押井守監督の新作アニメーション『スカイ・クロラ』を、シネコンに観に行った。
私にとっては、夏はアニメーションの季節だ。県立美術館では、毎年名作アニメーションの特集企画があり、映画館で上映されるものと合わせて、今年も日本製・外国製取り混ぜて10本近く観せてもらったことになる。
その中で、私にとって個人的に考えさせられるところがあって、長い間「抱えて暮らした」作品の1本が、この『スカイ・クロラ』だ . . . 本文を読む
「くらげ」を意味するタイトルのこの映画は、イスラエル=フランス合作の作品だという。最近、こういったイスラエルの映画を観る機会が増えてきた。しかも、『約束の旅路』、『迷子の警察音楽隊』など、それぞれがとても質が高いというか、色々な意味で心に残る作品で、今回観た『ジェリーフィッシュ』も、長く記憶に残る映画になりそうな気がする。
実を言うと、これまでイスラエルというのは、私にとっては世界で最も「遠い」 . . . 本文を読む
今住んでいるマンションの大規模な補修工事も、そろそ終わりに近づいている。半年以上も組んだままだった足場も、最近漸く撤去された。 それでも、住人と業者との話し合いは今も続いている。 私は今回、自宅内部での工事作業に同意した時点では、悪くすると工事終了後、自分だけが今の家には住めなくなるかもしれない・・・という覚悟を迫られていると思った。避難先の賃貸マンションは築2年というとてもきれいな部屋だった . . . 本文を読む
ハヤオおじさんの噂を初めて聞いたのは、数えてみると今から25年くらい前のことになる。 2度目の入院からはさっさと退院になったものの、私はまだ病人?のようなもので、医療機関とは自分から縁を切って、ダンスに夢中になってみたり、あるいは1年の4分の3を寝て暮らしたり・・・と、およそトリトメノナイ生活をしていた。 ある日、家族がマンガ雑誌のようなものを持って帰ってきて、あるラフな描線のマンガを見せてく . . . 本文を読む