このあと午前中の遺跡巡りが汗びっしょりになるとはまだ知らず、Tシャツ一枚で暖か~いリゾートをたのしむ、もりもり朝食、朝7時。
バスの車窓から軒先に広げられた春巻きの皮干しや生肉販売屋台、美しい河と草をはむ水牛たちを眺め、会話のように飛び交うクラクションをBGMのように聞きながらミーソンへ。
一歩外へ降り立つと、周りを山に囲まれた盆地なのも手伝って、ものすごーい暑さ。
その先に、大半はベトナム戦争で崩壊したというけれど、それさえかいくぐった古の痕跡。
この旅のメンバーは女性10人男性2人、みんな一人で参加している初対面の人たちばかりだった。
男の人ってたいしたものだなと思ったのは、真っ暗な礼拝堂の中を見学した時、他の女性たちが少しでも見やすいように奥を持参したペンライトで照らしていてくれたり、初日の夕食時にはワインを一本開けてみんなに回してくれたり、帰りの乗継空港で「よかったらみなさんで」と、添乗員さんに小さなお菓子を渡したりと進んで気を配られていたこと。
現地と日本からのガイドさんも心を込めて案内とサポートに努めて下さったので、そういう人たちの清々しさがパフェにのったまっ赤なさくらんぼみたいに旅をたのしいうえになにか「善きもの」として印象付けてくれた。
画面左に斜めに写っている石が次の石碑。ベトナムの古代文字が刻まれている。
草書体を想わせるやわらかな流れ。
つづく