旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

伝習録 上 7

2008年01月02日 00時01分30秒 | Weblog
『格物は、その心の正しからざるを去り、もってその本体の正を全うするなり。但だ意念の在る所、すなはちその不正を去りてもってその正を全うするを要す。すなはち時となく処となく、これ天理を存せざらんや。すなはちこれ窮理なり。天理はこれすなはち明徳なり。窮理はすなはちこれ明徳を明らかにするなり。』

本体の正
『本体の正はすなはち天理。不正を去ってその正を全くするはすなはち窮理。朱子はすなはち格物の字をもって、直ちに窮理の字となす。所以に異なれりとなすなり。』

正しい考え方とはどのような考え方なのか?正しい行いとはどのような行いをいうのか?正義とは何か?善とは何か?道徳に叶うとはどういうことなのか?こういう質問に答えることができないないような儒学は学問の名に値しないと陽明は言う。陽明は後進に「正しい知、行い」を解明するところから学問の道に入るように諭している。