林田明大著「真説『陽明学』入門」と吉田和男著「桜の下の陽明学」を読み比べてみた。前者は陽明の思想について述べる部分が少ない。後者はその殆どを陽明の思想について述べている。
前者は、全編を通じて陽明が偉大な人物であることを前提にしている。一方で、陽明学徒については辛辣な評を下している。後者は、陽明のどのような考え方が偉大であるかについて述べている。また、陽明学徒については深く言及していない。
前者は、陽明学徒を網羅的に述べるが、その網羅しているところは学会で陽明学徒であることを認証された人物や著名人ばかりである。後者は、列挙する陽明学徒について、なぜかれらが陽明学から影響を受けたのかについて何らかのコメントを加えている。
いずれも入門書である点では共通しているが、前者は、文章がよく練れていない。後者の文章は、自分の頭で考えて、自分の言葉で表現しようと努めていることを読んで取れる。両者の力量の差が歴然としているということだ。
前者は、全編を通じて陽明が偉大な人物であることを前提にしている。一方で、陽明学徒については辛辣な評を下している。後者は、陽明のどのような考え方が偉大であるかについて述べている。また、陽明学徒については深く言及していない。
前者は、陽明学徒を網羅的に述べるが、その網羅しているところは学会で陽明学徒であることを認証された人物や著名人ばかりである。後者は、列挙する陽明学徒について、なぜかれらが陽明学から影響を受けたのかについて何らかのコメントを加えている。
いずれも入門書である点では共通しているが、前者は、文章がよく練れていない。後者の文章は、自分の頭で考えて、自分の言葉で表現しようと努めていることを読んで取れる。両者の力量の差が歴然としているということだ。