
行ってきました!
待望のゼフィレッリ演出「アイーダ」。
こんなに贅をつくした豪華な舞台セットと衣装はひさびさだあ。
やっぱりグランド・オペラはゼフィレッリでしょう。
だいたい全4幕で5回もガラリとセットが変わるし
凱旋のシーンでは馬まで舞台に登場するし
アイーダとラメダスの最後のシーンでは舞台がせり上がって
地上と地下を対比させるし、もう大変。
歌手の歌声もオーケストラの演奏もさることながら
舞台セットと演出に感激の嵐でした!
ところで、アイーダのストーリーはかなりの悲恋。
エジプト王女アムネリスに仕える奴隷のアイーダは、実はエチオピア王女。
将軍ラメダスはアイーダと両思いなのだけど、アムネリスが横恋慕。
いろいろあった末に、ラメダスとアイーダは地下牢で死んでいく。
おそらく大半の人は、どちらかというとアイーダに同情的。
だけど、新国立劇場「アイーダ」で一番かわいそうなのは、
実はエジプト王女アムネリスだった。
無実の罪をかぶったのに弁解をしようともせず、死を受け入れるラメダス。
アイーダがいない人生は考えられない、死んだほうがましなんだって。
アムネリスはそんなラメダスに生きてほしい。アイーダを忘れて自分を
受け入れてほしいと恥も外聞も捨てて懇願するけど、受け入れられない。
完全一方通行の、どうにも届かない想いを抱えたまま、
この王女様はその後の人生をどのように送ったのだろう。。。
ちなみに、新国立劇場の会員である義母から一昨日
「アイーダ」のオーケストラ席のチケットをもらっちゃいました。
もう一度あのアイーダが観られるなんて大感激♪