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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

映像翻訳の友

2007年08月09日 | 本のこと
いつもは英語について語っているけど、
今日はちょっと違う方向から眺めてみよう。
日本語を見てみるってこと。

翻訳の仕事では、日→英・英→日どちらもやらなきゃいけないんですが
英→日のときに、ほんとにその日本語って正しいって言える?って
自分でつっこみたくなるときがある。

ちょっと前まで、映像翻訳の通信講座を受講していたのですが
映像翻訳って思ったよりマスコミの世界。

特に報道関係だと、新聞記者のように用語の使い方・書き方に敏感に。
どのような表記が正しいのか確認するのに欠かせないのが
共同通信社「記者ハンドブック新聞用字用語集」とか、朝日新聞社の
「朝日新聞の用語手引き」など。わたしは両方とも購入しました。

↓一見そっけないけど、カバーをはずすとオレンジ色でポップな感じ。

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さてさて、英→日で問題なのが、外国の地名や人名。
ソースによっては、伸ばす音を表す「-」が入っていたり、入っていなかったり。
どっちが正しいの~ってことで、苦労します。あと、外国の政府機関の名前とか
商品名とかもやっかい。NASAなどの略語から正式名称まで
やっぱり使う表記は統一しておかなきゃいけないということで、これも
毎回記者ハンドブックや地名人名字典などで確認。

通信講座では、映像をみて字幕を作ったり、吹き替え原稿を作ったりする以外に
表記に関して、毎回なにかしらリサーチの課題がでます。
例えば、こんな感じで。

  「初めて人間が月面着陸したときのアメリカの大統領の名前は?」
  「アカデミー主演女優賞を○回受賞した女優の名前と、彼女が
   初アカデミー主演女優賞をとったときの映画の邦題は何?」
  「NASAの所在地は?」

リサーチはインターネットだけでは足りなくて、図書館に
足を運ばなければならない地道な作業でした

映像翻訳の通信講座を通して学んだことは、翻訳に必要なのは
「語学力(日本語含む)」。それから、これがとっても意外だったのですが
「リサーチ能力」は必須ということ。

地道に調べ物して、何かを作り上げることがけっこう好きなので
性格的に翻訳は向いているかも。

そうじゃないかなあと思っていたけど、やっぱりそうだった。