あまりに小さいので、それが花なのか気づきもせずにいつも通り過ぎていました
近づいてよく見てみるとほんとに小さな花がいくつも咲いていました
この木には天敵となる蜂が存在するらしく、発育中の種子に産卵されると繁殖の妨げとなるそうです
驚くことにその蜂の幼虫は、自らを内包している実の色を操作し、秋になっても色づくことを止め、緑色のままにすることで鳥に食べられることを防いでいるそうです
実を鳥に食されることで種子散布を拡げているこの木にとっては大問題です、なのでモチノキもただやられるばっかりではありません
この蜂が、受粉した種子にしか産卵しないことに目をつけたモチノキ、自らの木に受粉していない実をいくつも忍ばせ、蜂の産卵を妨害することで健康な種子を守っています
物言わず、ただ風に揺れているように見える植物も、そこには日々いろんな営みがあることを今更ながら気づかせてくれます