身分は低いながらも高い教養を武器に
芸を追求し本音で生きた女性、ファン・ジニ
朝鮮王朝時代に活躍した妓生(キーセン)の波乱に満ちた生涯を描いたドラマ
今回も義母のコレクションの中から借りてきた物。
NHKで放送されていたので、観ていた人も多いと思います。
一般的に韓国ドラマはツッコミ処が満載であることは否めませんが
わたしが韓国ドラマを好む理由には、その色遣いの美しさがあります。
このドラマも例外ではありません。
このドラマでは登場人物の衣装や装飾品や化粧の鮮やかな色遣いだけでなく、
韓国の自然もまた、山や川、滝、新緑や紅葉、雪や雨、青空など様々な色合いが
濃くはっきりとした配色で画面いっぱいに広がっているのが楽しめます。
どの色も見逃すには惜しいぐらい美しく意志的で大陸的で、
わたしの目はいつも画面に釘付けです。
また「言葉」も大事な要素です。
登場人物はそれぞれに自分の居場所で自分の役割を果たそうと努める人々。
それぞれに人生に対して一家言持っている人々です。
同意するかしないかは別としても、それぞれの立場で信じていることや
感じていることを表す表現が非常に豊かで心打たれるのです。
最後に音楽も大事な要素。
クラシックを聴くようになってから、歌の歌詞にはあまり興味がなくなって
むしろメロディの心地よさだけを追い求める傾向にあります。
韓国ドラマの音楽は、韓国語を解さないわたしにとっては、
ただただその音色に耳を傾けたくなるものが多い。
心を鼓舞するような激しい音楽も、悲しみを引き出すようなしみじみした音楽も
微笑みを誘うようなコミカルな音楽も、み~んな大好き。
何度もくり返し観たくなる作品です。
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