murota 雑記ブログ

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太平洋戦争末期、日本と南方諸国の興味深い話

2017年07月24日 | 歴史メモ
 加瀬英明とヘンリー・S・ストークスの著「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」によれば、この500年の世界史は白人の欧米キリスト教諸国が、有色民族の国を植民地支配した壮大なドラマだったといっている。第一次大戦に勝った連合国が1919年1月からパリに集い、ドイツにどのような条件を課するか討議したのがパリ講和会議、その当時は日本も連合国の一員だった。この会議では、各国首脳が講和だけでなく、国際連盟の創設を含めた新たな国際体制づくりについても協議、日本は内容的に人種差別撤廃提案ともいうべき案を提出したが、議長だった米国のウイルソン大統領が強く反発、当時、米国では黒人を「ニガー」と呼んで、法的にも社会的にも差別していた。白豪主義のオーストラリアのヒューズ首相も退席するほどの強硬な反対だった。英国、米国、ポーランド、ブラジル、ルーマニアなどが反対したが、出席16か国中セルビアをはじめとする11か国の小国が賛成し、可決された。だが、議長のウイルソン大統領は重大な案件は全会一致と言って受け入れなかった。今日の文明世界ではあり得ないことだった。 . . . 本文を読む