もうひとつの部屋

昔の記憶に、もう一度会える場所にしようと思っています。

④ 初めて「花蜜を吸う」鳥を見たのは… (ヒヨドリさん:その2)

2021-05-09 12:37:45 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

近所の、水路のある公園。


細い水路に沿うように

立派な桜並木があって

春はその花を見にいくのが

私の楽しみになっている。


今調べたら、4年前のこと。

満開の桜を見にいったとき

花の陰になるように、黒っぽい鳥が

枝にとまっているのを見つけた。


少し離れてもう一羽

どちらもせっせと、花をつついてる。


「何してるんやろ…」


まさか花びら、食べてんじゃないよね。

でも、そんなにせっせと食べるほど

虫がいるとも思えない…



私がじっと見つめていても

鳥は全く気にしてないよう。


とにかく「花」に一心不乱。

ときどき、枝を替えるだけ。


まさかね… でも、もしかして… 


下を見ても、花びらは

ほんのわずかも落ちていない。

あれだけせっせとつついても

花には傷がつかない…  みたい。

 

家に帰って「もしかして…」の

「花の蜜を吸う」鳥を探した。


次々出てくる「メジロ」の写真。

でも最後に、次の記述が。


「日本で花の蜜を吸う鳥というと

ほとんどメジロかヒヨドリです」


そうかあ… あれが「ヒヨドリ」なのか…


名前だけは知ってる鳥さん。

でも、あんなに黒い鳥だったなんて。

 

その後も毎日、公園に通った。

その春は、もう一度だけ

ヒヨドリさんに会えたと思う。


いつ見ていても、桜の花びらは

一枚も落ちてこなかった。


桜の枝には不釣り合い?な

けっこう大きな図体なのに

「花が散らない」のがスマートで…



ごく最近、スズメの群れが

満開の桜に群がるのを見た。


頭上から派手に降ってくる花びら。


「そうかあ… こっちは新参者だし

口が花蜜向けじゃないかも…」

 

押しが強そう、タフそうな

ヒヨドリさんの繊細マナー?が

愛しく思えた瞬間だった。

 

 

コメント (2)
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