価される加点要素とは?

2024-03-17 13:10:26 | 日記
前回の記事で、バス会社は公務員的要素が高く、評価は基本的に減点方式になりがちと書きました。

バス運転士の安全運行は当たり前のこと。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

バス運転士は、日々安全運行を行うことは当たり前で、事故やトラブル、クレームが発生した場合、評価がガタ落ちになる職業です。基本的にバス運転士は、トラックドライバー...

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「バス運転士は、ミスなく規則に従い粛々と運転業務をこなしていく仕事である。」と云う内容だったと思います。

もちろん、一事が万事そうであると云っているのではありません。

マイクの使い方がうまく気配りも上手で、乗客からの評判がすこぶるよい運転士もいます。

また、公休出勤要請に応えるなど、会社側に進んで協力する運転士もいます。

会社側もこういう運転士には注目していて、何かの機会にその労に応えようとする姿勢はあります。

しかし、収入、役職などの現実的な人事評価は、社内規則に基づき年功による部分が多くのウェイトを占めると感じます。

バス運転士の加点要素を強いて云えば、「年功を稼ぎましょう。」としかいえません。

「それを言っちゃ~お仕舞いよ!」と言われるかもしれませんが、基本的な底流はそれしかないのが事実です。

ただし、年功があっても事故やトラブル、クレームなどが多い運転士は、それほど評価はされませんので注意が必要です。

特に違反は、軽くても3年分ぐらいの年功評価が簡単に吹っ飛びますので、バス運転士はしないようお願いいたします。

あくまでも、安全、安定運行を粛々と行えることが前提での年功評価です。

「やたらピリピリしてるな。」という印象を持たれるかも知れますが、公共交通サービスとはこういうものだと私は思います。

最後にこの記事を通して伝えたいことは、楽でお得な仕事は世の中にありません。

一見してそう思えるものでも、様々な物事を乗り越える必要があると云うことです。

バス運転士の安全運行は当たり前のこと。

2024-03-17 00:10:30 | 日記
バス運転士は、日々安全運行を行うことは当たり前で、事故やトラブル、クレームが発生した場合、評価がガタ落ちになる職業です。

基本的にバス運転士は、トラックドライバーと異なり元々公務員や公務員的な組織に近い印象が強いです。

当然、公共交通サービスですから、そのように自然になります。

戦後バス業界には、旧日本軍の軍人が部隊ごと再就職したなんて話しは有名です。

そのため、警察官や自衛隊員出身者の再就職先として比較的馴染みやすく、企業風土も根底に在るものは近いように感じます。

公務員的な働き方になることから、評価は減点方式になりがちです。

事故やトラブル、クレームを起こした場合は、一律に規則に従い減給、再教育等の懲罰が在ります。

言い訳は、ほぼ聞かれないと思って間違いないですし、言い訳を出来ないような巧妙な仕組みになっています。

私もこれらの懲罰を食らったことはありますし、バス業界の評価方式はある程度仕方がないと思っています。

トラック運転士とバス運転士は、どちらが難しいのか?偉いのか?と云われても、異業種なため分からないというのが私の素直な気持ちです。

貨物運送については、軽貨物の運転士を行った経験はありますが、荷積みについてはトラックの運転士ほど気を使わなくてもよい仕事でした。

世の中的な見栄えでは、バス運転士は公務員的な安定イメージが在るためか「トラックよりはましだ!」という人もいます。

しかし、トラック運転士も荷積みなどの知識を修得するまでには、それ相応の期間と辛い経験が必要で、安易な考えの人間には到底勤まる仕事ではありません。

公務員的で間違いを絶対許されないバス運転士と、ある程度辛い経験し技術と収入を獲得していくトラックの運転士では、どちらが偉いですか?

おそらく、これを即答できる人なんてそうは居ないと思います。

世の中に楽して高収入を得られる仕事は、ありません。どの仕事にも、きつい部分や乗り越えるべき壁はあります。

世の中の見栄えやレッテル貼りから来る評価に惑わされず、仕事の本質的な意味を考える時期に来ていると思います。