この映画を観てから1ヶ月、私は感想を書こうと思いながら、なぜか書き始められずにいた。理由は?というと、結局、同じスサンネ・ビア監督の作品で以前観た『アフター・ウェディング』でも感じた、あの「私にはウェットすぎる」という、曰く言い難い違和感のせい・・・ということになるらしい。
こういう違和感について何か言っておられる方を私は知らないし、ごくごく個人的なものなのだろうと自分でも思う。おまけに、この感 . . . 本文を読む
本国ドイツで大ヒットして、2007年ドイツ・アカデミー賞の8部門にノミネートされ、作品賞と主演女優賞を獲得したというこの映画のことを、私は例によって何も知らず、予告編も見た記憶が無かった。とにかく、日々アクシデント続きで身辺が慌しく、頭の中は数日前に観た『ある愛の風景』に占拠された?状態。たまたま手元にチケットがあったので、「ピアノが聴けるならまあいいや」程度の気持ちで観に行ったのだ。
だから、 . . . 本文を読む