『きみはいい子』(監督:呉 美保(オ ミポ) 脚本:高田亮 原作:中脇初枝)映画は中脇初枝さんの小説jを初めて読むきっかけにもなった。原作が読んでみたくなる映画だった。(私の住む高知では、その後、県の10数ヶ所でも自主上映会が行われた)http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/d2fe528c0a0fea0c5f96a4b7c89440ad『うつくしいひと』(監督・共同脚本 . . . 本文を読む
『ターナー、光に愛を求めて』(監督・脚本:マイク・リー 2014 イギリス=フランス=ドイツ)メモには、「2時間半、写実主義の長編私小説を読んだ気分。室内も屋外も絵画の中にいるようで、光がとても美しい。ターナーのことを自分が全然知らないことも、よくわかった(^^;。でも、あの使用人?の女性が気の毒で・・・見た後味は良くない」当日、会場で会った顔見知りの(年配の)女性は、映画が終わって出てくるなり、 . . . 本文を読む
「ひとこと感想」その16。最初この映画のタイトルを見たときは、無知な私は「ワインに関係あるような話かな~」などとノンキなことを思った(^^;。でも、チラシの下の方ををよく見ると・・・「1941年、ナチ占領下のフランス。1人のドイツ将校の死(暗殺)に、ヒトラーは150人の人質の死を要求した」。ヒトラーの要求になんとか抵抗しようとする収容所のフランス人たち。処刑対象選びを命じられたフランスの行政官。過 . . . 本文を読む
書いているうちに、なぜか止まらなくなった「ひとこと感想」その15。上映主宰の方は「200回記念上映会にはこの作品を・・・と、以前から思っていた」とか。私は以前、原作小説(日本語タイトル「殺人容疑」)を単なる外国のミステリーと思って読んで、第2次大戦時の日系人収容所の話が出てきて驚いたことがある。(本の原題が「ヒマラヤ杉に降る雪」とそのとき知って、内容的にはその方がずっと相応しいと感じ、どうしてその . . . 本文を読む
長くなった「ひとこと感想」その14。この映画のヒロインの出世作である舞台劇のタイトル「マローヤの蛇」は、アルプスの谷間を白い雲がヘビのようにうねりながら流れてくる自然現象を指している。映像としても実際に出てくるけれど、幻想的で美しい、とても不思議な光景だ。映画の原題 "Sils Maria" は、その「マローヤの蛇」が見られる場所で、そこで出世作の戯曲は書かれたといい、映画の大半はそのシルス・マリ . . . 本文を読む
「ひとこと感想」その13。去年の「オフシアター・ベストテン上映会」で、オプション作品として上映された高知未公開の作品。(オプション作品として推薦したのは実は私なのだけれど、そのときは内容はほとんど知らず、ただ「ビル・ナイが出演してる」という情報のみで、「それなら観たい~」と(^^;。観てみたら、もうスゴーク面白かった! 元々こういうイギリス映画(庶民を描いて、地味で全体的に小さめ?で、でも人々の会 . . . 本文を読む
長くなった「ひとこと感想」その12。「まもなく復職する予定だった女性が、経費節減を理由に突然解雇を言い渡される。友人が上司と交渉してくれた結果、同僚16人の半数以上が、今回支給される予定の各人のボーナスを諦めて彼女の復職を支持すれば、解雇は取り消しになるということに。期限は次の月曜。うつから抜け出したばかり?の彼女は、夫や友人の励ましの下、週末の2日間同僚宅を訪問して説得に回る・・・」(チラシから . . . 本文を読む
やっつけ仕事?な「ひとこと感想」その11。ヘルツォークのこの2本は、一度観てみたいと思っていた。上映されてた頃(どちらも同じ頃だったような・・・)、とても話題になっていたのを思い出す。「アギーレ」は、舞台が16世紀で「アマゾンを遡ってエル・ドラドを探しに行く」話。「フィッツカラルド」は、ほんの100年ほど前に西洋人たちが住み着き始めた頃の、やはりアマゾン流域の開拓地?の話。両者は全然違う設定の物語 . . . 本文を読む
今思い出しても、子犬のような少年スポットは可愛かった~という「ひとこと感想」その10。 「もしも、地球に隕石がぶつからず、恐竜が絶滅していなかったら・・・?」という設定で、その後進化して言語を獲得した恐竜たちの繁栄する地球を舞台に、「怖がりの草食恐竜」アーロと、身体は小さくても怖いもの知らずの、(言語獲得以前の人間の)少年スポットとの友情物語。(人間はまだ四足歩行の方が自然・・・という状 . . . 本文を読む
色々なことを考えて(多分考え過ぎて?)大半が手からこぼれてしまった「ひとこと感想」その9。(映画の結末にも触れています)映画のあらすじをざっと書くと・・・ある日、クーデターが起こり、老独裁者は幼い孫と逃亡の旅を余儀なくされる。彼は政権維持のため、それまでには罪なき国民を多数処刑してきた男だった。変装し、素性を隠して海を目指す旅の途中、2人はさまざまな”現実”を見る。自らの過 . . . 本文を読む
「ひとこと感想」その8。メモには、「よく出来た、”男の子の成長物語”。少年2人を演じた若い俳優さんたちが、それぞれ役柄にピッタリで、『スタンド・バイ・ミー』を思い出すけれど、”オトナ”との関わりの占める割合はこちらの方がずっと大きい」「私は、マシュー・マコナヒーという俳優さんの”得体の知れなさ”?がちょっと苦手なんだけど、珍し . . . 本文を読む
とても温かいお話で、つい宣伝?したくなった「ひとこと感想」その7。「エール」という言葉は、フランス語ではAir(曲)とAile(翼)、英語だともちろん「応援」のYell・・・とチラシにあった。(映画を最後まで観ると、フランス語の方の「エール」の意味も生きてくる) メモには「映画のあちこちで、文化の違い?を感じさせられたヒューマン・コメディー。高校生に歌わせる曲目として、ああいう「熱い愛」 . . . 本文を読む
思い込み?と知ったかぶり??の「ひとこと感想」その6。リーマン・ショックのあの大暴落を予想して、「その逆を張った」人たちが実在した・・・という物語。株には縁も知識もまったくない私のような者には、「バブル」に類する現象は、いずれ「破綻」するに決まっているとしか見えない。これまでもさまざまな国で、さまざまな形で、皆が経験していることで、それが外国の場合は、そこに至る事情を知らないので、「破綻」の際にシ . . . 本文を読む
個人的な「ひとこと感想」その5。原作小説(中脇初枝著)がそもそもそうなのだけれど、この映画もある種の群像劇で、オムニバス?のような作りにも見える。でも・・・「若い小学校教師(男性)と生徒たちの日々」には「いじめ」や「子どもの貧困」が。「マンションに住むママ友たちの交友風景」には「虐待の連鎖」やそもそもの「ママ友関係の難しさ」が。「認知症の兆しに怯える高齢者(女性)」には「老い」、「一人暮らし」、何 . . . 本文を読む
長~くなった「ひとこと感想」その4。(ネタバレそのものになってしまいました。スミマセン(^^;)”世界平和をめざす「宇宙人」”というタイトルで、感想を書こうとした痕跡?が、下書きファイルに残っていた。昭和の雰囲気そのもののような古くからの映画館で上映され、いかにも「反戦」とか「知られざる偉人」とかいった言葉が浮かぶようなチラシを見ていたので、そういう「実話」ベースの真面目な . . . 本文を読む