眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

「シネマおもちゃ箱」始めてみました~(^^)

2024-12-23 13:24:50 | 映画・本
「なぐりがき映画日記」さえメンドウ?になって もっと好き勝手に書こうと「シネマおもちゃ箱」を始めました。 どう違うんだと言われても「本人の気分が違う」だけですが(^^; 配信・録画で観た映画が多く スクリーンで観たものも少数混じってます。 ケナシテル?みたいなのもありますが ただ、思ったことをそのまま書いてるだけ(あはは) 格調の高い映画はケナシニクイ?のか あんまり取り上げていま . . . 本文を読む
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『瞳をとじて』

2024-09-07 15:29:46 | 映画・本
(監督・原案・共同脚本:ビクトル・エリセ 2023 スペイン) ただじっと見ているだけで、なぜか心地よい… そんな映画と、わりと相性がいい方です。(内容がちゃんと理解できてるかどうかに、本人はあまり拘りません) 自分がさまざまな予備知識(スペイン内戦前後の歴史とか監督の履歴とか)を欠いているせいで、映画の中で起きていることの意味が、よく分かっていないのだとは思います。主人公の映画 . . . 本文を読む
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『この国の空』(録画)

2024-09-01 18:18:21 | 映画・本
(監督:荒井晴彦 原作:高井有一 2015 詩:茨木のり子) この映画の作り手が何を表現したかったのか、わたしは映画の最後の最後で、わからなくなりました。(この映画についてメモしておきたいのはそこなので、唐突な書き出しになりました) 映画のラスト、茨木のり子の有名な詩「わたしが一番きれいだったとき」が流れます。(読んでいる声は里子のものです) けれど、主人公里子の最後のセリフは「わたしの戦争 . . . 本文を読む
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『ダンサー イン Paris 』

2024-08-18 17:13:40 | 映画・本
(監督・共同脚本:セドリック・クラピッシュ 2022 フランス=ベルギー 原題 "En corps"  ) 「とても美しいダンス映画」… ひとことで言うと、わたしにとってはそういう記憶が残った作品だった。 映画の冒頭、「ラ・バヤデール」(最近読んだバレエ漫画「テレプシコーラ」で覚えた名前~(^^;)のステージで踊る主人公を観ることができる。クラシック・バレエの名作で、白 . . . 本文を読む
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『コンパートメントNo.6』(録画)

2024-08-05 17:56:40 | 映画・本
(監督:ユホ・クオスマネン 2021 フィンランド=ロシア=エストニア=ドイツ)   前回の記事で「観た後、気分が沈んで…」「後味が悪い」映画のことを書いたので、今回は「後味が良かった」映画のことを少し。 以前自主上映のチラシを貰ったことがあって、ざっと眺めたところ、なあんとなく「メンドクサそう」な映画に見えたのだけれど… あちこちで好評だった(カンヌではグランプ . . . 本文を読む
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『トリとロキタ』(録画)

2024-07-21 12:14:13 | 映画・本
(監督・脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ 2022 ベルギー=フランス) この監督さんたちの作る映画は、フィクションなのに、いつもドキュメンタリーを観ているような気持になる。 この作品もベルギーでの「難民問題」を扱っているのだけれど、実際にこういう少年と少女が目の前にいるような気になってしまう。映画全体が緊張感のあるシーンの連続なので、見ている方は息つくひまがない。 . . . 本文を読む
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NTLive『ハムレット』

2024-07-20 11:27:53 | 映画・本
イギリスでのシェークスピアの舞台を一度見たくて、舞台劇を映像作品として見せてくれるNTLive(ナショナル・シアター・ライブ)の『ハムレット』(ベネディクト・カンバーバッチ主演)を観にいった。NTLiveを観るのは初めてだった。 実はわたしは、「ハムレット」という戯曲のどこが面白いのかわからない。 日本語訳の文章で読んだときも、誰かのどこかでの舞台(何種類か観てると思う)でも、名作と言われるの . . . 本文を読む
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「星新一」の思い出 …… 「ボッコちゃん」「ブランコのむこうで」「声の網」

2024-07-14 14:03:27 | 映画・本
星新一作品を半世紀ぶり(もっとかな)に読みました。 生前、自称「活字中毒」だった父は、書斎の作りつけの本棚にさまざまな本を無造作に並べていて、読める本は持ち出して読んでもいいという、暗黙の了解がありました。 「ようこそ地球さん」とか「マイ国家」といったタイトルを今も覚えています。 当時中学生だった姉が選び出して、自分が読んでから小学生のわたしに回してくれた気がしますが、経緯はオボロ~ 覚え . . . 本文を読む
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『ゴジラー1.0/C』(AmazonPrime)

2024-07-10 17:05:24 | 映画・本
以前映画館で観た『ゴジラー1.0』(監督・脚本:山崎貴 2023)のモノクロ映像版だとか。 カラー版の方を観たときには、全体の色調の美しさと、戦後まもなくという時代設定が、自分のアタマの中でうまくかみ合わない気がして、でも「今の時代に作るとこうなるのは当たり前」と、自分の感覚の方を修正しながら、それでもドキドキ楽しんで観た。 作り物である「ゴジラ」の凄さと、戦争の傷を抱えて生きる人たちの人間模 . . . 本文を読む
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『みかんの丘』

2024-04-17 15:48:42 | 映画・本
なぜか硬い書き方になっちゃった「ひとこと感想」その2。 この映画で、「アブハジア紛争」という言葉を初めて知った。ソ連崩壊後、ジョージアは西部のアブハジア自治共和国と戦闘になり、「同時に起こった内戦と共に、社会は壊滅的な被害を被った」とチラシにある。言葉で説明されても、わたしなどには何が何やら、ヨクワカラナイ。まして映画で見る「現実」は、「現れた人間が敵側かどうか」、それもジョージア兵、アブハジア . . . 本文を読む
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『とうもろこしの島』

2024-04-17 15:25:35 | 映画・本
ちょっと長くなった「ひとこと感想」その1。 ジョージア映画2本立てで、『みかんの丘』の前に観たのが良かったと後から思った。この映画はセリフが少なく、「ただじっと見つめていると、少しずつ事情がわかってくる」タイプの作品。(わたしはこういう映画も好きなので、興味を持って観ていたけれど、退屈だと思う人も多いかもしれない)紛争の起きている2国の境界にある川の中州(流れと共に形を変える)に、おじいさんと孫 . . . 本文を読む
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『高野豆腐店の春』

2024-01-11 16:08:30 | 映画・本
(監督・脚本:三原光尋 2023) 年明け早々から災害だの事件だのが続き、何か「ほのぼの系」の映画観たいな~と「昭和の映画館」へ行ってみたら… 予想とはちょっと違う映画だった。わたしはこの映画にとても励まされた気がした。見る人を本気で励まそうとする力を感じた。なので、そのことだけでも書いておきたい。 日本の政治も経済も、何をどうすればいいのかわからない状態(に見えてしまう)。世の . . . 本文を読む
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『PERFECT DAYS』

2024-01-11 14:43:32 | 映画・本
(監督・共同脚本:ヴィム・ヴェンダース 2023 日本) 2023年の最後に観た映画。 ヴェンダース監督の作品はなんとなく好きで、機会があると観てきたけれど、この映画はこれまでで一番「心地よく」観た気がする。 たぶんそのせいもあって?観終わった後残ったのは、なんだか「贅を凝らした上質のプロモーション・ビデオ」をのんびり見せてもらったような気分だった。(けなしてるのではなく褒めてるつもり) . . . 本文を読む
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『君たちはどう生きるか』

2023-08-20 18:31:25 | 映画・本
(原作・脚本・監督:宮崎駿 製作:スタジオジブリ 2023) 正直、感想を書くような気分にならない映画でした。(なのに書いててスミマセン(^^;) というのも、宮崎監督は元々ああいう、ヨクワカラナイ物語展開を平気でできる人なんだろうし、それをいちいち観客のわたしが、整理したり、つじつまを考えたりしても仕方ない気がして… 別にけなしているわけではなくて(わけがわからないような話は . . . 本文を読む
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「雨ニモマケズ」(若い友人との会話) ・・・ 『銀河鉄道の父』

2023-06-01 15:30:07 | 映画・本
(映画の感想というよりは、長くて個人的な「思い出話」です。読んで頂ければ幸いですが、スルーなさってもかまいません(^^)) 『銀河鉄道の父』(監督:成島出 原作:門井慶喜 2023) 宮沢賢治とその家族、育った家庭を描いたこの映画の終盤、父親は賢治の手帳に書かれた「雨ニモマケズ」を偶然見つける。(死の2年前、この詩の書かれた頃には既に、賢治は遺書も書いてある状態だったらしい) 映画の大部分で . . . 本文を読む
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