去年の春頃だっただろうか。
ツグミと一緒に飛んできた、見慣れない鳥。
とにかく格好があまりに異国的?で
元々日本にいる鳥とは、到底思えなかったので…
アタフタしながらも
地面に降りてるところを
慣れない借り物のデジカメで撮った。
うまく撮れたとは言い難い写真。
おまけに次の瞬間
バッテリーが切れた。
それでもアタマに突き出してる
反対向きのクチバシ?みたいな羽根は
1枚くらい写ってるかも。
薄いオレンジ色の地に
焦げ茶のラインが鮮やかなボディ。
アタマのツノ?も、それに似合いの
色合い、デザイン。
どうみても…やっぱり…異国のヒト。
ツグミの方は、さっさといなくなって
見知らぬ鳥だけがしばらく
地面をつついている間
私はもう、一生懸命見つめた。
カメラがダメでも
記憶になんとか焼き付けないと。
もしかしたら、もう一度
会えるかもしれない。
そのとき「あの鳥だ!」って
わかったら、きっと嬉しいから。
半年くらい経っただろうか
私がよく見にいく野鳥ブログに
あの鳥の写真が。それも何羽も写ってる。
タイトルは
「今年もヤツガシラが来ました」
ヤツガシラ??
そんな鳥がいるって全然知らなかった。
「今年も」ってことは
冬の渡りの途中で、一息入れに
日本に立ち寄るヒトだと思う。
れっきとした渡り鳥さん。
「逃げ出したペット」じゃなかったんだ。
でも、私の住む四国のこんなとこで
見かけるのは珍しいみたい。
「迷子になったんじゃないといいけど」
いやいや、迷子くらい平気なのかも。
ちょっと寄り道しただけかも。
「会えてよかった~ 嬉しかったよ」
でも、もう会うことがない方が
いいのかもしれないな…って
その後、オバアサンは思ったりしてる。
(やっぱり迷子?は可哀想な気がして)