前回の記事で、バス会社は公務員的要素が高く、評価は基本的に減点方式になりがちと書きました。
「バス運転士は、ミスなく規則に従い粛々と運転業務をこなしていく仕事である。」と云う内容だったと思います。
もちろん、一事が万事そうであると云っているのではありません。
マイクの使い方がうまく気配りも上手で、乗客からの評判がすこぶるよい運転士もいます。
また、公休出勤要請に応えるなど、会社側に進んで協力する運転士もいます。
会社側もこういう運転士には注目していて、何かの機会にその労に応えようとする姿勢はあります。
しかし、収入、役職などの現実的な人事評価は、社内規則に基づき年功による部分が多くのウェイトを占めると感じます。
バス運転士の加点要素を強いて云えば、「年功を稼ぎましょう。」としかいえません。
「それを言っちゃ~お仕舞いよ!」と言われるかもしれませんが、基本的な底流はそれしかないのが事実です。
ただし、年功があっても事故やトラブル、クレームなどが多い運転士は、それほど評価はされませんので注意が必要です。
特に違反は、軽くても3年分ぐらいの年功評価が簡単に吹っ飛びますので、バス運転士はしないようお願いいたします。
あくまでも、安全、安定運行を粛々と行えることが前提での年功評価です。
「やたらピリピリしてるな。」という印象を持たれるかも知れますが、公共交通サービスとはこういうものだと私は思います。
最後にこの記事を通して伝えたいことは、楽でお得な仕事は世の中にありません。
一見してそう思えるものでも、様々な物事を乗り越える必要があると云うことです。