『イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優』(監督:スティーグ・ビョークマン 2015 スェーデン)自分が出演した『カサブランカ』について、「この映画は自分としては好きではない」と言っていたと聞いたことがある。その理由が、このドキュメンタリーを観てよくわかった。(上映会場でパンフレットを買いに来られた年配の女性2人。ひとりは「『カサブランカ』のあの清純なイメージが大好きだったのに、全然違う人だった . . . 本文を読む
何を書いていいのかわからないまま、ただ時間だけが過ぎた「ひとこと感想」その10。フランコ独裁政権下のスペインで作られた映画(1973)で、公開当時(1985)雑誌などで話題になっていたのを今も覚えている。一度観たいと思っていたのが、今回やっと、それもスクリーンで観られることになって、とても楽しみにしていた。今もチラシが机の上にあって、少女(アナ・トレント)が真っ直ぐこちらを見ている。映画を観る前は . . . 本文を読む
文字に直せなくてジタバタし続けた「ひとこと感想」その9。アヌシー国際アニメーション映画祭(カンヌ映画祭のアニメ部門が始まり)では、長編部門クリスタル賞(最高賞)と観客賞のダブル受賞。アカデミー賞長編アニメーション部門にも、南米の作品としては初めてノミネートされたというブラジルのアニメーション映画(2013)。カラフルなチラシには「全編手描き・セリフなし」とも書いてあって、一体どんな作品なんだろう・ . . . 本文を読む
書きにくくてモタモタになった「ひとこと感想」その8。(結末に触れます。ゴメンナサイ)昨年秋に高知の自主上映関係イベント「シネマの食堂」が10周年を迎え、そのオープニングに上映された作品。オトナは金で女が買える?ということをTVで知った少女は、孤児(多分)の自分もお金を貯めれば「おかあさんが買える!」と思い込む。そのためにまとまったお金を作ろうとする一方で、「おかあさん買います」というチラシを街中に . . . 本文を読む
ちょっとだけ長くなった「ひとこと感想」その7。『MUD マッド』の監督さん(ジェフ・ニコルズ)と聞いて、楽しみに観にいった。(『たかが世界の終わり』と同時上映されたけれど、予想通り、観た直後はこちらの方がずっと好きだった)「アメリカで初めて、黒人と白人の結婚が正式に認められたときの話」としか知らなかったので、50年代末になっても、まだそういう結婚が違法として訴追される州があるとは、思ってもいなかっ . . . 本文を読む
書き始めたら止まらなくなった「ひとこと感想」その6。「若い頃に家を出て行かざるを得なかったゲイの男性が、作家として成功した後12年ぶりに帰郷する。それは34歳の自分の余命がすでに長くないコトを、家族に告げるためだった・・・」実は映画を観ている間、あまりの騒々しさ!に、この家でこの主人公が暮らすのはそのことだけでも無理だっただろうと、私は妙な納得をした。ゲイであることが問題になって、主人公は家を出た . . . 本文を読む
短くても、1本の映画として感想記事を書いておきたかった「ひとこと感想」その5。(なあんて言いつつ、タイトルだけ書いて去年の5月から下書きファイルに放り込まれてた(^^;)予告編とこの邦題から「誰が観ても大丈夫」で、ちょっと文科省推薦?みたいな作品を私は勝手に想像していたけれど、実際に観た後は、もっと違った印象が残った。(高知では、オフシアター上映でしか観られない種類の映画だったと思う)エストニアを . . . 本文を読む