1948年イスラエルは、世界からユダヤ人移民が集まる国としてパレスチナ地方に建国された。パレスチナ地方にはもともとパレスチナ人(アラブ系住民)が住んでいた。1946年時点でパレスチナ人が130万人だったのに対しユダヤ人は70万人しかいなかった。
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日本の2020年度末の債務残高は1216兆円、過去最大だが、インフレさえ起こさなければ、国債の発行額は気にする必要はないという。むしろ長期のデフレ不況が続き、コロナ禍やエネルギー価格高騰で国民生活が苦しい今は、積極的に国債を発行し、国民に借金をばらまくべきだとも述べているのは経済学者の井上智洋氏である。なお、井上氏は、こんな見解を述べると近年注目されているMMTいわゆる現代貨幣理論に近いと思われるかもしれないがMMTに全面的に賛成はしていないともいう。ただ自国通貨を持つ国にとっては、財政赤字自体は全く問題ないと考えているとも述べている。 . . . 本文を読む
中野剛志氏が、その著「どうする財源 ― 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み」の中で述べていたことに注目した。以下に振り返って考えてみる。
企業は自身に元手となる資金がなくても、銀行から借り入れることで巨額の資金を動かすことができる。つまり、銀行制度のおかげで企業はその所得を超える大きな支出も可能になる。歴史を見ても、銀行制度が発達していたからこそ、イギリスで産業革命が起きた一因にもなった。 . . . 本文を読む
仏像は英語で、ブッディスト イメージ(buddhist image)という。仏のイメージを表現したものだ。仏教の始まりの頃には仏像などなかった。キリスト教にも本来は「キリスト像」など信仰の対象としてなかった。イスラム教も、偶像崇拝を認めていない。ミケランジェロのような、あるいは運慶のような巨匠や名人が作ったとしても、人間の技量の範囲での表現だ。従って、イスラム寺院には神像や肖像はない。マホメット(イスラム教の開祖、ムハンマドともいう)も神の前ではただの人間に過ぎないということで、その肖像画を飾ることもしていない。イスラム教では、神は形がなく無限の広がりを持つ存在としており、アラーの神の像など作れるはずもない。そんなことをする人間はとんでもない悪人だということになっている。
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アメリカは20世紀以後、常に戦争と関わってきた。アメリカが超大国として世界に君臨したのは、いつも主導的役割を果たしてきたからだ。21世紀になってもアメリカは戦争をしている。数々の戦争を経験してきたアメリカであるが、正義の立場で大勝利をおさめた第2次世界大戦、世界中から弱いものいじめと非難されたベトナム戦争、そして、イラク戦争と。だが、それらよりもアメリカ人の心に最も深く、傷跡として残っている戦争は1861年の南北戦争ではなかろうか。南北戦争はアメリカが2つの国に分かれて戦った内乱ではあるが、大きな戦争であった。
ミッチェルの「風と共に去りぬ」は南北戦争を扱った歴史小説だ。この小説は1936年に刊行され、超ベストセラーになり、アメリカだけでなく世界中で読まれた。 . . . 本文を読む