murota 雑記ブログ

私的なメモ記録のため、一般には非公開のブログ。
通常メモと歴史メモ以外にはパスワードが必要。

「源氏物語」から何が見えてくるのか。

2024年02月23日 | 歴史メモ
 「源氏物語」は歴史上の奇跡ともいうべき文学作品、世界文化史では異例ともいえる早い11世紀初めに誕生した大長編小説だ。世界初の長編小説として世界文学の記念碑的作品でもある。ダンテよりもシェークスピアよりも、セルバンテスよりも早い。紫式部の時代における東アジア世界の常識から見ても驚きの事実。当時の東アジアは中国の文化圏、「小説」という言葉はもともとは中国にあった。しかも小説とは馬鹿にして言った言葉であり、中国、儒教的世界では小説を書くことは犯罪だった。平安時代の日本は一応の律令国家、律令は中国から受け入れた法律体系、公式文書は全て漢文だ。それがカナの発明による国文学の発達途上で書かれた。 . . . 本文を読む

時空の歪みといったアインシュタインを振り返る。

2024年01月08日 | 通常メモ
 アインシュタインは、21歳の時(西暦1900年)に初めて科学論文を出し、1955年、76歳で死ぬまでに多数の論文を書いた。その中でも、「奇跡の年」1905年に発表した「特殊相対性理論」がある。特殊とは加速度が加わらない状態、つまり、速さと運動方向が一定した状態、物理学用語でいえば「慣性系」「等速直線運動」という特殊な状態でのみ成り立つからこそ特殊であった。しかし、地球という限られた範囲、つまり宇宙から見れば限られた世界であり特殊な状態となるが、アインシュタインは、そんな特殊な状態でのみ成り立つような理論には満足できていなかった。 . . . 本文を読む

イスラエルとパレスチナ、問題の淵源を振り返ってみる。

2023年10月26日 | 通常メモ
 1948年イスラエルは、世界からユダヤ人移民が集まる国としてパレスチナ地方に建国された。パレスチナ地方にはもともとパレスチナ人(アラブ系住民)が住んでいた。1946年時点でパレスチナ人が130万人だったのに対しユダヤ人は70万人しかいなかった。 . . . 本文を読む

日本の借金、こんな経済学者の見解が興味深い。

2022年06月18日 | 通常メモ
 日本の2020年度末の債務残高は1216兆円、過去最大だが、インフレさえ起こさなければ、国債の発行額は気にする必要はないという。むしろ長期のデフレ不況が続き、コロナ禍やエネルギー価格高騰で国民生活が苦しい今は、積極的に国債を発行し、国民に借金をばらまくべきだとも述べているのは経済学者の井上智洋氏である。なお、井上氏は、こんな見解を述べると近年注目されているMMTいわゆる現代貨幣理論に近いと思われるかもしれないがMMTに全面的に賛成はしていないともいう。ただ自国通貨を持つ国にとっては、財政赤字自体は全く問題ないと考えているとも述べている。 . . . 本文を読む

国内経済、政府は何をすべきなのか。

2022年06月13日 | 通常メモ
 中野剛志氏が、その著「どうする財源 ― 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み」の中で述べていたことに注目した。以下に振り返って考えてみる。  企業は自身に元手となる資金がなくても、銀行から借り入れることで巨額の資金を動かすことができる。つまり、銀行制度のおかげで企業はその所得を超える大きな支出も可能になる。歴史を見ても、銀行制度が発達していたからこそ、イギリスで産業革命が起きた一因にもなった。 . . . 本文を読む