落ち着くのじゃ自分

　どうもいかん。『ゼロ』『ガード』の公式ページ見てたら、過呼吸になって変な声が漏れ始める。

　いかんぞ。嬉しすぎるとまた心がコントロールできなくなる。

　深呼吸する。






　しかし妙だよな。不思議だよな。

　『スターフォックス ゼロ』の発売が延期しなかったら、私はスターフォックスのドット絵を作ろうと思わなかった。発売まで時間があるからやってみるかー、っていう軽い気持ちだったんだ。
　誰にも見てもらえないのが寂しくて、Twitterを始めた。
　UPしたらいろんな方にお褒めの言葉をいただいたのが嬉しくて、のぼせあがってバカになってしまって、人に迷惑ばかりかけてしまった。
　このブログに逃げ帰ってきて、ウダウダ考えているうちに『コマンド』のストーリーの隠された意味合いに思い当たった。

　この一連の出来事がいいことだったのか悪いことだったのか、私の中でまだ全く整理がつかない。（ご迷惑をお掛けした方々には本当に申し訳ないと思っていますが）

　全部本当にあったことなんだ、ということだけがはっきりしている。

「想像してみることだ、すべてのはじまりはな。なんの元手も、労力も必要ない。ただ脳裏に思い描くだけでいいのだ。それすら行わない輩が多すぎて、私はときどき絶望しそうになるのだよ」
　こんなセリフを言わせておきながら、書いた本人に想像力が欠如していたことを、彼にきつく叱責されたような感覚だった。


　……私が書いた物語が、私を変える。そんなことがあるものなのか？

「おまえ、まだ、物語の力がわかってないんだなあ！」私のなかでポーキーが笑う。

　そうだった。私の命なんか、百年もつかどうかわからない。しかし物語は、千年も二千年も生き続けるものなのだった。

　私が物語を作り続けたら、その物語がまた私を変えてくれるのかな。
　そうだとしたらいいな。

どうしましょ

　冷静に考えたらね。ダウンロード版だけ買えばいいじゃない？
　『スターフォックス ゼロ』と『スターフォックス ガード』を切り替える時に、いちいちディスクを入れ替えるのは面倒でしょ？

　冷静に考えたらね。その一択しかないんだよ。

　でも、冷静になれないんだよ！！！

　『ダブルパック』のパッケージを手に取って、矯めつ眇めつしたり、幸せなため息ついたり、なでたり抱きしめたり、枕元に置いて寝たりしたいじゃない？

　『スーパーマリオメーカー』にはディスクフリー版ってのがあって、ダウンロード版とパッケージを両方手に入れられたけど、あれはマリオメーカーだけの特別な措置だろうし。

　アーーーッ。アーーーーーッ。

　だめだこりゃ。どうすればいいの。……両方買えばいいのか。

　ニンゲンハトキドキフシギナコトヲシマスネ。って私の中のナウスが言ってる。

良かったよう

　完成したんだ。『スターフォックス ゼロ』。

　良かったな。良かったな。

　うれしいな。うれしいな。

　……なんか、こんな言葉しか出てこないよ。語彙力とは何だったのか。

　まあいいや。いまは嬉しさに浸るよ。

気軽に言ってくれちゃってまあ

　２歳４か月の娘はね。プリキュアのことをプリキとか、プリキアとか言うんだけど。

　「プリキ、描いて」などと言うわけですよ。

　……正気か？
　アンパンマンやドラえもんを描くのとはわけがちがうぞ。
　ドット絵しか描けない父ちゃんをディスっているのか？

　それとも何か。十年前から進歩していないこの画力で、キュアラブリーとかキュアフローラとかを描けと言うのか。

　描きながら自分で「のああああああ！！くぉおおおおお！！」ってなってしまう、この画力で！！




　……父ちゃんちょっと練習するな。うん。