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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

米原万里の「愛の法則」 (米原万理)

2007年12月16日 | 本のこと
米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)米原 万里 集英社 2007-08売り上げランキング : 2790おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

本書では、米原さんの講演4本をまとめて紹介しています。
1本目の講演は、米原さんの永遠のテーマ「愛の法則」。
米原さんの場合、通訳の仕事についてさまざまな著書があるけれど
男女の関係についての考察も面白くてわたしは好き。

 世の中、こんなにたくさんの男と女がいるのに
 どうしてこの人じゃなきゃだめと思ってしまうの?

 文学作品の中心的話題は、やはり男女のことで、
 なぜ主人公の恋愛対象は、いつもでも「美女」と決まっているの?

 オスが求めるものは「数」、メスが求めるものは「質」。
 なのに、それぞれが担う役割は、オスが「質」でメスが「数」になるのはなぜ?

 進化の先取りは「オス」で、メスは「進化の担い手」。その根拠は?

 優秀な子をとるためには、オス・メスの割合が「99対1」がよいのはなぜ?

などなど、たくさんの問いかけと例と解答と盛りだくさんの講演。
「愛の法則」について、ひとかたならぬ興味を抱き続け
生物学的見地などから本を読み漁り、自分なりの仮説を立て
それを面白おかしく話して聞かせる米原さんの講演、ぜひ参加したかった。

ちなみに、残りの3つは国際化や通訳などの話題です。

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